ぼる塾のある風景

眠れない時は、ぼる塾がご飯食べてしゃべっているだけの動画を見ています。ゆるゆるでいい感じです。

ぼる塾を見ていると、本当に素晴らしいバランスの4人組だなぁと思います。

田辺さんと酒寄さんのコンビ「猫塾」の漫才も独特なトーンで好きでした。
猫塾の漫才は「いい女」の田辺さんが話題を提起して進めていきます。ひととおり持論をぶちまけた後に酒寄さんがコメントをしていくスタイルでそれが面白かったのですが、一方で田辺さんが担っていた「酒寄さんにちょっと上からの態度をとる」という立ち位置がキャラクターにあまり合っていないような気もしていました。人の良さがにじみ出ていたのだと思います。
酒寄さんのツッコミも怯えつつサクッと刺すスタイルで、決して上から力まかせにツッコむことがないため力関係のバランスの見え方が固定されやすかったのかもしれません。

そんな折、2019年に酒寄さんが産休・育休に入り、あんりさんとはるちゃんのコンビ「しんぼる」が強力なプレイヤーとして加わってトリオ漫才の形を取るようになり、2人が話の進行を担うことで田辺さんのぼる塾での役割は「田辺さん」に落ち着いたように見えました。

2019年のM-1でぼる塾が登場した際、ネタの形がほぼ今の形で出来上がっており、即席ユニットにも関わらずこの形の漫才をずっと行なっていたかのような違和感の無さに当時驚きました。ぼる塾は出てきた時からすでにぼる塾でした。

想像ですが、この自然なバランスが醸成されたのはプレイヤーから一旦降りた酒寄さんの目線が大きいのではないかと思います。3人に一番近い存在の酒寄さんが外からトリオを見ることで早くから演出的な目線を取り入れることができたのが、初見時に感じたあの見やすさの一因かもしれないと思いました。勝手な想像です。

猫塾のときからやっていた田辺さんの「バカーッ」も、今の方が力が抜けていて好きです。


そんな感じで夜ぼる塾をぼんやり眺めていると、気づけばぼくもなにかしらを食べているのです。


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