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2025年で「遺族年金」が廃止に!?年金の改正に向けて議論されている内容とは

遺族年金が廃止されるって本当?

一時期、SNS上で「遺族年金が廃止される」といううわさが広まりました。実際には、政府や関係機関各所から廃止される旨の公式な発表はありません。ただし、うわさが広まった時期に廃止ではなく改正についての議論はされています。

令和5年に行われた厚生労働省の「第6回社会保障審議会年金部会」資料によると、遺族年金の指摘事項として挙げられていたのは以下の項目です。
1.制度上の男女差の解消
2.養育する子がいない家庭における有期化または廃止
3.その際には、現に配偶者の年金で生計を立てている者への配慮が必要
4.離婚後に子を引き取った一方が亡くなり、その後生存している一方が子を引き取ったときにおける遺族基礎年金の支給停止といった各論の検討 現在の制度は「男性が世帯の担い手である」という考えのもとで作られており、男女差があります。

しかし、今では夫婦共働きの世帯も非常に多く、社会の変化に合わせた制度の見直しが必要とされ、課題提起がされました。 夫婦共働きだと女性でも生計維持の役割を果たせるため、子どもがいなければ給付も期限付き、あるいは廃止としてもいいのではないかといった考えも示されているようです。
(抜粋おわり)

https://news.yahoo.co.jp/articles/56d39ea93b69e8765003daf31f41e15a1ec2c310?page=2

ただ、実際には男女差を解消することに焦点を当てた議論はなされているものの、遺族年金自体が廃止になる話は、まだ出ていないよう。今後、制度内容が変わる可能性はありようだが、制度全体が廃止になるかどうかは未定というところらしい。

しかし、人の死はいつ訪れるか分からない。時代は変わったといっても、働き手に先だたれ子供を抱えて途方にくれている人も皆無ではなかろう。そんな家族は現在は少数化しているのかもしれないが、遺族の心細い心情に経済的な裏付けを排除するのは、やはり性急すぎるだろう。