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傍観者   

 586文字
又、黒猫が来ている。

 雀の食べ物が減っていない。

 ある日

 容器に小鳥の餌を持ち餌台に近付くと、黒い物が足元から濡れた草の中に逃げて行った。
 ?! 猫だわ ❢ 黒猫、あら~~~ 雀が朝のお食事に来て、チュンチュンではなく、短くチュッ、ジュッ、と警戒の声を出している。
 黒猫が来出したのは10日程前辺りから、毎日は来ていない、4日程すると来て雀の餌台の下でうずくまっている。
 それにしても、餌台の真下で狩りをしょうとしている、あれでは雀達から丸見え、此処に居ますよと~
アピールしているようなもの。
 黒猫の味方をしている訳ではないけど、複雑な思いは消す事が出来ないけど、自然界の営みには傍観者でいるしかない。

 帰宅すると野鳥の餌を持って行く、毎日の習慣、花が咲いた、雑草が伸び放題だわね~、ネギボウズを植えないと行けないわね~、等など思いながらの朝に、時折出現する何時もと違う風景と条件、しなやかな黒猫ちゃんは狩りが下手なのよ。
 朝早くから来てお昼過ぎ迄、雀の餌台の下でジーッと、時折警戒している雀を見上げながら、6時間以上は粘って帰って行った。
 まだまだお嬢様だわ、相手から見えてはいけないのよ、草むらに身を潜めなければ絶対に狩りは成功しないわよ。
 
   黒猫に狩りの仕方教えたい
   雀に危険だから来てはいけない
 
 どちらにも教えてあげたい私は傍観者。
 
 

 

 

#私の作品紹

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