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怒りばっち

 742 文字

  プラプラ、ふらふら、(怒りばっち)おこりばっちが咲いている。
 2~3センチの花が咲いている、花が終わりヒンヤリ長い3センチ程の種の包みが出来る。
 まだかな~、まだ細いわね~、種の包みが丸々と太って行くのを待ちわびて、 まだかな~と触り過ぎて種の筒がひねくれてしまった~(+_+)事があった、楽しみがしぼんでいく。
 丸々と太った種を触ると、目にも止まらない速さでクルクルッと、種の皮が丸まり種を弾き出す。
 つまんだ指先に伝わるクルクルパチ~ンは楽しい、花よりクルクルパチ~ンが待ち遠しい、そんな怒りばっちの名前はキツリフネ。
 種が何処まで飛ぶのか確かめた事がある、そ~っと種の入った包みを手の上に10個位、触っただけでクルクルパチ~ン、種は未だ薄黄緑色、しっかり種になっていないのに、それを触って遊んで、とても迷惑千番と苦虫を嚙み潰して、恨めしく私を見つめていたのだろうと考えてしまう、今日この頃。
 集めて部屋の真ん中、半分以上は少しの振動と摩擦ではじけてしまっている。
 まだ残っている3個程、人差し指でチョン、クルクルパチ~ンと2メートル向こうの壁にパシッ、パシッ、オー凄い、5メートル位は軽く飛んでいるかも知れない、丸まった種の皮も可愛い、コロコロ手の上で転がる一センチ程、遊び終わってそのままゴミ箱の中。
 怒りばっちに悪い事したわ~と思いながらも、いまだに太った種の包みを見つけると、キャ~ ワクワク 少しだけよ~♡と、触ってはじけさせてしまう。
 とても綺麗な黄色、花の形も可愛らしい、目を凝らしてよく見ないと見えない位の細い枝についている、風がないのにユラユラ揺れて、相当写メ、相当ぼやけていた中にたった一枚あった、(笑) これは奇跡の一枚だわ。
   

#エッセイ

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