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1月28日 第30回たさかき絵本フェスティバル(長文)

第30回たかさき絵本フェスティバル「やっぱり ふくいんかん」に行ってきました。
弊鳩にとって初めての福音館の絵本といえば、覚えているなかでは『スーホの白い馬』、雑誌『たくさんのふしぎ』あたりでして、その絵本の原画展をやっているので見に行ってきました。
教科書にも載っていたあの物語の原画は思っていたよりもずっと大きく、力強い筆致で、物語を思い出しては胸にくるものがありました。
まさかこの絵の原画を見られる日が来るとは思いませんでした。

そして『たくさんのふしぎ』は理科好きの弊鳩に大いに拍車をかけていただいたものでした。
当時小学校の図書館に所蔵されていたものは全読破したはず。
成鳥になってからのお仕事がきっかけで石が好きだったことを思い出し、再びこの雑誌を手にとるようになり、さらに近所のキッズに配ったりしました。(あやしい人、いや鳩じゃないよ。)
うっかり自己所蔵用の本まで配ってしまった『石は元素の案内人』が手元からなくなってしまい、もう一回買おうにも書店在庫もなくなって凹んでいたところ、なんと今年ハードカバーで出版されて大歓喜。
この本に収録された数々の結晶写真の展示と、なんとギャラリートークもある。ここで行かなければ次はないから行かねば。で、行ってきました。

写真の展示ではオスミウムの結晶写真が見られて感激でしたし、写真のみかと思ったらなんと鉱物標本もある。
色材(顔料・染料)サンプルに材料の標本やお道具類もある。
(辰砂は特にすごくいいやつだなと思いました)
よくみたら巨大な人工水晶もある・・・(ほしい・・・)
そして本の裏表紙で紫外線下で煌々と輝く有機鉱物・北海道石もある・・・!
たまらん。ここでももうホクホクのホクです。

ギャラリートークではマクロ写真のお話、結晶と分子配列の関係、色と色材のお話、新鉱物の研究のお話、装備も含めたフィールドワークのお話などなど、とっつきやすい内容から難しい内容まで幅広くてとてもおもしろかったです。
北海道石セクションではいまだにベンゼン環が連なっているとなんだかワクワクしてしまう弊鳩にとっては春のベンゼン環まつり状態でした。
ベンゼン環てたくさん集まるとなんかちょっと、お花みたいだし。
弊鳩にとっての有機化学は教養科目の域を出なかったけれど、履修していてよかったなあと思いました。
でも研究というのは本当に命懸けなのだなということも、画面越しに伝わってきました。
弊鳩も生きていて良かったし、今日このギャラリートークを聞くことができて本当にラッキーでした。
どさくさに紛れてサイン会にも参加させていただきました。ありがとうございました。
おみやげにいただいた水晶の標本(いいやつです)とあわせて家宝にします。

今回期は石をきっかけに絵が見られるという打算で伺いましたが、原画をじかに見て、それをきっかけに本を手にとって読むこともできる素敵な内容だったので、ぜひ来年も見にいきたいと思います。
この展覧会は1月30日までです。絵本好きの方、高崎市にお出かけの際はぜひ足を運んでみてください。


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