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ポケモンカードのトリビア~最大ダメージは○○ダメージ~


ポケモンカードゲームにおける最大ダメージはいくらになるのか気になったことはありませんか?
今回は現在のスタンダード(スターバース~クリムゾンヘイズ)の環境で理論上の最大ダメージの検証を行い、あるギミックを用いることでほぼ無限にダメージを伸ばすことに成功したのでここに記録の意味も兼ねて記事を残します。
2024/04/11最大ダメージが更新できたため一部追記しています。

本記事は一部有料となっていますが余談以外は全て無料で読むことが出来ます。


最大打点を出すギミック

メインで悪さをするカードたち
メインのダメージにかかわるカードたち
ループに必要なカードたち

基本的な手順は次の通りです

1、お互いのバトル場のマネネがポリゴンのワザ「テクスチャー4」を「マネマネごっこ」でコピー、弱点を超に変更する。
2、リザードンでエネルギーの数を倍にしてデオキシスVSTARのワザ「スターフォース」を「マネマネごっこ」でコピーしバトル場の「サバイブギプス」をつけたマネネで受ける。
3、「ハマナのバックアップ」で「サバイブギプス」を戻し「タウンデパート」で手札に加え、そのままマネネにつける。
かがやくアマージョの「エレガントヒール」でマネネのHPを20回復する。
マネネが「マネマネごっこ」を使いローブシンVの「カウンター」を選択する。
4、以降お互いに3をサバイブギプスがなくなるまで繰り返す。

こうすることで最初のダメージが4倍ずつ増えていくことになります。
このギミック自体は「サバイブギプス」が手札に戻ってくる限り無限に続けられるためダメージも無限に増え続けます。

デッキレシピと手順

デッキレシピ

まずはそれぞれのデッキレシピです。
お互いに同じような動きをするためリストはほとんど同じものとなります。

最大ダメージを出す方
最大ダメージを受ける方

下準備

開始盤面、山札はピジョットVのみ
ローブシンV、ミライドンex、マネネをきぜつさせサイドをお互い5枚ずつ取る
ベンチにポケモンを並べそれぞれ進化させる
相手のマネネのワザ「マネマネごっこ」でポリゴンのワザ「テクスチャー4」を選び、超タイプに弱点を変更
その後、不要になったポリゴンをサポート「ネジキ」を使いローブシンVと交換
お互いにマネネに最大までエネルギーが付いたら準備完了

最大ダメージのための最初のダメージ

前項の準備が完了した状態からマネネがワザ「マネマネごっこ」を使い相手にデオキシスVSTARのワザ「スターフォース」を選んでもらいます。
与えるダメージはバトルポケモンについているエネルギーの数×60ダメージなのでリザードンの特性「もえさかる」の効果で基本炎エネルギーを炎エネルギー2個分として扱うため(33+34)×2*60=8,460ダメージとなり弱点計算はカブトプスの特性「たいこのことわり」により4倍で計算するため「テクスチャー4」の効果で超弱点になっているマネネに与えるダメージは8,460×4で32,160ダメージになります。
通常であればきぜつするダメージですが大丈夫「サバイブギプス」がついているので残りHPが10の状態でマネネは場に残ります。

ループのための手順

ダメージを受けた直後

この番は次の手順で番を進めます。
1、ピジョットVをベンチに出して特性「きえさるつばさ」を使う。
2、サポート「ハマナのバックアップ」を使い「サバイブギプス」を山札に戻す。
3、相手のスタジアム「タウンデパート」の効果で山札に戻した「サバイブギプス」を手札に加え、それをマネネにつける。
4、ベンチにかがやくアマージョを出して特性「エレガントヒール」を使用しマネネのHPをまんたんの状態にする。
5、スタジアム「崩れたスタジアム」を出しデオキシスVSTARをトラッシュする。

このターンの最終盤面

マネネがワザ「マネマネごっこ」を使い相手はローブシンVのワザ「カウンター」を選択する。
この時のダメージは(前の番に受けたダメージ+20)×4なので(32,160+20)×4=128,720ダメージになります。
当然通常であればきぜつするダメージですが大丈夫「サバイブギプス」がついているので残りHPが10の状態でマネネは場に残ります。(2回目)

次のターン

このターンは以下の動きです。
1、スタジアム「タウンデパート」を出す。
2、ベンチにピジョットVを出して特性「きえさるつばさ」を使う。
3、サポート「ハマナのバックアップ」を使い「サバイブギプス」を山札に戻す。
4、スタジアム「タウンデパート」の効果で山札に戻した「サバイブギプス」を手札に加え、それをマネネにつける。
5、ベンチにかがやくアマージョを出して特性「エレガントヒール」を使用しマネネのHPをまんたんの状態にする。
6、マネネがワザ「マネマネごっこ」を使い相手はローブシンVのワザ「カウンター」を選択する。

これ以降「ハマナのバックアップ」を毎ターン使い、上記の手順3~6を繰り返し、毎ターンダメージを4倍にしていきます。
またトラッシュに「ハマナのバックアップ」が2枚あればグッズ「ともだちてちょう」で山札に戻すことでピジョットVの特性を使わずに山札を「ハマナのバックアップ」のみの状態で次の番を迎えるようにします。
そして「ともだちてちょう」を4回使用し、山札が回復できなくなった時はピジョットVの特性で山札切れを防ぎます。

最終的なダメージ

ここからは最終的なダメージを求めましょう。
このループはサバイブギプスの使える数だけ繰り返し最後の1回のみサバイブギプスなしでのダメージを与えます。
そしてこのループの回数は12回のため、サバイブギプスの使用可能な回数は両者合わせて26回になります。
そして最後の1回を加えた27回このダメージ計算は行われ、その時のダメージの推移は次のようになります。

ループ毎のダメージ一覧

最後の27回目のダメージは144,955,860,006,298,000,000ダメージになります。日本語表記だと1垓4495京5860兆6億2980万ダメージだそうです。
ポケモンカードでこんなダメージでるんですね…
このダメージを受けるのはHP30のマネネなので483京匹分のマネネが倒れるダメージを受けたことになります。

最大ダメージ更新(2024/04/11)

記事公開後ダークライVSTARの「スターアビス」を使い「ともだちてちょう」を再利用する案を頂いたので再検討を行いたいと思います。

2024/04/17追記
クチートの「あまいわな」を使いダメージを増やす案とポリゴンが相手側だけでいいという案を頂けたので再度更新しました。

デッキレシピ

kVfFFF-kYXGi7-kV55vd
最大ダメージを出す方
最大ダメージを受ける方

追加カードと解説

追加したカード

前述の通りダークライVSTARの「スターアビス」を使い「ともだちてちょう」を2枚手札に加えることでサバイブギプスの効果を合計4回分増やすことが出来ます。これによりお互いで合計8回分のカウンターラリーを行えます。
最大ダメージを出すために今まではデオキシスVSTARのVSTARパワー「スターフォース」を使用していましたが今回はダークライVSTARの「スターアビス」で使用するためこれが使えません。そのためお互いのバトルポケモンのエネルギーの数を参照する別のワザを使いたいところですが、一番高いものでもミミッキュexの「エネバースト」が30+エネルギーの数×30のためエネルギーの総数は66個で3,990ダメージとなり、セキタンザンの「ガトリングタール」が40+37×2×80=5,800ダメージとこちらの方が大きなダメージが出せるため、ダメージを出すワザをこのセキタンザンの持つ「ガトリングタール」に変更しました。

実際の手順については大まかに変更はありませんが準備段階で受ける側がサイドを取る必要がないため「ナナミの手助け」でサイドを確認しサイドの必要札を「未開の祭壇」と「アルセウスフォン」を合わせて不要なカードと交換します。
山札がなくなってお互いに準備が出来たら最大ダメージを受ける側がポリゴンをバトル場に出し「テクスチャー4」を使用し弱点を超タイプにします。
最大ダメージを出す側は相手のバトル場がマネネに変わってから「マネマネごっこ」を使用し「テクスチャー4」を選び弱点を超タイプにします。
最大ダメージを出す側がローブシンVを手札から出し、「マネマネごっこ」でクチートの「あまいわな」を選びます。
最大ダメージを受ける側が崩れたスタジアムを出しクチートをトラッシュしロストスイーパーで崩れたスタジアムをロストに置きます。
次の最大ダメージを出す側の番にセキタンザンの「ガトリングタール」を選び最初のダメージを与えます。
最大ダメージを受ける側はピジョットVを山札に戻し、手札からタウンデパートを出してハマナのバックアップでトラッシュにあるサバイブギプスを山札、手札と回収、手札からかがやくアマージョを出して回復し「マネマネごっこ」でローブシンVの「カウンター」を選びます。
最大ダメージを出す側の番もピジョットVで山札の回復、ハマナのバックアップとタウンデパートでサバイブギプスの回収を行い、「マネマネごっこ」でローブシンVの「カウンター」を選びます。
以降は最初に説明したループ手順と同じです。
1回目のハマナのバックアップを使用した時にベンチにダークライVを置き次の番に進化、そのまま「ともだちてちょう」を2回使用したら特性「スターアビス」を使用しそれを回収します。お互いに特性を使用したら「崩れたスタジアム」でトラッシュし、次の番に「タウンデパート」を出しベンチを開けることでベンチの空き枠を作ります。

最大ダメージの計算

前項で計算したように最初のダメージは40+37×2×80=5,960の弱点4倍で23,840ダメージにあまいわなの+90ダメージが追加され23,930ダメージ。
2回目以降はカウンターを選択するので(20+受けたダメージ)×4ダメージになります。
今回はスターアビスの効果で前回より8回もループを増やせるのでループ数は35回になります。
という訳で計算結果です。

ループ毎のダメージ計算(第2版)

与えるダメージは驚異の7,070,759,981,746,700,000,000,000ダメージ
日本語表記では7𥝱707垓5998京1746兆7000億ダメージ…ポケモンカードの最近のインフレはすごいですね。

最後に

というわけでポケカの現在の最大ダメージは約7𥝱700垓ダメージとなります。エクストラ以上のレギュレーションだとこのカウンターラリーを無限に繰り返すことが可能となるそうなので検証はしないことにします。

なお、本検証のきっかけと最終的なダメージを求めるにあたって必要な最初の打点を決定できたkoki氏のこちらのポストを最後に紹介して謝意の意とさせていただきます。

余談

以下投げ銭です。
といいつつ何も書かないのもあれなのでこのダメージを実際にダメカンを使うとなるとどれぐらいの量が必要でいくらかかるのか計算してみます。
2024/04/11最大ダメージが更新できたためこちらも追記しています。

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