若年アルツハイマーを限りなくたのしんでで生きる夫の日10月25日

朝から雨、部屋に引っ込んで横になってテレビを見ている。今日はバスでかえってもらうように頼んでいたけど、ちょうどよい時間に帰れそうなので夫に電話をして「タンポポハウスの駐車場にいるから」と言う。一度見に来て確認したら早めに出てきた。
家に帰り「松山はいつ行くんかな」と何度も聞く。そのあとから「長崎も行こうね」と言うと「いいなー、行ける時に行っとかないかんなー」と言う。「いろいろ行きたいね、行こうよいけるときにいっぱい」「いいなー行こう、行こう」「私、上高地に行きたいんだけど」「ええなーええなー山はええなー行こう、行こう」「詫間駅から家まで歩けたんだから、行けるね」「春のウエスタン祭、山開きに行こうよ」「えーなー、えーなー」このところ前向きな夫、楽しくやっていかないと「鈴鹿山脈にいったよなー、あんたの妹と」「霊仙ね、醒ヶ井駅で降りて行ったよね」「よー覚えとるよなー」「青春18で名古屋に帰ったときに通ったときに思い出したの。」「そうだそうだ、日記に書いて」と言うと「うん」と言いながら二階に行ってしまう。「日記帳は?」「ここにあるよ」日記帳を二階に探しに行ったようだ。書き出せばしっかり書いていた。
「ここにあるよ」さわらび園の島崎園長先生に本をもらったお礼のはがきを書こうと言うと「わしもー字がなー電話にするわー」「私が書こうか?」というと「それはいやだから電話にするわ」と言う。算数の計算をする。算数は好きではないが何とかやってもらう。
ご飯を食べるのがいやに遅くなるが食欲はしっかりある。私ガ家計簿をつけて財布をおいていた。「鉛筆ないかなあー」と言いながら財布を開けようとする。「それは財布だよ」と言うと顔を手で覆ってはずかしそうに笑う。

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