記事一覧
POŠTOVNÍ HOLOUBEK05 伝書鳩5号
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POŠTOVNÍ HOLOUBEK04 伝書鳩4号
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山に登る舟(4)- 山のアイドルに会う -
青空に白い雲が浮かんでいる。山が私はすずめやさんと南アルプスの駒ヶ岳の山頂に立っていた。目の前には雑誌の表紙のような絶景が広がっていた。
ロープウェイであっとう間に(実際には7分30秒で)ワープしてきたせいか実感がないがここは地上から2,612mの場所である。平日だというのに老若男女(老多め)の人々でにぎわっていた。まだ馴染んでいない登山靴で「山は怖い、油断してはならぬぞ」と一歩一歩踏みしめな
山に登る舟(3)- 女将と師匠と雀 -
時は少し遡って、私がムラックと出会う前のことである。何の練習もなくあの壮大な山に登るのはさすがの私も躊躇っていた。そこで私は山登りが好き、もしくは好きそうな友人二人に一緒に山登りをしないかと声をかけたのであった。
一人は和菓子屋の主人である。私はすずめやさんと呼んでいる。この和菓子屋は都内に店を構えてはいるのだが、近郊の山の中にも別宅と畑を持っている。別宅付近の山を少し歩ければ、と私は軽い気持
山に登る舟(2)-相棒-
私の乗った舟には独特匂いを放つ人達が乗っていた。ピンク色の大きな男、地上から数ミリ浮いている蒼い人、ヒトのようなクマ、虫の目を持った男、見えな音を捕まえるハンター、景色を抽象化する女。私は何か彼らと対峙しても遜色の無い何かを持っていなければこの舟からおっことされるのではないかという不安感に襲われた。夏の一番暑い日、小さな部屋に閉じこもり相棒探しに没頭した。
数週間後私の相棒は現れた。相棒はヒゲ
山に登る舟(1) -舟に乗る-
目の前にゆったりとした川のような海のような、はたまた湖のようなゆったりとした流れが漂っている。あたりはぼんやりと霧がかっていてこの流れの全貌は不確かである。大きな立派な船、高速で過ぎ去る船、漁船のような船、様々な船が行き交っているようだ。
ぼうっとそれらの流れをみていると”おもしろそうな舟”が私の前を通り過ぎようとしていた。愉快な風貌の船頭と目が合う。船頭は「乗る?」と私に声をかけた。私は返事
雲ノ平山荘アーティストインレジデンス2022
雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンスプログラムで制作中のコマ撮り人形アニメーション「MRAK」の楽曲を音楽家の北園優氏が作ってくれました〜!!
完成まであと少し〜!!
雲ノ平山荘アーティストインレジデンス2022
日本最後の秘境といわれている北アルプス・雲ノ平に約2週間滞在して、コマ撮り人形アニメーションを撮影しました。ただいま編集作業中です。
雲ノ平へ植物観察にやってきた植物学者Mrak(ムラック)氏。大自然の高山植物に興味津々、順調に調査をしていたところへ、、、!!大自然を舞台に繰り広げる小さな冒険物語。おたのしみに!
ヨゼフ・ラダが描くチェコの歳時記
『český rok josefa lady』ヨゼフ・ラダのチェコの一年 Knižní klub 出版2012年発行。チェコの最も有名なイラストレーター、ヨゼフ・ラダが描いたチェコの伝統的な風習に、ミハル・チェルニークが詩と文章を書いています。
私が通っていたブルノ市のチェコ語の語学学校では、イースターやクリスマスなどの行事に合わせて、歌や文化を取りれた授業をしてくれます。その授業を補完する
チェコのかんたんマリオネットを作ってみよう!
チェコといえば、人形劇を思い浮かべる方も多いと思います。
はい正解!チェコでは昔から家庭用の小さい人形劇場があり、親族が集まると家族の誰かが人形劇をしているそうです。(まだ見たことがないので見てみたい!)本屋さんなどにも簡易的な人形劇場キットが売っています。
先日、谷中のひるねこBOOKSさんで『Jednoduhé LOUTKY』という工作本を見つけました。チェコ語でJednoduhé は簡
チェコの作家が描く「世界の絵」と案内書
私が時間をつぶす場所は本屋さんであり、つぶすべき時間がなくても時間を過ごしてしまう場所も本屋さんであります。それは日本に限らず海外でもしかりで、特に旅の最終日には本屋さん巡りで終わることが多いです。
チェコといえば、チェコスロバキア時代の絵本が素晴らしく日本でも大人気ですが、私が気になっているのは現代のチェコの出版物です。
2017年のチェコの旅行で見つけたのがこの『OBRAZY SVĚTA』
ZAHRADA -ふしぎな庭- は続いている
「なんだ,石の小人だよ。こわくなんかないや」
そのときとつぜん、「アウウウー」といううなり声。
みんなびっくりしてとびらの外にとびだしました。
おそるおそる中をのぞいてみると....
まだ「私はチェコが好き」と認識する以前、コマ撮りアニメーションの夜間学校で出会った同級生が「ふしぎな庭」DVDを持っていたのでした。少し影のあるかわいくない人形や動物たち(私は好みですが!)、世界観に惹かれ「これが
パツォウスカーの仕掛け絵本の世界へ
X「あなたがピラミッドのピエロさん!」
白い紙の町にピンクの髪の女の子が住んでいます。色のついた大きな街にはピラミッドのピエロ、文字の兵隊、丸い背中のなめくじ、ねぼすけの黄色い色鉛筆たち...。独特の画風と自由な発想、仕掛け絵本が得意なパツォウスカーの世界。
チェコのアーティストであり絵本作家であるクヴィエタ・パツォウスカー。彼女の作品と初めて出会ったのはおそらく10年くらい前、東京のちひろ美