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母が亡くなって3年目。私はやっと1つ1つ後悔してその悲しみを受け入れるんだと思う。②

気づいたら、前回アップしてから1年が経っていたな。
自己満足だし、それはそれでいいか。

母が亡くなって4年が経ったいまも少し後悔しているのは、足を切断したあとなかなか自宅で暮らすのが難しくなって(飲みすぎて車いすから落ちたり、お酒買うために一人で外出して車いすから落ちたり、、、、)実家も引き払って、母は施設と病院を行ったり来たりしてた頃のこと。

私自身は、相変わらず年間30回くらい飛行機に乗る多忙な毎日だったものの、合間をぬってというか、それとこれとは別時間なのか?で、新しいような古いような、同窓会で久々に会ってとんとん拍子に付き合うことになった幼馴染の彼氏がいたんだけど、付き合って1か月くらいでなんとサプライズベイビーができた。

当時38歳の私は「神様からの最高のGift♡」と、1ミリの迷いもなく悩むこともなく母になる覚悟を軽やかに決めたものの、2年前に離婚したばかりで既に3人の養育費を払う彼氏は「結婚はできない」とのこと。
私はといえばそんな彼氏に「オッケー、余裕。あたし一人で育てるし」と、言い放ち未婚シングルマザーになるべく準備を進めたのです。

我が家は昔から放任、、、というか、私がまったくもって人の言うこと聞かないし、何の相談もせずになんでも決めてきちゃう人間だったので、週に1回のお見舞いの時に母に「子供ができたよ。未婚で産むよ」と伝えても、そんなに驚かず「とにかく孫が増えてうれしい」って反応。
我が親ながらよくできた親。

ちなみに兄弟に話した時の反応も
姉→「お姉ちゃんは、子供を産まなかったことだけが人生の後悔だ。自分で決めたならいいんじゃない?」
兄→「育てるのはお前だ。俺が口を出すことじゃない」※怒られると思ってた。

ついでに仲のいい友人や、先輩など周りの人もみんなそんな感じ。
「でかした!」「めでたい!」と、みんながほんとに喜んでくれた。
普段ハグとか絶対しないタイプのシャイな男友達まで瞳をウルウルさせながらハグしてくれた。

理解がありすぎる。というか、私の決断を自立した人として全員が尊重してくれる。この反応は、ものすごくありがたかった。

平気にしていたけど、この時は妊娠中のホルモンバランスもあってか、自分自身いつになくナイーヴで、反対されようものならぎゃんぎゃん噛みついていたか、ガラス細工のごとく傷ついたと思う。

そんな状況だったので、母と半年前から約束していたお正月の入浴介助付き温泉はキャンセル。(雪道の中、片道4時間かかる場所で妊婦で要介護の母を連れていくのはハードル高すぎた、、、)
これを伝えたときの母の残念そうな顔は忘れられない、、、、。

でも、大晦日お寿司とビールもって施設行って一緒に食べたら、その夜高熱出して元旦から入院したし、私の選択間違ってなかったよw

そんなこんなで、出産予定日を9日すぎた気持ちいい初夏の日、39時間の陣痛の末「もう痛いのヤダ。絶対今日の17時までに産む。」と決めて16時59分に無事にたまのようなかわいい赤ちゃんを出産。

退院後、電車で2時間ほどの場所に住んでいた姉が1週間くらい床上げに来てくれたけど後は完全なるワンオペレーション。

それでも、母のもとに週に1回オムツとかタオルとかもっていかなきゃいけないのは変わらずで、当時母が入院していた病院は家から車で10分~15分くらいだったものの新生児を1人で車に乗せて、途中必要なものを買い物し、病室に向かうのはなかなか大変だった。
(この時に、子供を毎週菌だらけの病院に連れて行っていたからなのか、現在5歳のうちの子は生後3か月から保育園に入ったのに、熱とかで保育園で呼ばれたことtotal3回くらいしかない。強い!)

母から「今日は来ないの?」とか連絡が来ると「行くから待ってて!あたし暇じゃないんだって!」とイライラ満載でいってしまうことがあったりしてつくづく自分が嫌だった。
1度病院できっと私の機嫌が悪かったんだろうな「ここまで来るの大変?遠いの?」と聞かれ「10分くらいだよ」と返した。その時のさみしそうな顔。あーこれはきっと一生忘れないと思う。

たった10分で着くのに、面倒に思われてるって思ったよね。お母さん。
ごめんね。そうじゃないんだよ。言い訳ばっかり出てきちゃうよ。

私自身、親も親戚も近くにいないワンオペ育児で大変だったのは本当。そのころの記憶が全然ない。
でも、だからってそれを死にゆく人にぶつけるのは絶対に違うよね。

このやりとりは、本当に後悔している一つだな。。
タイムスリップできるならあの日に戻って「10分くらいだからいつでも来れるから安心して」って言いなおしたいな。

そして、今気づいたけど今日はお母さんの生きていたら82歳の誕生日だ。
お母さん、生まれてきてくれてありがとう。
たくさんの後悔があるけれど、それすら自分のアイテムにして、あなたの娘は自分をフルに使って生きてます。





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