VLP(グラム).txt

・【グラム】(Gram)

一人称:僕
二人称:君、貴方
性別:無
年齢:不明
身長:172cm(やや高め)
質量:56kg(やや低め)
種族:仮想生命プログラム

・容姿
黒髪ロングストレート。
前髪が長く、顔にかかっている。とても邪魔そう。
ジト目。瞳は深い青色。
したり顔でいることが多い。表情の変化はあまりないタイプ。
線の細い体格。

・服装、所持品など
白い布を上から被っただけのような服装(袖のようなものもない、本当にただの布)。
その他に装飾品のようなものは身につけておらず、足も裸足。

・性格、特徴、特技など
やや高慢。
とてもお喋りで、話し始めるとキリがない。また、とても早口。
持論を展開するのが好きなタイプ。
しかし相手の話に耳を傾ける性格でもあり、一方的に会話するわけではないようだ。
黙っているととてもミステリアスな雰囲気がある。

・台詞サンプル
「うん。例えばそういった状況下なら、一定以上のエネルギーを持って取り掛からないと効果は得られないと思うんだ。これは簡単な思考実験から導いた結論だから一概には言えないところがあると思うけど、仮にこういった条件なら……」
「……すまない。ルールがあるから、その質問には答えられないよ」

・詳細
延々と対話を繰り返してくれる(ように設計された)、自律した思考プログラムを持った仮想生命。
才能と時間を持て余したとある科学者が、実験も兼ねて作ったプログラムの一部。
このプログラムは被験者の精神に介入し、意識や思考に干渉することで、被験者は気軽に対話を楽しむことが出来る。
被験者の対話相手となる者の性格や外見は、被験者の記憶や感覚を参照することで、最適なものを出力するようになっている。
グラムのこの性格や外見は、誰かに合わせて生成されたものである。

このプログラムには、「自分の正体を明かしてはならない」というルールが設定されている。
この実験の目的は「人間と自然に対話をすることができるプログラムを作ること」である。
そのため、「プログラムと会話している」という風に感じないように、限りなく人間らしく作られていなければならない(外見や性格などの細かい要素があるのもそのため)。
被験者が「自分は今プログラムと対話している」というように認識してしまうとこの実験の前提条件が崩れてしまうため、このようなルールが制定されているようである。

グラムの相手(被験者)はグラムの正体や自分の置かれている状態について認知している。
グラムは被験者の記憶や感覚を読み取ることが出来るプログラムであるため、被験者がこれらのことを認知していることに気付いている…… が、あくまでも気づいていないフリをしているようだ。
また、何故かグラムは上述のルールから外れており、制限なく会話をすることが可能になっているのだが、グラムは自分の正体について話そうとはしない。
グラムも人間と話をしているのが好きなのかもしれない。それ故に、被験者と自分の関係にどこか甘んじているのだろう。

・コメント
名前はprogramから。
なんとなく思いついた性癖やら設定やらをこれでもかとねじこみました。仮装現実の存在と対話するの、ちょっと憧れます。
私たちは架空のキャラクターについて考えることができ、またそれらのキャラについて様々なことを知り尽くしています(隠された内面だったり、秘密のことであったり)。
ただ、キャラクターが私たちのことを知り尽くしていることって、なかなかないんじゃないかな…? と考え、じゃあそんなキャラを作ってみようと思い立って勢いで設定を書き出したのがこのキャラです。
私たちのことをたくさん知っているけれど、それを仄めかしたりするような発言はしない… 個人的に、この一面にどこかミステリアスな魅力を感じます。

なお、グラムの相手(被験者)というのは、私たちのことを指しているのかも… と思いきやそうじゃないのかも… という感じです。

ちなみに、VLPというのは仮想生命プログラム(Virtual Life Program)の頭文字を取っただけです。直球ネーミング。

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