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アンダビーチで

アンダの町は本当に小さな町だ
ボホール島の東南の端にある
ほとんどバイクしか走らない漁村のコンクリート舗装の道をそこから更に3kmほど奥に向かって走る
リゾートホテルの看板が見え始めた
と言っても矢印付きの小さな案内板が控えめにあるだけだ

珊瑚のガタガタ道を海岸に向かって下って行くと今夜の宿one peaceがあった
小柄でとても愛想の良い番頭さんと陽気で体格の良いヨーロッパ系の男性が切り盛りしている
そんな感じだ

目の前の海岸はちょっとしたプライベートビーチだ
ここもダイビングサービスをやっている
レストランがありバーカウンターがある
食事は8時からだけどどうする?
聞かれたけど私はその時間には早々と睡魔に襲われる時間だ
結構ですと辞退する
一日中ペダルを漕いでいるので早め早めに夕食を食べる習慣になっている
既に近くの食堂でご飯とチキンをテイクアウトしてきたのだ
ビールを買って海を見下ろす岩に腰を下ろす
東向きの海岸なので夕陽は見られない
でもちょっと早起きすれば誰もいない砂浜が輝くひとときを楽しめる

太古の昔陸に上がった最初の生物が聞いた波の音も今私が聞いている音も同じ
永遠に変わらぬものと
変わり続けるものがある
海と向き会っていると少しだけ過去に戻った気がする

#ボホール島 #アンダビーチ #波の音 #自転車旅 #フィリピン

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