仮にゴースティングをしていたとして何が問題か

巷を騒がしている楠栞桜さんのゴースティング疑惑について、

「仮にゴースティングしていたとしてそれほど問題か？」

という考え方があるようだ。

自分にはこの考えが理解できず問題としか思えない。
ウヒョ助さんの記事内の文章を例に出しながら自分の考えを書いていこうと思う。

ウヒョ助さん記事の要約

ウヒョ助さん記事の内、ゴースティングに関する発言のコアを整理すると以下のようになると思う。（記事の主旨を変えないように慎重に文章を繋ぎ合わせたつもりでいる）

①バラエティの麻雀対局である
トークありのバラエティ麻雀では、競技麻雀であればアウトな行為も平然と行われており、ゴースティング行為だけをダメだというのはお前ら、マジかとしか思えない。

②騒ぎの外にいる大人はほぼ木原Pと同様の考えであり、木原Pを追い込んだクスノキアンチに麻雀業界の人間は怒っている
「そもそも疑惑も本当かわかんないし、あの友人戦で、ゴースティングしたとしても、そんなに叩かれなくちゃいけないの？」という木原Pの考えは、馬鹿馬鹿しくて口に出さないだけで騒ぎの外にいる大人はほぼほぼそう思ってる。
木原PをYoutube活動停止に追い込んだクスノキアンチは大きな失敗を犯した。麻雀界の人間は静かに怒っている。かなり大勢の麻雀プロが、今も無言のまま、情は大きく木原に、そしてクスノキに傾いている。

①②についてそれぞれ自分の考えを書いていく。

①バラエティだからという理屈について

トークありのバラエティ麻雀では、そもそも競技麻雀であればアウトな行為も平然と行われており、ゴースティング行為だけをダメだというのはお前ら、マジかとしか思えない。

わかりやすいように↑にセルフ引用するが、これはかなりのガバガバ度（流行に乗っかる）だと思う。たしかに競技麻雀ではないし、トークありでワイワイやりながらセット卓のような雰囲気で進行している。この動画にジャンルを付けるとすれば何か？と聞けば多くの人がバラエティ、エンタメと答えるだろう。

では（仮にやっていたとして）なぜゴースティング行為だけがことさら問題視されるのか？

それは動画全体がバラエティであろうとエンタメであろうと、鋭い読みや考察といった楠栞桜さんの麻雀の強さそのものは本物であると視聴者全員に感じさせるからだ。

そしてその「本物の麻雀の強さ」は、それに惹かれることで他の動画を見たり、チャンネル登録したり、スーパーチャットをしたり、本を買ったりといった形でファンを生み、企業も麻雀が強くチャンネル登録者数も多い楠さんといった評価をするといった好循環を起こしていく。

もちろん彼女の魅力が麻雀だけでないことは重々承知しているが、このように自分の武器の一つにしていたその麻雀が強さが、実はゴースティングによるものだったという疑惑が出たらどうだろうか。

少なくともその武器に惹かれてファンになった視聴者は騒ぐだろう。
客観的に考えてこれで騒ぎにならない方がおかしいと思う。佐村河内氏の件が騒動になったのと同様だ。

視聴者からすれば楠さんの強さは本物としか思えない。
本物と思っていた強さがゴースティングであれば騙されたとしか思わない。
バラエティだからという理屈は視聴者を置き去りにした提供する側目線のエゴでしかない。

というのが自分の考えだ。

ちなみに「ユーザが選ぶ「雀魂 一周年大感謝杯」で優勝しそうな選手」という設問で楠さんは1位に選ばれている。
もちろん知名度ということもあるだろうが、読者コメントを見れば彼女の雀力が高く評価されていることもわかると思う。
※一部抜粋しているが恣意的なものではないので気になる方はリンク先を確認して欲しい。

・VTuber好きなので相手の打ち筋を理解してそうだから。
・知識や経験による読みが凄いから。
・各配信を観ていると雀力では頭１つ抜けている印象があるため。
・魅せる打ち方ではなく、勝つ打ち方をした彼女の実力に期待。
・人の心を掌握するが如く打てるから。

続いて②について。

②騒ぎの外にいる大人はほぼ木原Pと同様の考えであり、木原Pを追い込んだクスノキアンチに麻雀業界の人間は怒っている

「そもそも疑惑も本当かわかんないし、あの友人戦で、ゴースティングしたとしても、そんなに叩かれなくちゃいけないの？」という木原Pの考えは、馬鹿馬鹿しくて口に出さないだけで騒ぎの外にいる大人はほぼほぼそう思ってる。
木原PをYoutube活動停止に追い込んだクスノキアンチは大きな失敗を犯した。麻雀界の人間は静かに怒っている。かなり大勢の麻雀プロが、今も無言のまま、情は大きく木原に、そしてクスノキに傾いている。

自分としてはこちらの方が問題だと思っている。

先程①でも書いた通り自分としては客観的に考えて騒ぎにならない方がおかしいレベルの話だと考えているが、もし騒ぎの外にいる大人がほぼ木原Pと同じ考えなら麻雀業界全体がほぼほぼ何が問題かを理解していないということになってしまう。

今回はたまたま楠さんのゴースティング疑惑という形だったが、最高位、RMU、協会、連盟とMリーガーYoutuberが続々増えている中、このまま行けば誰かが楠さんと同じような炎上を起こすだろう。なぜなら何が問題かわかっていないから。
今まではニッチな業界だったかもしれないが、Mリーグを機に広がりを見せるようになった今、モラル・マナー・コンプライアンス・ネット対応など、一度見直してみてはどうだろうか。3年目で不倫騒動があれば炎上騒ぎは1年目の比ではない。

また、引用部分後半の「業界全体がクスノキアンチに怒っており情は大きく木原に、そしてクスノキに傾いている。」についても疑問だ。
たしかに自分は仮にゴースティングをしていたとすればそれは大問題だと考えている。一方で、それについて疑問を投げかけたことで痛烈批判する連中が殺到するのは理解できないし不自然だと思う。
なので木原Pへのコメントはいわゆるアンチが書いたものが多いのだと思う。

ただ、全てがクスノキアンチかと言えばそんなことはないだろう。
自分はファンでもアンチでもないが、もし目の前で同じ疑問を投げかけられれば当たり前でしょと言うし、自分のようにアンチでない真っ当な意見も少なからずあったはずだ。

仲間が理不尽に責められれば人として情として怒りたくなるのは当然だが、確証もないのに敵を決めつけて一方に傾くというのは正にアンチがやっていることそのものではないだろうか。

長くなってしまったが、以上が自分の考えとなっている。
初めてnoteを書くので見づらい点はご容赦を。

最後にこれは完全に自分の邪推だが、ぶっちゃけ業界は楠さんのゴースティングについては怪しいorやってる程度の認識はありつつも、楠さんの持つ集客力を使いたく対応を有耶無耶にしていたのではないかと思っている。
もしそうだとすれば、騒動のきっかけの一つは自身が招いたことだと理解して、なおさらモラル・マナーなどを一度見直して欲しいと思う。

おわり。ϵ( 'Θ' )϶