9月26日 スクールトレーニング 意図解説
3週間ぶりにトレーニングを実施した、サカブロの聡太です。
今日は、今週行ったトレーニングの狙いを1つずつ紹介していこうと思います!!
本日のトレーニングの主目標:空いているスペースの認知
小学生に伝える時には、
『点を取るとき、相手がいるところから行くのと相手がいないところから行くのどっちが上手くいきそう?』
みたいな感じで伝えています。
主目標達成のための副目標:見ること
この目標の達成のため、4種類のトレーニングを実施しました。
トレーニング1(アップ)
モノマネチャレンジ
トレーニング内容
2人組で向かい合って目の前の選手のモノマネをする。
可能な動き
・右手を上げる、下ろす
・左手を上げる、下ろす
・ジャンプ
この動きをなるべく早く実行する。
このトレーニングをアップで導入することで、相手を見て動くことを無意識的に練習の最初に取り入れることにする。
最初のアップで取り入れることで、自然と顔をあげて最初のトレーニングを行うことができる。
あと、これは個人的な意見ですが、トレーニングを行う際に、最初の導入のトレーニングは非常に重要であると考えています。
その理由としては、小学生年代では、スイッチの切り替えが難しいため、最初に難しいトレーニングや面白くないトレーニングを行うと中々トレーニングに集中できないからです。
そのため、最初のアップでは生徒の興味を引くと同時に、今日のトレーニングに少し関わってくる導入が良いと考えています。
最初は、体をほぐすための運動であったため、しばらくするとサッカーに近いステップを取り入れたトレーニングに変換していきます。
メインとなるサッカートレーニングに持ってくため少しずつ、サッカーに近いトレーニングに変えていきます。
このトレーニングの後、準備運動を行っていきます。
トレーニング2
サーキットトレーニング
トレーニング内容
青コーン マーカードリブル
赤コーン インサイドキックパス
黄コーン ステップ
2つ目のトレーニングでは、身体的、技術的なトレーニングを行う。
基本的に、この2つ目のトレーニングで身体的、技術的トレーニングを行う。
その理由としては、
楽しい練習→モチベーションアップ→そのモチベーションのままトレーニング
楽しくない練習→モチベーションダウン→低いモチベーションでのトレーニング
技術的なトレーニングでは、反復トレーニングが多くなってしまうため、好きな選手はどうしても少ない。そのため、トレーニングの導入でモチベーションを上げた状態で身体的・技術的トレーニングを行う。
このトレーニングでは、3種類のトレーニングを順番に行うことで、常に、変化を設けることで単純なトレーニングに飽きることをなくすことができるようにしている。
また、サーキットトレーニングなどでは、必ず何回やったら終わりという設定にして、集中してトレーニングができるようにしている。
ちなみにこのトレーニングでは、視野の要素は加えていません。
その理由としては、まだ、サッカーを初めて期間の短い選手が多いため、技術をメインでトレーニングしたいため、このような設定にしています。
技術レベルが上がってくると、
・コーチが手を上げたらストップする
・パスを受ける前に両サイドを見て人数の少ない方にトラップする
などの要素を作ることも可能になります。
トレーニング3
条件付き2vs1
2vs1のトレーニング
・DFがパスを出したらスタート
・ライン突破で1点
この時に、多くの情報を与えすぎると選手がパンクしてしまうので、最初は2つぐらいの情報で行う。
DF
・ボールホルダーにプレス
・フリーの選手をマーク
このDFの動きを見て、パスを選択するのが良いのか、ドリブルで行くのが良いのかを判断できるようにする。
また、このシチュエーションを作るため、コーチがDFをすることが最適
選手がDFをすると選手レベルの低い選手がDFの時は、ドリブル突破をする選手が出てきて、実際の試合だと正解でも、練習の意図に反してしまっては、試合のためのトレーニングにならないので注意が必要になる。
仮に、選手がDFをするのであれば、真ん中にラインを区切って、片方のラインより左側、右側にしか入れないなどの設定をすると、意図した状況を作れると思うので、選手レベルや練習の意図によって変えることが重要ですね!!
また、このトレーニングでは、視覚的に ノートやタブレット端末を使って伝えることでより効果的になるので実践してみていください!!
トレーニング4
条件付きミニゲーム
3vs3のミニゲーム
・DFは自陣の青のゾーンに入れない。
・OFは青のゾーンの入るためにはパスをしなければならない。
・ドリブルでの侵入は不可
・シュートはゾーンでのみ
・オフサイドなし
このミニゲームの狙い:ゴール付近の空いている場所を見つけてパスを出す。
このトレーニングではゴール前に相手がいない状況を意図的に作り出し、その場所に行くことがチャンス、そこに出すことがチャンスだと認識することを目指す。
2vs1のトレーニングの空いている場所にボールを運ぶことの応用
また、現在、所属している生徒はサッカーを始めて間もない生徒が多いので、特にゴールにボールを運ぶことを意識できるようにしたミニゲームにした。
注意
スペースにボールを運ぶことを目標にしたトレーニングのつもりでこのトレーニングを作成したが、それと同時にこのトレーニングでは、スペースに動き出すことも必要とされるため、難易度の高いミニゲームになってしまう。
スペースを探すゲームであれば、ゴールを複数用意したゲームでも良かったかもしれない。
このトレーニングについては、オフサイドをつけて行うと、中学生、高校生でも使えるトレーニングではないかと考えた。
以上が、先日の9月26日のトレーニングである。
振り返り
トレーニングの良かった点
・トレーニングに一貫性を持たせることができた。
・説明、解説を視覚的に伝えることができた。
・生徒が次もやりたいと言うトレーニングを作成できた。(最後のトレーニング)
トレーニングの悪かった点
・2vs1、ミニゲームで、スペースを見つけること、スペースに走ること複数の要素を取り入れてしまった(サッカーを始めたばかりでは難しい)
・技術力が達していない生徒は難しいトレーニングになるので、技術力のトレーニングの割合が少ない。
10月17日のトレーニング
主に動き出しにフォーカスしたトレーニングを実施予定
今週のトレーニングは生徒1人1人の空いている場所へ行く動作が非常に良くなった。
特に2vs1で視覚的情報を与えることで、生徒のレベルが格段に上がった。
生徒に対して分かりやすい説明をすることで、理解のレベルが大きく跳ね上がると実感した。
今後も、トレーニングの概要については定期的に記事を書いていきますので他の記事も是非読んで見てください。
それでは、今日はこの辺で
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