ご縁、という言葉

下書きを書き溜めては公開せず、を繰り返し、はや1年経過・・・最後の更新は1年以上前でしたね・・・

転職をしたり色々あったこの1年、思ったことをまた書き始めようかなと思います。

大学3年生〜4年生の間、私が就活生の時、”就職はご縁”という言葉の意味が全く分からなかった。
高校受験も、大学受験も、偏差値勝負の世界で生きてきたし、部活だって実力のある学校がトーナメントで勝ち上がっていった。ベースには努力があって、運は大きく関係するだろうけれど、”ご縁”って何?と、ずっと思っていた。

ただ、最近”ご縁”、という言葉でしか形容できないことが多くあり、社会人7年目を目前にした今、”就職はご縁”という意味を体感している。

年末に私は3度目の転職をした。転職活動をしていたわけではなく、たまたま今の会社の人事にビジネスSNSで声をかけてもらったのがきっかけだった。
当初転職する気はなく、1度目のメッセージは開いたものの返信はせず放置していた。たまたまリマインドのメッセージをいただき、それに返信をしてみて選考が始まって、何度かの面接を経てオファーをいただいた。

私の職種は営業系で、IT業界には一定数いるが、あまりメジャーではない。他業界では同じような立場の仕事をしていても、名称が違う(または営業として括られている)ケースも多い模様。
2社目でこの職種を選んだわけだが、当時は初めて聞いた職種で、色々と質問しまくったものの、業界も変わったということもあり、具体的なイメージがわかないまま入社した(会社のビジョンや製品に魅力を感じていたので正直職種にあまりこだわりがなかった。今思うと危なっかしい決断だと思う)。当時の本部長が未経験でも若手を積極的に採用する方針だったので、そこに引っかかる事ができた。(その後、本部長が変わったこともあり、経験者採用ばかりだった)

結果としてはその仕事が肌に合っていて、特にお客さんと上司にも恵まれ、楽しく仕事をしていた。ただコロナになって、会社に行くことも少なくなり(完全リモートだった)、外資のベンチャーだったこともあり、その間に多くの人が退職し、入社してきて、会ったことない人、知らない人がいつの間にか会社に増えていた。環境への不満は何もなかったが、それだけ人の入れ替えが多いと、不安が日々募っていた。そして、よく考えてみると、私が会社に残る一番の理由は当時の上司ともっと一緒に働きたい、という理由になっていた。

そんなタイミングでメッセージをもらったその会社は、高校生の時とてもお世話になった製品を持っていて、元々ユーザーとしてファンだった。だから普段は読まないメッセージもとりあえず開いた。ただ、その時は転職は考えていなかったので、応募する動機が揃わずスルーをしていた。ただ、その後上記のような会社に残りたい理由は考えるようになったのだった。

同じくらいのタイミングで、コロナもあって1年以上会えていなかった新卒同期に話したところ、「不確定な要素に人生を委ねるのは危険」という言葉をもらった。それだけ人が入れ替わっている状況で、上司が辞めたり異動する可能性もあるよと。

そんなタイミングで再度リクルーターから連絡をいただき、私のこの職種での経験を買ってもらえたこと、そして元々好きな会社で働けるならいいチャンスだと思い直す事ができた。そして内定もいただけたわけである。

余談で、かつ面接で一度も話すタイミングはなかったが、高校生ぶりにその製品を趣味で使い始めたのが去年の2月。1年後の今、その会社で働いているなんて”ご縁”としか言いようがない。

一方で、運と縁でここまで恵まれた環境にいることに、少し違和感を感じたりもする(ネガティブな意味ではないのですが)

まだ自分の居場所を見つけられていない感じがするのです。これまでは私にしかできない絶妙なバランスの仕事が色々あって、それをする事が結構満足感を上げていたものの、今はまだ周りがベテランだらけと言うこともあり、それが見えていない。

今、社内のコーチングの知見がある方にメンターをしてもらっているけれど、その方と話していて気づいたのは、自分のいる意味を強く自覚できていないと私は満たされないということ。この面が役に立っている、これがあるから自分が必要な人間である、という妥当性や納得感が結構大切。たとえ運と縁でここにいたとしても、その場自体が自分にとって嬉しい場所にいるのであれば、恵まれた環境にいることをもっと素直に喜んでもいいのでは?と言われるほど。根本的に人に必要とされたいという欲が強いんだろうなと自覚できた出来事でもある。かといって自分の強みを自覚・言語化できているわけでもないので今日から強みを活かした出来事を毎日報告することになりました。

どんな変化・気づきがあるのか楽しみ。

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