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質屋レポ

ひょんなことから質屋に行くことになった。
今回は無料査定のみ。

予約などはしてなかったが現物を持ってきていたので、ふらっと立ち寄ることにした。

初めて入るので少し勇気がいったが、入店と同時に『いらっしゃいませ』という無機質な自動音声が響き渡った。

目の前にはフロント、右側にはドアはついてないが個室のような感じに仕切られた部屋がいくつも連なっていた。

お客さんはいない模様。

フロントには誰もおらず、ここはラブホだったかと一瞬勘違いしたが数分して中からお店の人が出てきた。

ザ、質屋に居そうな40~50代の男性。スーツに白手袋といかにもって感じの方が現れた。

「いらっしゃいませ、どうぞ」
と、呆然としていた私に声をかけ、隣の半個室的なところに案内された。

「査定のみなんですが大丈夫ですか?」

個室に行く前に事前確認。

「もちろん大丈夫ですよ、どうぞ」

なんかもう少しフロントで書類とか書くのかと思ったけど案外すんなり通された。

というわけで個室に案内され、ソファに座った。机があり、デスクトップPCが置かれていた。

「今日は何の査定ですか?」

と言われたので、私は

「あ、こちらです」

といいながらブランド物のバッグを取り出し机に出した。本日は1点のみの査定である。

「なるほど〜、ちょっと写真とってもいいですか?」

と言われたので

「大丈夫です」

と、快く承諾。
iPhoneで何回か撮影したあと、恐らくその写真を元に同じバッグをネットで探しているようだった。
PCをカチカチしながら、うーんこれは……などと呟いていた。


数分後、PCの手を止めて
「これはオークションにも落札されてなくて(値段つけるのが)非常に難しいですね」
と言われたので

「これは本物なんでしょうか?」

と聞き返した。

「ちょっとさわりますね」

そう言って私が持ってきたバッグの質感などを確かめ、

「うん、よく出来てる。このカバンに入れるのは財布くらい?かわいいよね」
「このバッグは正規品にも存在するし、偽物では無いと思います」

'思います'ってなんやねん。

と思わず突っ込みそうになったが、同時にそういうものなのかと悟りもした。

なんならバッグの中までちゃんと確認すらされなかった。

「値段は多分1万もつかない気がします。ただ今直ぐに値段は決めれないですね。うちは海外のバイヤーとやり取りして、そのバイヤーが納得した値で買い取るので。もしこれを本当に売るという話だったらバイヤーと連絡を取ります。」

と言われたので、私はさらさら売る気はなかったので、そうなんですね、へぇー、などと適当に相槌を打っていた。


あとは適当にお店の宣伝されて、ポイントティッシュ貰ってお店を出た。

まあ、結局偽物か本物か、確証は得られず、値段もつけて貰えなかった。

質屋ってこんなものなのか?


ー追記ー

ちなみに無料査定してもらったバッグ、実は他の店舗のLINE査定もしてもらっていた。

その結果、なんと
希少な商品なので70000円で買い取ります。

という文面が。


次回、本当に7万で買い取ってくれるのか検証してみた。

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