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日本の爬虫類② セダカヘビ科

セダカヘビ科

インド東部から東南アジア、台湾、中国南部にかけて分布。3属20種が確認されている
上下両顎すべての歯に溝がなく、上顎歯はほぼ等大で9本以下と数が少ない。日本には八重山諸島固有のイワサキセダカヘビのみが分布している。

セダカヘビ属 Pareas

インド東部から中国南部、東南アジアにかけて分布し、一部が台湾を経て八重山諸島に分布している。上顎歯は短くて垂直方向に広がり、4−9本の歯がある。下顎歯のうち前端の1−3本はとくに長い。

イワサキセダカヘビ Pareas iwasakii

八重山諸島固有のヘビで石垣島と西表島のみに分布。和名は石垣島の測候所に勤務していた岩崎さんが発見したことに由来する。夜行性で小形のカタツムリを専食する。カタツムリの貝殻から中身だけを取り出して食べる。左右で歯の数や形が異なるが、これはカタツムリを食べるための適応と考えられている。
体の胴の前半部は縦に平たい型をしている。胴に50−60個ぐらい、尾に16−19個ぐらいの暗褐色横斑がある。体鱗は鱗孔がなく、胴のどの部分でも15列。頭胴長は500−700mmほどで、尾長は頭胴長の25-35%ぐらい。
繁殖:5−9月に6−11個ぐらいの卵を産む
環境省RDB:準絶滅危惧(NT)


【引用・参考文献】
新 日本両生爬虫類図鑑 サンライズ出版
山渓ハンディ図鑑10 増補改訂 日本のカメ・トカゲ・ヘビ 山と渓谷社
日本のレッドデータ検索システム http://jpnrdb.com/aboutsite.html

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