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ドラマ感想「お別れホスピタル」

2話まで見ました。原作の漫画は3巻まで読んでます。

ターミナルケアをテーマにしているので死と、それと同じくらい生とはなんだろうと考えてしまいます。

1話の冒頭でさっきまでやかましくナースの手を煩わせていた3人の老女たちは2日程度であっけなく次々とみんな死んでしまう。元々療養病棟はだいたい余命を宣告された者が来る場所。分かっていたのだが泣いてしまった。医療ドラマで泣くなんて初めてだ。

そんな特別に酷い死に方をしたわけではない。医療従事者がちゃんとケアをした上での仕方ない死だった。

だったのだが…さっきまで認知症が酷く「マームちゃんちょうだい!」とお菓子ばかりねだる太田さん、「あげなさいよ〜、どうせすぐ死んじゃうんだから!」と毒舌に近いお喋りが止まらない山崎さん、いつも不機嫌そうに口をきかない野中さん。ある種、賑やかな三人はちょっとしたことで連鎖するように死んでしまう。

みんな、死んじゃった。
さっきまで普通に話してたのに。
ほんの昨日には生きていたのに。

死はこんなに生のそばにある。
自然に涙が出た。
あっけなくその時は突然来る。
誰にでも。きっと私も。

主人公が「あの世で3人でお茶してたらいいな」と願ったように私もそう願う。

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