おかんに聞いてみよ。
小学4年生の中村くん。
熱が出ていたので、久しぶりの学校へ登校した。
久しぶりの算数の時間は、図形の話だった。
すると先生は、「面積について、調べてきてください。」と宿題を言っていた。
「面積って何やろ?お母さんに聞いてみよ。」
滅多におかんに勉強の話を聞かない。
が、久しぶりの学校で、わからない単元の話だったので、珍しく訪ねてみようと思った。
帰宅。
「おかえり、早よ宿題しいや。」
「おかん。」
「何?」
「宿題、教えて。」
「珍しいな。何の宿題や?」
「算数。」
「算数の何なん?」
「ええっとなー。」
算数のノートを出す。
「面積!」
「面積な、たて✖️よこや!」
「ん?何それ?」
「式や!」
「わからん!待てや!」
「何や?」
「面積って何?」
「おとんの頭や!」
「おとんの頭?」
「前方後円墳や!」
「前方後円墳か!わかった!ありがと!」
ノートにメモをする。
「わかりやすかったな。面積。」
そう思い、宿題を終える。
あくる朝、2時間目の算数の授業。
「昨日、面積の宿題を出しました。どんな意味かわかりましたか?」
「はい!」
「中村くん、どんな意味かな?」
「はい!おとんの頭です!前方後円墳です!」
「な、何言うてんねんや!ふざけな!」
「えっ、先生にめちゃ怒ってるやん。」
あまりにも先生に怒られ、クラスのみんなに笑われた〇〇。
「二度とおかんに勉強のこと、聞かんとこ。」
と中村くんは、心に誓うのでした。
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