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パッチラゴンの使い方【シティリーグ予選全勝】

はじめに

このnoteを読んでくださった皆様ありがとうございます。関西で活動しております灯台元暮と申します。
本内容は今話題の?パッチラゴン単について、私がシティリーグで使用した構築を基にして使用方法について解説するものです。
(2021.11.2基本戦術、2体目を出すタイミングについて追記)

そもそもパッチラゴン単って何?

まずはパッチラゴン単というデッキについて解説します。

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このレシピは先日PTCGO環境で登場した回復耐久型のパッチラゴン単です。
見てわかる通りデッキにはパッチラゴンVとVMAXしか入っていません。残りのカードも回復に関係するカードが主に搭載されています。
ここでパッチラゴンのテキストについて確認してみましょう。

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ここで注目するのはパッチラゴンVMAXの上のワザ「トラップスパーク」です。雷エネルギー1個で使用できて、相手に60ダメージと「次の相手の番このポケモンがワザのダメージを受けたときワザを使ったポケモンにダメカンを12個乗せる」という効果を自身に付与します。
トラップスパークを使用した次の番にパッチラゴンVMAXがバトル場から移動させられてしまうとこの効果がなくなってしまうため、可能な限りトラップスパークを使用したパッチラゴンVMAXをバトル場に残し続けたいのです。

つまり、バトル場にパッチラゴンVMAXだけを立てて、ベンチにポケモンを置かなければ確実にトラップスパークの効果を相手に使うことができます。

このデッキのコンセプトは、バトル場に一匹だけパッチラゴンを立てて、回復するグッズ、サポートを使用してひたすら耐久しながらトラップスパークを打ち続ける一種のコントロールデッキです。
ただし自分の番にすることは手張りして回復してトラップスパークを使うことだけ。考えるのは全て相手に任せます。こちらが考えるべきなのは次の番にバトル場のパッチラゴンがワンパンされるかどうかだけです。
このデッキはワンパンしてくるデッキに対してはほとんど何もできませんが、中打点で殴ってくるデッキについては気絶ラインを越えないように回復し続ければ十分に戦えます。

簡単にまとめると
・バトル場だけにパッチラゴンを立てて、「トラップスパーク」を打ち続ける
・多少のダメージはきずぐすりなどのグッズで回復する
・毎ターン可能なら手張りをして下のワザ「ダイインパクト」を使用する

実際に使用したデッキ

ここからは実際のシティリーグで私が使用したデッキについて解説したいと思います。
こちらは私がシティリーグシーズン4で使用して、予選全勝、決勝T1没の成績を残したデッキレシピです。

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それぞれのカードについて海外のレシピと簡単に比較しながらお話ししたいと思います。

カード解説(グッズ)

クイックボール
海外のリストには入っていないカードですが、このデッキでは後述のブルーの探索を採用しているため1枚採用しています。

ぐんぐんシェイク
一般のデッキにはおおよそ採用されないカードですが、このデッキでは盤面にパッチラゴン一体しか立てないためパッチラゴンがワンパンされてしまうとそのまま種切れで負けてしまいます。
今の環境では先攻2ターン目に220以上の打点を出してくるポケモンが多いため先攻を取られてしまうとそのまま負けに繋がってしまう可能性があります。
そこでこのカードを採用し後攻1ターン目に進化することでバトル場にHP330のポケモンを立ててワンパンされないようにします。
このカードを使用した後番が終わってしまうためワザは使用できませんが、そのまま種切れで負けてしまう可能性を少しでも減らすために採用しています。

きずぐすり、当たりつきアイス、モーモーチーズ
海外のリストではすべて4枚採用ですが、練習時にそもそも相手が殴ってこないターンが多く回復札が腐りやすくなり、手札に多く抱えたままカブで山に戻す場面が多かったので使用に条件のないきずぐすりと繰り返し使用できる当たりつきアイスのみを採用しました。

クラッシュハンマー
このカードはレックウザや黒馬といった環境にいる青天井系の火力を出してくるポケモンに対抗するために採用しています。とはいえこのカードを採用したから勝てるというわけではなく0-10で勝てない対面を2-8ぐらいまで持ってくるためのカードという認識です。

フルフェイスガード、大きなお守り
海外のリストでは大きなお守りが採用されていますが、そもそもワンパンされない前提なのであれば、受けるダメージを-20減らせるフルフェイスガードを採用すれば回復の要求値を減らすことができるためこちらの方が有用であると判断しました。また、次項で触れますが耐久することが重要であるためHPにかかわるこのカードを多く採用しています。

ツールジャマー、ツールスクラッパー
海外のリストではツールジャマーが2枚採用されています。対してこちらはツールスクラッパーを1枚採用しています。これは私のデッキに博士の研究が採用されていないためツールスクラッパーが腐りにくいためです。
また、ツールジャマーを貼ってしまうと大きなお守りやフルフェイスガードと言ったHPに関わるグッズを付けられなくなってしまうためリストから外しました。
このカードの目的としてはトラップスパークを無効化するビッグパラソルやタフネスマントなどのカードをかわすために採用しています。

カード解説(サポート)


ブルーの探索
海外だとレギュ落ちの影響で使用できなくなっていますが日本ではまだ使用できるため採用しています。このカードは後攻1ターン目にぐんぐんシェイクを持ってくるのが最大の目的です。また、モミやカブといった次のターンの動きの確約や頂への雪道などのメタカード、あるいはクイックボール、進化のおこう、回復グッズ、クラッシュハンマーなどそのタイミングでほしいカードを持ってくるために使用します。

カブ
手札をすべて戻してシャッフルした後4枚引くカード…なのですが場のポケモンがバトルポケモンのみであれば引くカードは8枚になります。
場にパッチラゴンを1匹しか立てない関係上このカードは強力なリフレッシュカードになります。

博士の研究、マリィ
海外のリストでは採用されていますが私のリストでは枠が足りなかったこと、必要なカードはブルーの探索で持ってこれることから不採用となりました。これらのカードを採用する場合ブルーの探索と入れ替えることになります。

モミ、ポケモンセンターのお姉さん
回復するサポート、パッチラゴンのエネルギー要求がエネルギー1個のためモミのデメリットがほぼなく使えます、またポケモンセンターのお姉さんは状態異常を回復できるため眠り、麻痺、混乱などの殴れない状態異常を回復することができます。私のリストで採用していないのは、環境に状態異常をしてくるカードはほとんどないと予想したためです。

グズマ&ハラ
トリプル加速エネルギー、頂への雪道、フルフェイスガードを一枚で回収できるカードです。状況によってはスピード雷エネルギーを持ってくることもありますが、主にはトリプル加速エネルギーを山から回収するために採用しています。

キクコ
自分のバトル場のダメカンを3個まで相手のバトルポケモンに乗せ換える効果です。
このデッキで使用すると30点回復して30点の打点アップをおこなうことができます。HP330のポケモンのダメ押しや、HP90のポケモンをトラップスパーク込みで倒せるようになります。

カード解説(スタジアム、エネルギー)

頂への雪道
青天井の火力を出すデッキはルール持ち特性ポケモンが多いためこのカードを入れることでひとまずの対策札として採用しています。このデッキでは特性を使用するカードはないので入れておいて損はありません。

スピード雷エネルギー
とりあえず張って2枚ドローできる。雑に張っても強いカード。

トリプル加速エネルギー
海外のリストではレギュ落ちの関係で使用できないカード。このカードがあればダイインパクトを打つための要求値が下がるためひとまず入れて損はないカードです。

基本戦術

基本的には先攻を取ってバトル場のパッチラゴンにエネルギーをつけて番を返し、次の番に進化して以後トラップスパークを連打します。それが許されない黒馬のホラーハウスGXなどを撃たれてしまいそうな場合は諦めるか、事前に相手のデッキが分かっているのであれば後攻を取るようにしましょう。
トラップスパークによる反射ダメージとダイインパクトで320になるのでダメージとエネルギーを調整しながら可能であれば場のパッチラゴンに毎ターン手張りをします。
もし後攻を取った場合はブルーの探索などでぐんぐんシェイクを持ってくるか、前のパッチラゴンを落とされる前提でクイックボールを使用し2体目を立てます。たいこのくちばしについてはほとんど使いません。しかし何もすることがなければ最悪入れ換えを要求できるので、進化できないのであれば打たない選択肢はありません。

2体目のパッチラゴンを出すタイミング

このデッキで大事なのは2体目のパッチラゴンをいつ出すかです。
基本的には最後まで出さないのが最善ですが、バトル場のパッチラゴンが回復しきれず気絶しそうな時は躊躇なく置きます。また、特殊な例として回復札が手札にある状況でも、ミュウVMAXがダイミラクルを打ち次の番、クロスフュージョンでテクノバスターを打たれると気絶する、といった場面。この時回復してもいいですが、もし可能ならそのままミュウVMAXをダイインパクトで落とし万が一気絶してもいいようにベンチに次のパッチラゴンを置きます。
この番はトラップスパークを使用していないので前のパッチラゴンは殴られても構いません。
よってこの時相手はボスを打って後を取るか前を落としてサイドを取るかの選択をすることになります。

最後に

簡単にではありますがパッチラゴンのリストと回し方について解説させていただきました。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。何か質問などがございましたら私のTwitter灯台元暮までご連絡いただければお答えさせていただきます。

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