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《記録》2020/2/9 にちようびのアトリエ②「にじみ絵をえがく」

 「にちようびのアトリエ」、午前は幼稚園のこどもたちとの時間。「にじみ絵」をテーマに、女の子ひとり、男の子ふたりの計3人と絵の具で遊んだ。
 午後の小学生の時間はわかりづらいテーマでもあったので、記録を書くことで整理され、見えてきたものがあった。こちらの記録では、こどもたちの絵が物語ってくれている部分が大きいので、あまりまとめずに、写真を中心に流れを追います。


-----1.はじまり

 最初の1時間ほどは、じっくり絵の具と遊び、紙に自由に好きなだけ描く時間を持った。ほとばしる速度感と、ぐっと入り込んだときの集中力。あくまでも遊びの延長だから、こちらはその邪魔をしない。それだけで元気な絵がみるみる生まれていく。

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            二本の筆で描くのだ!

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         海、海、うみ〜!ふたりで描いてみよう。


-----2. にじみ絵

 1時間ほどたっぷり絵の具と親しんだところで、今日のテーマの「にじみ絵」にうつる。水で濡らした画用紙の上に絵の具を置くと、色がぼ〜んやり滲んでいく。思い通りにならない絵の具の動きをたのしんでみる。

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            すべての色を紙に載せる。
       水の上で色は勝手ににじんで、混ざっていく。
         どこまで描いて、どこで手を止めるか。
           一瞬、一瞬の決断が絵になる。


-----3. 線と色で描く「にじみ絵」

 さて、ここからもうひとつ、テーマをつくった。色を載せる前に、わりばしペンを使って、細かな線で描くのだ。そのあとに紙を水でぬらして、色を載せ、「にじみ絵」を描く。速度感や勢いはしばらく横に置いておいて、まずは「なにを描きたい?」と自分に尋ねてみるところからはじめる。
 さっきよりすこしだけ慎重に、ゆっくりと。慣れない問いかけに、手と心は緊張する。はやる気持ちを抑えながら、たどたどしくも、線をつないだ。

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             なにを描こうかな…
     さっきまでの筆とは使い勝手がちがう、わりばしペン。
       ドキドキしながら「大好きなくだもの」を描く。

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        わたしはわたしの絵をえがく。それだけ!

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   上の女の子が黙々と描いた、海の中の絵。図鑑を見ながら。

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        男の子ふたりは「大好きなくだもの」を線で描いた後、
              絵の具を載せた。
          色も模様も、ぼく好みにアレンジ!

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   こちらはやさしくあたたかな色合いの「大好きなくだもの」。
      メロンにぶどうにみかん…大きさは好きな順番?


-----4.ふたたび自由に描く/たのしさはつづく

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     たくさん描いたら、どんどん手が動くようになってきた。
       手も心もめいっぱい動かして描いた、いきもの。
       紙から飛び出てきそうなほど、いきいきしてる。

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          「もっと、もっと、描きたい!」
         自分の中から湧いてきた<たのしさ>。

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             にじみ絵ふたたび。
        色のにじみ、筆の跡の変化をじんわ〜り味わう。
           これもまた、<たのしさ>。

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      描きたい気持ちがどこまでもつづく<たのしさ>。
  途中、休憩を挟んだが、女の子は2時間近くじっくりと描いていた。


-----5. 人も絵も、それぞれのお家にかえる

 たっぷり絵の具遊びをたのしんだ三人。こどもたちが帰ってから、この日に描いた絵を1枚だけ、額で飾った。この日来てくれた三人の、3つの絵たち。それぞれの家のどこか、みんながいる場所にあったらいいなぁ。そんなことを願って。

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