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デザイナーの目 no.01

たとえば

こんな話がある

自分の手のひらを見ながら
自分の手の甲をイメージしてほしい。

頭の中が手の甲のことでいっぱいになっているとき
目に映っているはずの手のひらが
ずいぶん見えてないことに気づかないだろうか。

手のひらのしわや色味を見ようと思うなら、
手の甲を頭の中から消して、手のひらに意識を向けることで
やっと手のひらが見える。

意識して見ているもの、意識しないで見ているもの

デザイナーは、
意識して「そのもの」を見るときがある。
手のひらを視界に入れて、手のひらを見る状態だ。

一般の人は
意識しないで「イメージの中のもの」を見ている場合がある。
手のひらを視界に入れながら、手の甲を見る状態だ。

なにやらややこしいが、例を出そう。

「赤にしてほしい」という修正

「ここの文字を赤にして目立たせてほしい」

一般の方からこのような修正が来る時がある。
重要なことは赤ペンで書いてきた、という今までの経験から
「赤は目立つ」という「過去のイメージの中の赤」を見て、
そのような修正内容が生まれたのではないか。

デザイナーは
何色にしたら目立つかを、きちんとそのものを見て判断する。
もちろん経験上から
「コントラストがあるから目立つ」
「補色だから目立つ」
という「イメージの中の色」に頼ることはあるが。

簡単に言うと

簡単に言うと「先入観に囚われない」ということだ。
最初からそう言えよと思ったかもしれないが、
この言葉もまた先入観に陥るきっかけになるかもしれないしね。

デザイナーの目

デザイナーの目は多い。
これは一つの目線であるが、
ほかにもめちゃくちゃある。
また思いついたら書くね。

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