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深夜特急とは…


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深夜特急とは…

かつてトルコに収監された外国人が
"脱走"することを「ミッドナイトエクスプレス
(深夜特急)に乗る」と言った。

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「深夜特急」沢木耕太郎 著

1人の青年が乗り合いバスで
インドのデリーからイギリスのロンドンを
目指すというこの話が俺は大好きで、
90年代に入りドラマ化されたそれを
擦り切れるほどに観た。

旅の中で「私」は様々な人や事件に出会いながら
ユーラシア大陸を横断していく旅人たちのバイブル。

俺にはそれがとても羨ましいと感じた。

「俺もいつか旅に出なくては」と漠然と思うようになったのもこの話の影響だと思う。

だけど今の俺は行けない。
今1番にやりたい事が
今じゃなきゃできない事が
他にあるから。

そんな愚痴にも近い事を交えて
昔この話を勧めた友達が
第一目的地であるベトナムのハノイへと
今朝旅立っていった。

話を読んだ彼はきっと俺と同じように感じたんだろう。
そしてすぐに行動に移した。

金を貯め、情報を集め、
仕事を辞め、チケットを手配し、
たった1人で旅立っていった。


「レイメイの夢も背負っていくから」と
まだ慣れていないパンパンのバックパックを
背負い込みながら別れ際に言っていた。

すごく嬉しかった。

高校生で出会ってから今まで互いに辛い時に励まし合って、
夢や憧れを分かち合ってきた友達が大きな夢を叶える瞬間に立ち会えた気がした。

「こいつと友達になれて本当に良かった」
と思った。

俺もいつまでも足踏みばかりしていちゃあいけないな。

足を前に踏み出さなくては。

何週間後か、何ヶ月後か、
帰ってきた彼を出迎えて恥ずかしくないように。


ようやく暖かくなってきて
いつまで革が着れるかななんて思う季節だね。

レイメイ

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