ブラーバくん事件簿

ぼくの家にはブラーバがいる。お掃除ロボット「ルンバ」の弟みたいなやつだ。ルンバはゴミを吸引して走るが、ブラーバはクイックルワイパー的なシートを装備させて走らせる拭き掃除特化型ロボだ。
怠惰なぼくが自分でクイックル的な掃除をしようと思って濡れたシートをスティックに取り付けたままSWITCHを始めてしまいそのまま掃除のことを忘れてゲームに熱中した挙句、翌日干からびたシートを見て「うおっ」とか声を出してしまうのに対し、ブラーバはものの30分ほど走行させてシートを見るとびっしり埃を絡め取っている。しかもベッドの下などの人の手が届かない所も走行する働き者だ。

今日は、やはりロボットは見ていて飽きないなと感じたことをご紹介。

事件1「救難信号」
外出する前にスイッチを入れておけば、帰宅する頃には拭き終わっていてくれる。ある日、スイッチを入れてコンビニに行き、帰宅したのだが音が聞こえない。もう拭き終わってくれたのか、かわいいなと思い居間のドアを開けると、そこには赤いランプを明滅させてこちらを見ているブラーバが。エマージェンシーエマージェンシー。彼は、ぼくが床に垂らしたままにしてあったノートパソコンの電源ケーブルに突っ込んでおり鶴の恩返しの鶴よろしく身動きが取れなくなっていた。罠の施工主でもあるぼくは優しいおじいさんを装って助けたが、ブラーバの冷えたボディが「てめえで仕掛けたんじゃねえか」と言っていた。

事件2「収穫」
また明くる日、彼が走り出したのを確認して外出した。帰宅するとブラーバの頭に絵本が乗っていた。どこでピックアップしてきたのだ。というか、器用だな。

事件3「突如」
ブラーバがベッドの下を走行中に業務を終了した。どこで止まってんねん。



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