会う(2024/05/0X)

もっと上手に。いる。言う事。いない。いないでいいこと。言わないで良いこと。逆らうこと。水みたいなものが全身にしぶきをあげて、かかり、かかっては撥ね退け、いる。刺す。刺される。退会する。もう無理なのでそのままでいるもういないのでなにかに代替するまま、ああ言えばこう言い、知らないまま時が過ぎ、しらない、すべてつまり、詰まったまま動き、動いては退き、いなくなっては点滅した。

オレンジ色の、例えば信号機の光みたいなしかしずっともっと強烈なので夜を昼にした。昼と夜があるのではなく。まず夜があって、たまたまの重なり合いとして昼があり、昼があるのはほんの一部分、自分に突き刺さった異物の混入した金属片の球体みたいな、波打った輪郭がするどくからだに突き刺さり、もういらない、もういらないと言われ、いらないのでどこかへいき、カステラのケーキがない、と姉は言い、そうかもしれないなと思って戸棚をあさり、ずっと昔にかったなにかのキャラクターのマスコットのぬいぐるみをみつけ、ほこりをかぶったそれが笑みを浮かべ、頬を赤色に染めているのが健気だと思う。

続ける。イルカは海の中にいて、海の中で魚を食べて暮らした。声が反響するのでうまく聞こえません、と言った。言ったはずだ。聞こえなかったときもある。知らない。知らないまま歩いた。そもそもどこにも。山は真っ暗だった。真っ暗なまま歩いた。そもそも、そもそもと言い、言ったそばから忘れ、忘れたそばから、忘れたことを忘れた。知らないまま歩き、歩いては消え、消えてはまた消えた。誤解だった。ごかいではなかった。文脈の外側になにか煌々としたものがみえた。しらない人だった。しらないひとがきえていなくなった。いなくなってはそばにいた。くらしては離れた。離れてはどこかへ行き、いったそばから離れた。しらない場所にいた。しらない場所で知らない人に会った。知らない人はどこか知らないところを知っていた。そもそも元々。知らない。知っていたはずがない。知らないところで知らないことをした。しってもいた。知っても知らないはずがなかった。

うちに、口の動きだけで生活している。無理筋を引いて。きょうだけ。強烈にクラッシュする車と車とか。森の方へ。そしたら大破して燃えるとことか見に行きたい。ちょうどの距離。ちょうど触れ合って吐いたり戻したりする距離。どうでも。どうでもいいような。ない。ない方。ないけど。あったことはない。あうこともない。あえるとおもったことがないのでしらない。遠い方。知らん。知ったことがない。しれたこともないが、知ろうと思ったこともない。ほとんどなんにも。バンクシーの絵みたいな。どうでもいいことだ。黄色い目の奥の方に粉が見える。やめたほうがいいと思う。入れ込む。入り込んでまた止まって止まったら震えて、震えながらそのうち破裂しようとするので大変だと思う。困る。困るので大変だと思う。知らない。切る。切ってまた貼る。そのように。いらない。切ってまた貼り、貼り付けたあとのしらない。しらない方へ行く。知らないのでどこか遠い方へ行く。遠い方で小さい町があってそこに住もうとする。誰かいればいいなと思う。いればいいけど、だれもいないことを知っている。やっと楽になる。もうすぐやっと。海の底に沈んで、だれもいない。安心する場所を作りにいく。建設現場。建設労働。しらない。しろうとしていない。知ったほうが良いのに、知ろうとしない。知ったほうが良い。知りたい。知るのは怖いので何もしない。なにかしようと、したことがない。こうして。このまま。ひとり、いる。いるまま。いてもしょうがないと思う。何にも。どこか。何にも。あるいは。いない。いない方。いてもしょうがない。いる方。いても。いたこと。いればいいのかもしれない。いたほう。いたかったこと。いない。違う。違っていない。いつ。どこでなにか。じぶんのことを。いらない。燃やす。燃やしたらなにか炭みたいなものがみえて焦げ付くからやめてほしい。斬らないでほしい。切ったら自分が困るのにどうしてかそうして切っているが、斬らないほうが良いと思う。燃やした。燃える体だった。時々は。しらない。髪の中になにかいる気がした。いてもどうでもよかった。いるかいないかわからなかった。どこにも行けないで途方に暮れた。太陽のマークが見えた。太陽のマークは輝きながら回っていた。知らない。知ったことがない。神殿みたいな場所でねむりたい。だれもしらない。誰か知ってくれていた気がした。きらない。着たほうが良いとも思わない。着れない。着たい服がない。そもそも。どこにも。そうして。ひとりで、1人でいられる方法をみつける。このように。あるいは。あそこへ。あんなところへ。なんにも。どこにも。燃やす。燃やしたいと思う。もやし、もたせる。燃やされてみた。イノシシを殺した。そしてイノシシの中に入った。もうどうだっていい。どうだっていいので。きない。機内。切る。切れない。着たほうが良いと知っている。

巻いては撚り合わせてねじり、また巻き、いない方、また誰もいない方へ行き、しろい更衣室の中で知らない言語の歌を歌い、そうするうちに、言葉のうちのただリズムみたいな。マイクに口をつけて、いらない。いる。アルフォートのチョコがすきだといい。知らない。アルフォートのチョコの。半溶けの。しらない。アルフォートの。帆船の描かれたチョコの。いらない。どこかに。遠くの方に。水だけ。しぶきをあげて。見ない。見たことがない。見ても知らないと思う。なんにも。しらないまま。どこか。水のしぶきがあがり。そうしたらこれでまた明日も、と思い。明日もあさっても。なんにも。余計なことをしてしまい、もうどこか遠い方へ行き。余計なことをし、なんにも。暗い場所へ来て。くらいからもう帰ろうと言い、そういう声を聞いて、知らない。知らないので早く帰りたい。けどもう帰るところもない。帰れないので仕方なくバスを待ち、けれどバスも来ない。狐が通りかかり、感染症が怖いからと遠くへ行き、自分がすごくこわく不気味な人に思えて近寄らないほうがきっと良いのでと思い、バスの奥まった席へ乗り、そしたらすごく、大きい音でクラクションが鳴って、バスは停まって、降ろされて、またすごく暗い道を通って家に帰ろうとするけどみちがわからないからスマートフォンをつけて、アプリを開いて道を知ろうとするけど電波が通らず、どこにも所在がないので、野宿しようと思い、だけど野宿の道具もない。からただぽつねんとそこに突っ立って、いらない思いにふけりながら、どうせいつかどうにかなるかなとか思いながら結局どうにもならなかったから、しかしどうにも自分の方は、自分自分と言い、けどもうどうにもならないので、ちいさいノートになにか書き込み、書きつけては消し、消してはまた書き込み、のように。けれどなんにも。しらない。どうせまた、どうにも。家を壊し、壊したそばからまた組み直す小さい人たちのむれみたいな。もしかしたら。どこにも。どうにも。また。けど。見ない。見えないと言うか見ないふりをし、布団の中でなにかぼんやりと過ごし、ふわふわと漂い、布団の中で。いやしかし。そういうユートピアみたいな。なんにも。頼らないでそのまま。どうでもいい。月だけきれいだからそれだけみている。みないでいいのに。見て、見ないふりしている。月だけそれだけ。それしかしらない。月が空に浮いているのが不思議だと思う。どうでも。これからは地道に生活をやり、けど、特別に。特別なものとか。月だけどこにも。そうしたら。見る。見たり見なかったりする。間に合う。間に合わない。普通の。普通に。見ている。見たり見なかったりを繰り返し、そしたら、どうでも。


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