ぐるグル#15~子ども、困った、どうしよう!を考える(2/28開催)

開催日:2021年2月28日(日)10:00~12:00

テーマ:子育て×政治で考えてみようの会~子ども、困った、どうしよう!を考える~

ご参加いただいた人数:8名(うち主催3名)

開催場所:オンライン(Zoom)

企画:山本友貴、塩野、諏訪

会の流れ

・会の趣旨について/自己紹介
・解説「子ども、困った、どうしよう!…その時、学校は?PTAは?」
・フリートーク

・最後に一言

今回は、子育て中の人を中心に、PTAや親父の会をやってきた方、学校との交渉を重ねてきた方、市の委員会に参加している方などがご参加してくれました。

「子ども、困った、どうしよう!…その時、学校は?PTAは?」

始めに、「子どもが学校に行きたくない、という相談を受けた場合どう対応するか」を例にとり、塩野が教員の立場でその相談がきたらどう対応するか、次に諏訪がPTAがその相談を受けたらどう対応するかについて資料を交えて流れを紹介しました。

学校側が保護者から相談を受けた場合、学内の様々な先生が話し合いながら、対人関係、学習発達、家庭関係、その他など、要因を探りながら対応を検討していくこと、そしてその肝となる校内委員会について紹介しました。

PTA側が保護者から相談を受けた場合は、学校のように直接的に働きかけることはできないものの、同様の相談が多い場合は校長先生や教育委員会との協議の場に出したり、アンケートなどで意見を集めて学校などへ提出することができる、かもしれないこと。ただ、PTAができることは会長さんの方針によるところが大きいということを紹介しました。

フリートーク

その後のフリートークでは、それぞれの対応の流れを知らなかった!という声や、学校やPTAと関わっていないと、何をしているのか見えにくく、なぜ見えないのか、見せたくないのか、そういったところから不信感が募っていくような気がするという話もあがりました。
行政の委員会に参加していても、声が届いている感じがしない。学校の校内委員会でも、ちゃんと話し合われているんだとは思うけれど、やはり保護者の立場からは、何か分断されているように感じるという話にもなりました。また、学校が合併した際にPTAを経験されていた方からは、どうしても意見の食い違いが起きていく中で、話はしていても本音で話せない状況があった、という話題にもなりました。

そこから、何をしているわからないという不信感や気持ちの分断がある中で、どのように本音で話す関係を構築していくか、といったことが話し合いのテーマになりました。
本音を言いたくても、組織の代表としての言葉としてとられてしまうと、守りに入るしかないという視点や、個人情報の保護を気にしすぎて個別の関係性をつくることが難しくなっているという視点、そもそもノンオフィシャルな会話自体がなくなってきているのではないか、本音で話そうと思うと「飲み会」以外の方法が思いつかない、一方で本音で話せるコミュニティには参加したくないという人の意思も尊重した方がいいといった意見もあり、学校やPTAと言った立場を超えてつながり話していくことの難しさが浮かび上がりました。
それでも、組織を作っている人に対して、意識的に人として接していくことが大事なのではないか、日頃から色々な場で話していくことで本音も出せるようになるという面もある、話を聞いてもらうという体験が大事なのでは、そもそも自分自身がどうやって周りの人と接していきたいのか、そこから改めて考えてみたいという意見がありました。

振り返って

こういった話をしていると「結局は人だよね」という言葉にまとめることが多いのですが、その時の「人」というのはどんな人で、自分自身はどんな人でありたいのか。
会が終わってからもぐるぐると考えが広がり、どんどんと問いが深まっていくような会となりました。

不信感や分断があるときに、今すぐに本音で話せる関係性を構築できるわけではないけれど、身近なところからでも少しずつ広げていくことが大事なのかなと思いました。

ご参加いただいた皆さま、豊かな時間をありがとうございました。

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