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2024.05.19(日)オークス🐎

枠順はこちら↓

まずは今年のオークスの整理をしておく。

【予想される展開】
逃げ
・ショウナンマヌエラ(何が何でも)
・ヴィントシュティレ(1発大逃げあり)
・パレハ(鞍上込みで大逃げあり)

→当日の馬場次第だが、複数の逃げたい馬がいるので34.5-35.0のハイペース寄りのミドル想定。
タイトなG1のペースを経験している馬が有利か。

【能力】
上位
・ステレンボッシュ
・ライトバック
・スウィープフィート

東京コースがプラス
・ステレンボッシュ
・チェルヴィニア
・アドマイヤベル
・クイーンズウォーク
・コガネノソラ

距離延長がプラス
・ステレンボッシュ
・クイーンズウォーク(陣営は以前からオークス狙いと公言)
・アドマイヤベル(デビューから1800-2000m)
・エセルフリーダ(デビューから一貫して2000m)
・コガネノソラ(1800主体)
・ホーエリート(1800-2000)
・ミアネーロ(1800主体)
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これらを加味して今年のオークスが堅めなのか荒れ模様なのか考え、予想に反映させていく。

まず、
なんといっても最初に考えなければならないのはステレンボッシュ。

結論から言うと
ステレンボッシュの3着以内は堅いと思う。

その理由は、
1. 阪神JF、桜花賞とG1を2戦経験したこと。
G1はタイトなメンツ、ペースを初めて経験することが多い。騎手も陣営も、もちろん馬もここに向けて調整して来たのだからみんな本気だ。少々ラフなプレイや駆け引きは当たり前だ。そのG1を2歳から2戦経験したことは大きい。
該当する馬はステレンボッシュ、スウィープフィートの2頭。その両方で2.1着と素晴らしい成績を収めており安定感があるのは何物にも代え難い自信に繋がる。

2. 国枝調教師の強気発言。
アパパネ、アーモンドアイと2頭の三冠牝馬を輩出した名伯楽が『2頭と比べて圧倒的に扱いやすい。最後は力で抜けてくるだろう』と発言。ここまで強気な発言は珍しい。

3. マイナス要素が少ないこと。
安定した成績にも表れているが、非常に扱いやすいのが特長。上記でも言ったようにペースはある程度流れるので包まれる可能性も低くなる。不利なく直線に向かうことができれば、馬券内は堅いだろう。

以上の3点からステレンボッシュは軸に出来る人気馬と言える。

ただそんなステレンボッシュにもいくつか懸念点がある
スタートの下手さと、鞍上がテン乗りということ、そしてアスコリピチェーノの不在だ。
確かに今回騎乗する戸崎は東京の2400は上手い。テン乗り日本人騎手の中では川田、武豊クラスに安心できる。
しかしステレンボッシュが阪神JF、桜花賞と騎手の好騎乗に助けられたこともまた事実。

阪神JFではスタート後にヨレて他馬にぶつかりまくったステレンボッシュだが、ルメールがアスコリピチェーノの後ろをマークして直線で進路を確保。

続く桜花賞でもスタートで外にヨレてチェルヴィニアと軽く接触。道中でも閉じ込められかけたが、外前にいたアスコリピチェーノ北村が進路を開けてくれたこともあり、モレイラが上手く割って入って3.4コーナーではわざと外に張ってアスコリピチェーノの距離ロスを生んだファインプレイのおかげで先着。

ルメールやモレイラは馬の力を100%、場合によっては120%発揮させることができる騎乗をする。
戸崎は良いとこ80-90%だろう。なにか想定外の事態が起きた時に機転を効かせる騎乗ができるタイプではない。直線の勝負どころで前が塞がりそうな時、上手く捌くことが出来なければ勝てない時がくるのがレースの常。東京コース、しかもペースが流れるとなればその心配も少なくなるのだが、絶対に勝てるかと言われれば、確率は結構下がると思う。

そして今回のオークス、ステレンボッシュ最大の悩みどころは強力なライバルの不在だ。ライバルなんていない方が勝てる確率が上がるじゃないかと言われれば否定できないが、実はアスコリピチェーノという存在は、ステレンボッシュにとっては必ずしもマイナスに働いていたわけではない。むしろ助けられている側面も結構ある。

まずはマークの分散。
他馬からしたら妥当桜花賞馬なわけで、阪神JF、桜花賞の時と違いステレンボッシュにマークが集中する。今までアスコリピチェーノが何割か担ってくれていた役目を、今回は一頭で背負う事になるのだ。

そして2点目が目標がなくなることだ。
阪神JF、桜花賞はともにアスコリピチェーノをマークして直線で進路を確保したり、外に弾いたりして結果を残して来たステレンボッシュ。ルメールやモレイラならそれでもペースを見極め、どのタイミングで抜け出すのがベストか、どの馬の後ろがベストか瞬時に判断して馬を導けるだろう。しかし戸崎にそこまで求めるのは酷だ。
そうは言っても戸崎もそれを自分でレース中に無理にでも判断しなければいけない時が来ることもあるだろう。ステレンボッシュは今まで高性能のカーナビに言われるがまま走って来たが、今回そのナビの精度が高くない可能性がある。
そうなると、馬券内には能力で来れたとしても、優勝までは確実とは言えないというのが個人的な見解だ。

では、上記のような不測の事態にステレンボッシュが陥った時に、彼女を出し抜くことが出来る可能性があるのはどの馬か。

コガネノソラ
・デビュー戦はファーヴェント(東スポ杯3着)、2戦目はキャットファイト(アネモネS勝ち、阪神JF4番人気)と強いメンバー相手に善戦。乗り替わりを経てポッドテオ(ジュニアC2着)を下し、デビューから4戦目で勝ち上がり。その後は1勝クラス、スイートピーSと連勝して本番へ。

直線で外から良い脚で差し切って優勝したスイートピーS

明らかに左回りの方が良い走りをしておりここでも期待が持てる。バテる感じのしないタイプで、速いペースにも対応可能なのは前走で確認済。馬群に入れるよりも外を回して捲っていく感じ、あるいは先行して早め抜け出しで長く良い脚を活かしたい。

アドマイヤベル
・一貫して左回りの1800-2000mを使って来ており、末脚は確か。スタートでチャカつく悪癖があるものの、中団よりやや前につけられる器用さは兼ね備えている。前走の調教はかなり控えめだったこともあり、その状態でフローラSを勝てたのは大きい。

決して万全とは言えない調整でも
勝ち切ったフローラS

ホーエリート
・常に人気しないタイプ。デビュー戦は直線で不利。未勝利戦ではのちのセントポーリア賞勝ち馬のペッレグリーニを退けて先行して差し切り勝ち。

実力馬・ペッレグリーニを交わしきって
勝った未勝利戦

2走前は超スローで馬群を上手く捌けずにドン詰まり。スムーズなら勝ちまであった。

直線で手綱を抑える不利(3番)。
スムーズなら差し切れていた。

前走は1コーナー手前で前をカットされる不利で外を回さざるを得なかった分の差で負けたが、今回はペースが流れると思うので折り合いをつけて前に位置をとって早めに抜け出す競馬を見たい。不利さえなければ1発ある。

ミアネーロ
・2走前は進路が塞がって不完全燃焼。前走のフラワーCは津村が上手く内から抜け出して完勝。ムチも入れておらず、まだ底を見せていない状態。

フラワーCではインを上手く捌いて快勝。

ローテーションにもゆとりがあり、かなり調整はしやすかったはず。津村はこの馬で大きいところをと発言しており、この馬にかける思いは強い。
一線級とタイトなペースでやり合っていない点や東京未経験がどう出るかだが、もともと1800mでデビューしているだけにオークスは早い段階から意識していただろう。末脚は確実なので上手くポジションをとって脚を溜めたい。

チェルヴィニア
・桜花賞は不利もあって度外視できる。東京に戻るのはプラス材料、さらには鞍上が乗り慣れたルメールになるのも心強い。仮にルメールに選択権があり、阪神JFで騎乗したステレンボッシュを蹴ってチェルヴィニアを取ったのであれば、この馬のポテンシャルに賭ける手はある。ただ現在5.9倍とやや過剰な人気。桜花賞から見直せるのは確かだが、2歳の時の着差がそのまま3歳になっても維持できているのかはここで分かる。過信は禁物。

勝ったアルテミスSは楽勝。
2歳時の輝きを取り戻せるか。

ラヴァンダ
・チューリップ賞は直線伸びかけたところで詰まる不利があり度外視できる。前走のフローラSでも狭いところを他馬とぶつかりながらも、勝ち馬のアドマイヤベルと0.1差なら早めに前を確保して抜け出すことができれば逆転可能。

最内で他馬にぶつかりながらも
こじ開けて2着を確保した
フローラSはアドマイヤベル以上の強さを感じた

スウィープフィート
・桜花賞4着馬。直線に向いた時にロスがあった分、ライトバックを交わすには至らなかった。

大外から後方一気で纏めて
差し切ったチューリップ賞(6番)。
オークスでもここ2戦同様、
後方からの競馬になる可能性大。

デビューは1200mなので陣営は当初オークスは見据えていなかったと思う。ただ鞍上の武豊は距離が伸びて良いとも言っており、スムーズにさえ運べれば足りると考えているようだ。ペースが流れるなら更なる前進も可能。

ライトバック
・桜花賞3着馬。

桜花賞ゴール前。逆転できない差ではない。

こちらはスウィープフィートと違い1800m戦でデビューしている。マイルを3戦連続で使っているが、大きく負けたのは折り合いを欠いた2歳時のアルテミスSのみ。この馬は桜花賞前に武豊が警戒していたほど能力は高い。折り合いがつくかどうかが最大の焦点となるが、ペースが流れてくれれば問題ない。スウィープフィートとは甲乙付け難い力関係。

【最終結論】
◎ホーエリート(12番人気)
◎ミアネーロ(9番人気)
▲ステレンボッシュ(1番人気)

△スウィープフィート
△ライトバック
△コガネノソラ
△アドマイヤベル
△ラヴァンダ
△チェルヴィニア

本命はホーエリートとミアネーロのフラワーC組の2頭。
ホーエリートは常に不利との戦いだった。G1のペース、例年ならスロー気味だが今年ならある程度流れてくれるはずで、であればジョッキーの腕次第で逆転の可能性もある。長く良い脚を使うので東京向き。調教も抜群で人気の盲点。
ミアネーロはそのホーエリートに勝った実力馬。本来なら3連勝しててもおかしくない実力があり、フラワーCの感じではまだもう1段階ギアを隠し持っている可能性がある。G1未勝利という呪縛から解き放たれた津村が、今週は家族の前で2週連続G1勝利を見せられる可能性も大いにある。

ステレンボッシュはこのメンバーだと一枚実力が抜けているのは確かだが、ライトバック、スウィープフィートとは0.1、0.2差と、オッズほどの着差はつけていない。しかも2頭は継続騎乗だが、ステレンボッシュはモレイラから戸崎への大幅割引。とはいえ前2走のG1を好成績で駆け抜けた経験は他馬にはない強み。2.3着はあっても着外は考えづらい。

馬券としては◎の単勝、馬連、3連単でいきたい。
通常1番人気を絡ませるなら3連複の方がオッズが良いが、今回はステレンボッシュの取りこぼしに賭けてみたい。

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