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私はオタクの味方

1人目の推しM君のときはリアルに恋してしまい、ファンを卒業する結果になったので、今回は用心していた。

油断すると恋してしまうので(恥)「この人はリアルな人じゃない、バーチャルなんだ。」「こんな年上のおばさんに恋されても気持ち悪いだけ、わきまえろ。」

…と、自分に暗示をかけながら、「年頃のイケメン、いつ熱愛報道が出てもおかしくない。彼女がいないわけがない。」

と熱愛発覚の心の準備にまで余念がなかった。

そんな時に突然の推しの熱愛報道。いや熱愛報道なんていつだって突然だ。


率直なところ、多少なりともショックは受けた。

彼女がいたことよりも、今、メジャーへの階段をかけ登っている彼が写真を撮られるという、脇の甘さが残念だ。

別に恋愛だって結婚だってして、いい曲を作ってほしい。けれど今が一番大事な時と言っても過言ではないので、もう少し考えてほしかった。

相手はアイドルで、彼女はグループを脱退した。彼女のファンの気持ちを思うとやり切れない。アイドル界は推しの卒業という、推しとの別れは避けられない世界だ。

それでもスキャンダルで脱退。卒業公演もできずに突然訪れる別れ。私はアイドルオタクではないが、ファンの心痛を思うと本当にやり切れない。

アイドルと付き合うなら、それなりの配慮が必要なはず。写真を撮られないように細心の注意を払って守ってあげるのが彼の役目ではないか。

彼女はアイドルを辞めてもいいと思っていたのかもしれないし、ある程度は自己責任だ。だけど、私は推しは違えど、突然推しが辞めてしまう悲しさは分かる。突然、歌って踊る彼女を見れなくなってしまったのに、相手のアーティストは変わらずに歌っている。

文句のひとつも言いたくなって当たり前だ。それでもコメントを見ると「彼女を幸せにしてあげて」とか「彼女が幸せならいいよ」などという言葉が並ぶ。なんて質の良いファンなのだろう。余計に胸が苦しくなる。

それなのに彼のファンの反応はというと、好意的なものばかり。いろいろ大変だけど悪いことしているわけじゃないし、がんばって!と応援するコメントが並ぶ。

それが余計にもやもや。

アイドルだって恋愛していいと思う。だけど、所属するグループが恋愛が発覚すると辞めなければいけないルールが暗黙の了解であるならば、バレないようにするべきだ。

実際に彼女が脱退したことで公演が中止になったり新曲の発売が延期になったりして、明らかに周りに迷惑を掛けている。


そんなこんなでモヤモヤと暗い気持ちで数日を過ごしたのだが、何だか彼らしいなと思うようになった。

彼はまだ半分素人のような感じで、警戒なく普通に外を歩いている。そんな普通の飾らないところが魅力でもある。だから詰めも甘いし、芸能人のように振る舞うなどできなかったんだろう。

子供っぽくて人間的に完璧でないところも魅力なのだ。何より彼の作る音楽と彼の歌声は素晴らしい。まだしばらくモヤモヤは続くと思うけれど、落ち着いたら彼の音楽をまた聴きたいと思う。

少なからず軽率な行動に責任は感じているはずだから。



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