見出し画像

「希望と絶望」を見て感じた〝アイドルを推す〟ということ

日向坂46ドキュメンタリー映画第2弾、公開されましたね。公開日を含め、今のところ2回見に行きました。

このnoteを備忘録的に更新しながら、推しメンである髙橋未来虹ちゃんについて書いてないなぁと思い、ちょうどいい機会なので、映画の感想と合わせて自分のアイドルについての考え方や、推しについても少し書こうと思います。
(自己満足で書いていますので長いですがご了承ください…)
映画公開に合わせてTBSのCSチャンネルで3期生のセルフドキュメンタリーも放送されましたし!
全く統一感のないバラバラな文章ですが、ご興味ある方は何卒。

⚠️ネタバレを含みます。嫌な方は映画と3期生のセルフドキュメンタリー観てから戻ってきてください!笑

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ドキュメンタリー第2弾のタイトルはご存知の通り「希望と絶望」
このタイトルと予告映像だけで身構えた方も多いのでは… 自分もそうです。
ただ実際に2時間ずっとあそこまでエグい内容というわけではなく、笑顔になれるシーンもあったし、いい意味で泣けるシーンもいくつもありました。その点がまず良かったというか、ホッとしました。

流れとしては何となく予想がついていましたが、コロナ禍でメンバーの心も蝕まれてバラバラになるも、ドームへ向けて再び結束していく様子が描かれています。(ざっくりすぎる)

コロナ禍が始まった2020年


最初はコロナ禍での無観客配信が続いた2020年。
自分はコロナ禍にファンになった身なので、過去のパフォーマンスと比べてどうかとかは分からず、当時は純粋に「アイドルっていいなぁ…」と思いながら配信ライブを楽しんでいました。

しかし今になって当時を思い返し、みーぱんが「無観客は会場に力を吸い取られている感覚」と言っていたり、としちゃんが「本番もリハの延長をやっている感じで、ライブが苦手になった」と話していたのは、きっとメンバーみんなそうだったんじゃないかと思います。

満員でのライブが当たり前になり、「ひなくり2019」で翌年の東京ドームが発表され、これから更に右肩上がりで行こう!という時に、先の見えない真っ暗なトンネルに入ってしまったのは、想像を絶する不安があったんだろうなぁと。

これは映画を見たところで彼女たちの全てを理解するのはきっと不可能です。
もっと適切な表現があると承知した上であえて書きますが、現実的に〝賞味期限〟があり、嫌でも遠くない未来に卒業が待っている女性アイドルにとっては、よりその事実が重かったのかなぁと。
その時期に体調不良が重なっているのは決して偶然じゃないですよね。体を動かすのは心ですから。心の不調が体調に直結していたんでしょう。

「君しか勝たん」プロモーション期間


やはり書くべきは賛否(否多め)あったヒット祈願かなと。としちゃんのあの表情はアイドルとして見せてはいけないものでした。
これはとしちゃんがどうこうではなく、あそこまでのスケジュールを組まれて、心も体も追い込まれたら、誰でもどこかで壊れてしまいますよね。ラヴィット!の日にレコメンだなんて。ちょっと考えられない。
それがたまたまあのタイミングだったのかなと。

ヒット祈願自体を否定するわけではないですし、良くも悪くもメンバーを追い込むからこそ生まれるものはあると思います。
あの日々を乗り越えてくれたとしちゃんは本当にすごいし感謝しかありませんが、メンバーによってはもしかしたら…と考えずにはいられません。

だから、センター偏重のプロモーションはやめましょうと声を大にして言いたいです。他にも魅力的なメンバーは沢山いるわけですから。6th以降はややその傾向が和らいだ気がしますが。

ライブでの一体感って?


その後、有観客が徐々に戻ってきた中での「W-KEYAKI FES 2021」での一幕。
炎天下の過酷なライブであったことは想像に難くありませんが、まさか裏であんな風になっていたとは。
映画内ではほとんど描かれていませんでしたが、彼女たちの心を気遣って優しい言葉を掛けてあげられるスタッフさんもいることを信じたいですね…。

体も心も限界に近い中で秋の全国ツアーを迎えていた中で、にぶちゃんが「崩壊状態。あの時期には戻りたくない。」と言っていましたが、この状態であれば、メンバーのベクトルが一致しないのは当然だろうと思います。

初日の広島公演の後のミーティング(?)も描かれていましたが、ここでどうしても言っておきたいのは、ファンはフォーメーションの列とかそういう部分よりも、メンバーのキラキラした笑顔を見たいということです。
(個人の見解ですので悪しからず。)

もちろんパフォーマンスの質を上げることを蔑ろにしたら、アイドルとして、アーティストとして終わりだとは思いますが、スタッフの皆さまには、メンバーの笑顔が一番輝くような演出を考えたり、サポートをしてあげてほしいなと心から願います。

そして最後にはツアーを経て、東京ドームへ向けて再度結束して約束の地で夢を叶えるという流れで、どちらかと言うとハッピーエンド(?)で終わりました。
ひよたんの欠席を伝えられた時の美穂ちゃんの反応は何回見ても心に刺さってしまいますが…。
(最後雑でごめんなさい…)

グループを支える2人の言葉


映画でメンバーが話していた言葉の中に印象的だったものが2つありまして。
1つが久美さんの「これを日向坂の物語として美談にしてほしくないと思っているメンバーが多い」という言葉。
2つ目は美穂ちゃんの「みんなたくさん努力して色んなものを犠牲にしてこの仕事をしているのに、それでもこんなにしんどい思いをしている」という言葉です。
(記憶を辿って書いているので、間違えていたらすみません。でもニュアンスは合っていると思います。)

1つ目について。
メンバーの偽らざる気持ちをキャプテンが代弁したような印象を受けました。

メンバーみんな決してこうありたいわけじゃないし、出来ることなら楽しく笑顔で活動していたいし、そういう姿をずっと見せていきたい。ただ、理想だけではどうにもならない瞬間から目を背けることは出来ない。

これは誰しも似たようなことが当てはまる場面がある気がします。
そんな中で、当然そういう状況にしたくてしているわけではなく、その部分も含めて見せたいなんて、とてもじゃないけど言えないと思うんです。
それをキャプテンが最後に言ったからこそ、より意味があるのかなぁと。

ケヤフェス終わりにスタッフからパフォーマンスについて指摘され、としちゃんとおたけと一緒に外に行って叫び出すシーン。
(文字におこしたらちょっとやばいですが、めっちゃ重要な場面だと思います。)

このシーンと直後のインタビューを見た時に、「あぁ、この感覚を持っている人がキャプテンでよかったなぁ」と感じました。
様々な活動を経て、大人に言われるがまま全てに迎合するようになっていたら、もっと早く危機を迎えていたかもしれないし、何なら去年の夏には崩れてしまっていたかもしれない。

グループの柱がこの感覚を持ってメンバーと接し、時には指摘して時には支えてくれているから、日向坂46というグループが成り立っているのかなと感じました。

自分たちにとってアイドルとは


2つ目について。
これはオタクしている中で日頃から自分が思っていたことですが、メンバーの口から出たことが少し意外でした。

アイドルが「消費されるもの」だということは紛れもない事実としてあると思っています。
アイドルに限らずタレントは少なからずみんなそうです。

日常ではとてもしない〝ぶりっ子〟とか、そういうものを求められたり、これはきっとアイドルを「消費している」ということになるのかなと。
(㋳を発明してぶりっ子が恥ずかしいよりも、笑いに繋がる空気を作った美穂ちゃんは天才だと思います。笑)

その活動によって自分たちは楽しませてもらい、励まされ、元気をもらい、時に心を救ってもらっているわけです。

しかし当然ながらアイドルも1人の人間であり、10代の子どもだっている。
とてもじゃないけど受け止めきれないようなことは沢山あるでしょう。
ファンからの無茶な要求だったらまだいいかもしれませんが、ふとインターネットに目をやれば、自分にとってマイナスなことが書かれているかもしれない。

若くして自分の名前や顔を明かして、プライバシーを犠牲にして活動することで、普通の人生を歩んでいては経験し得ないようなことをたくさん経験しているはずです。
そしてきっとそれは辛いことの方が多いと思います。

もちろんアイドルですから、「可愛い!」「ぶりっ子して!」とかいう楽しみ方が間違っているとは思いません。むしろ正解かも。
アイドルとは偶像ですからそういうものだし、だからこそメンバーはしんどさとか辛さとか、そういう部分を見せるべきじゃないとも何となく思います。

でも自分は、辛い思いをしても表ではキラキラした笑顔を見せて、自分たちに沢山のものをくれるアイドルを、人として応援したいな、推したいなと思うんです。

自分はこの映画を見て、よりその思いが強くなったし、その事実があるということが、アイドルである美穂ちゃんの口から出たことが少し嬉しかったです。

この2つに共通することって、自分の感情どうこうではなく、グループを俯瞰で見た視点から出てる言葉なんですよね。この2人は常にその視点からグループを支えてくれていたんだなぁということを強く感じて、とても印象に残っています。
(渡邉美穂さん、これまで5年間ありがとうございました!!)

髙橋未来虹さんの魅力


ここから推しメンの話になります。ここまで長くてすみません。

自分は今、髙橋未来虹さんという3期生のメンバーを推しています。

もちろんとても可愛いんです!表情豊かだし、多才だし!
特にTHE FIRST TAKEは絶対見てください。

でもそれ以上に人として尊敬出来るなという部分が沢山あるんですよね。言葉足らずですが、若いのにすごいなぁと。(みくにちゃんに限らず、日向坂はそう感じるメンバーがとても多いです。)

セルフドキュメンタリーでみくにちゃんは全国ツアーの時期に学校の勉強と重なって辛かった経験を話していました。

テスト受けて1人新幹線でツアーに向かい、公演が終わったらとんぼ返りしてまたテスト。
ライブが大好きなみくにちゃんが「ライブ楽しめてなかったかもしれない」って言うくらいですから、相当しんどかったんだと思います。

でも、その裏側を知らない自分には、その苦悩が全然伝わってこないくらいキラキラしたパフォーマンスを見せてくれていました。
(特にキュン、最高でしたね…!)

どんな状況に置かれても、自分がやると決めたことを曲げずにやり抜く意志の強さが彼女にはあるなぁと、日頃からとても感じます。

そして、周りを見て気遣うことも出来る。
映画でのシーンを2つ上げます。

1つ目は全ツのリハ中のシーン。としちゃんから「しんどいよね、みくにさん」と咄嗟に尋ねられた時、みくにちゃんは「まだ私は余裕あります」と答えました。
考えすぎかもしれませんが、これってみくにちゃんなりの気遣いかもしれないなぁと。

会話の流れからしたら「私もしんどいです」って言いそうなもんですよね。
でもここでみくにちゃんは「自分よりも出番が多い1期生に同意してしんどいと言うより、プラスのことを言った方がいいんじゃないか」って咄嗟に思ったんじゃないかなと。
(全て想像です。考えすぎな可能性も大いにあります。全肯定オタクの戯言として聞き流してください…。)

2つ目は復帰した小坂菜緒さんとのシーン。
7thシングルの「僕なんか」でセンター復帰が決まった直後。そして東京ドーム本番直前。色んな場面で菜緒ちゃんに寄り添っているみくにちゃんの姿がありました。

もちろん日頃から仲が良いということもあると思います。
ただ、菜緒ちゃんを支える人が先輩や同期にもいる中で、後輩としての立場からこの振る舞いが出来るのはとても素敵だなぁと。

個人的に「なおみくにん」が大好きなので、それも相まってとても感動しました。
「みんなが菜緒さんを待ってる。」
この声掛けって、グループのファンの時期が長かった後輩だからこその言葉な気がするんですよね。
こういう言葉を自然に掛けられるのって、すごいなぁと心から思います。

これはほんの一例ですが、18歳らしいあどけない可愛さを残しながら、18歳とは思えないくらいしっかりしていて、本当に人間として尊敬出来るんです。

だからこそ心から応援したいと思うし、彼女が選んだアイドルという仕事が良い思い出として終わってほしいし、その活動の中で本人が望む形で沢山報われてほしいなと思っています。

〝アイドルを推す〟ということ


前述したように、アイドルをやっている以上辛いことは沢山あるでしょう。それを表に出さないように活動してくれていることを理解して、そういう時に負担をかけないようなオタクでありたいなぁと思います。

なのでミーグリでは「〇〇して!」っていうよりも、日頃の感謝や賞賛をお伝えするようにしています。
このやり方が正しいかは全く分かりませんが…。

最後に。
この映画を見て、日向坂46というグループや推しに対する考え方がより定まったような気がします。
こんないい子たちしか集まっていない奇跡みたいなグループですから、せっかくアイドルでいてくれているうちは、この活動を通してみんなもっと幸せになってほしいなと切に願います。

そして彼女たちの夢がどんどん叶った時には、純粋な心からの祝福で称えられるようなオタクでありたいです。

最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。あくまでこの考え方を押し付けるものではありませんので何卒…。

P.S.仲良くしていただいている方、これからもよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?