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アステカ文明と太陽の神ニカ

ライリーのONEPIECE考察
※最新話に関する情報がありますので、楽しみが損なわれる方はご覧にならないでください


結論から言うと、ワンピース世界も過去に4度滅び、5回目に生まれた世界がルフィ達が生きる時代なのではないだろうか?
その元になっているのがアステカ文明の”5つの太陽伝説”と考える

アステカ文明”5つの太陽伝説”

”5つの太陽伝説”はメキシコに存在したアステカ文明に伝わる創造神話

5つの太陽伝説
「世界はこれまでに4回滅亡し、神が太陽になることで
5回創造し直されたとされる
現代は5回目に創造された世界で「第5の太陽」と呼ばれる」

第1の太陽」=夜空の神テスカトリポカが主宰、巨人が支配していたが、ジャガーが巨人を喰い滅亡
第2の太陽」=文化・農耕の神ケツァルコアトルが主宰、大風で滅亡し、人間は猿になった
第3の太陽」=雨と雷の神トラロックが主宰、火の雨で滅亡し、人間は犬・七面鳥・蝶になった
第4の太陽」=水の女神チャルチウトリクエが主宰、洪水で滅亡し、人間は魚になった
第5の太陽」=現代。太陽の神トナティウが主宰、将来地震によって滅亡し、人間は空の怪物ツィツィミメに喰われるとされている

ここで注目したいのは滅亡・再興した回数→4回の滅亡と5回の再興

イム様の命令によるルルシア王国に降り注いだ砲撃、ベガパンクから語られたワンピース世界は一度海に沈み滅亡している
さらに今後、異例の地震が起こるとということが描かれた

「第3の太陽」の火の雨?
「第4の太陽」の洪水?
「第5の太陽」の地震?

太陽伝説をワンピースに当てはめると
5回目の再興はルフィたちが生きる現代であり、将来地震によって滅亡することとベガパンクの地震予測が一致
4回目の滅亡は空白の100年、つまりジョイボーイの時代であり、この時代に世界は沈没していることと洪水によって滅亡していることが一致
また、3回目の滅亡の火の雨はイム様によるルルシア王国に降り注いだ砲撃の描写が一致する

そう考えると、ワンピース世界は空白の100年の前に3回滅亡と再興を繰り返している可能性があるのではないだろうか?

そして、「第2の太陽」とは太古にいたとされるニカの時代であると考える

「第2の太陽」とニカ

「第2の太陽」の主宰神ケツァルコアトルは「羽毛のある蛇」という意味を持ち、文化・農耕・平和の神とされ、白い顔の男性とも考えられている
文化の神としては人類に火をもたらし、平和の神としては人間を神への生け贄とする慣習をやめさせた
また、岩に手を当てると岩がへこみ、持ちあげて投げると森が平地になるほどの怪力を持つとされた

ケツァルコアトル
羽毛のある蛇?
生け贄をやめさせる=奴隷解放?
岩を持ち上げる程の怪力

以上から、ケツァルコアトルとニカには共通点がある
また、ケツァルコアトルは「一の葦の年」に復活すると宣言し、アステカを去ったとされているが、この「一の葦の年」は西暦にすると1519年
ワンピース世界は現在1520年と推測できるため、ルフィがニカに覚醒したのも、ケツァルコアトル=ニカだからなのではないだろうか

「第5の太陽」とルフィ

「第5の太陽」=主宰神トナティウは太陽神であり、「光り輝く者」という意味を持つ
また、好戦的な性格を持ち、明けの明星とされるケツァルコアトルとしばしば一緒に描かれることがある

トナティウ

一方、ルフィは戦うことを好み、5番目の海の皇帝や「世界の夜明けを導く者」と呼ばれ、太陽の神ニカとなり、光り輝く

トナティウとルフィの共通点からルフィは5番目の太陽神であり、ルフィ=トナティウと考えられる
つまり、ケツァルコアトル=ニカであるならば、ケツァルコアトルと一緒に描かれることがあり、同じ太陽伝説で太陽となったトナティウニカとも繋がり、ケツァルコアトル=ニカ=ルフィ=トナティウという方程式が成り立つのではないだろうか
このことからワンピース世界には5つの太陽伝説のうち第2・第5の太陽があるとするならば、第1・第3・第4の太陽の時代があったと推測できる
そして、その時代とは
第1の太陽=青色の星の原初の時代
第2の太陽=奴隷解放のために戦ったニカの時代
第3の太陽=海円暦が使われ始めた時代
第4の太陽=空白の100年で勝った世界政府による時代
第5の太陽=太陽の神ニカになったルフィによる新時代

なのではないだろうか?

アステカ文明と空島・エルバフ

ワンピースの作中にアステカ文明を思わせるような描写が空島・エルバフに関わるシーンにある

1.空島の遺跡=アステカ文明の遺跡に酷似

2.複数の神と祭壇

3.人間による太陽の神への生け贄

シャンドラの神への生け贄

4.蛇神信仰=蛇の姿をしたケツァルコアトル?

5.太陽の死と復活を祝う冬至祭=太陽伝説?

以上からエルバフや空島にもアステカ文明に繋がる描写がいくつかある

後古典期中央メキシコとニカ

後古典期という時期の中央メキシコでは、惑星や星座は特定の条件下で人を喰う悪鬼と化し、日食は星が太陽を攻撃しているという考えがあった
この星というのは、惑星の名前を持つ五老星のことではないだろうか?
そして、五老星はまさに太陽の神ニカと敵対し、この世から排除しようとしている=星が太陽を攻撃する日食
そうであれば、ギア5で老化するルフィの描写は月が太陽と重なる日食を表していると考えられる

太陽を攻撃する星?
人を喰う悪鬼?
星に攻撃される太陽=日食?

また、アステカでは52年周期で一周する暦が使われ、神官たちが52年周期の終わりに新しい火を起こさなければ、空の怪物ツィツィミメが世界を滅ぼすと考えられ、これを防ぐために新しい火の祭りという祭祀が行われていた

前述の五老星・ニカとアステカの日食に関する考えがつながるとすれば、この新しい火の祭りとは、ワノ国の火祭り空島でのキャンプファイヤーを使った宴と繋がる

ワノ国の火祭り
空島のキャンプファイヤー

ということは、新しい火の祭りは新たな太陽を生み出すための祭りであり、これはエルバフの太陽の復活祭とも繋がる
そして、ワノ国の火祭りの後にルフィは太陽の神となったので、ワノ国の火祭りによって太陽が復活したと捉えることができる

アステカの日食に関する考えがワンピースと繋がるのであれば、世界を滅ぼすとされる空の怪物ツィツィミメとは・・・イム様?

空の怪物ツィツィミメ?

ツィツィミメは一般的に女性と考えられ、複数の神々がツィツィミメとしての役割を持ち、中でもイツパパロトルという女神が重要とされた

このイツパパロトルはナワトル語で「黒曜石のチョウ」という意味で、骸骨の姿・ジャガーの鉤爪・刀を並べた羽根・貝殻の縁取りのスカートを持つ姿とされる

イツパパロトル
黒曜石のチョウ?
骸骨の姿・刀を並べた羽根・貝殻の縁取りのスカート?

まとめ

まとめると、ワンピースにおいてアステカ5つの太陽伝説との繋がりから、ニカ・ジョイボーイは各時代の太陽そのものとなり、ルフィは第5の太陽の時代である現代の5番目の太陽となった
そして、第5の太陽である現代で大地震が起きると同時に日食が起き、空の怪物ツィツィミメであるイム様が世界を滅ぼそうとするのではないだろうか

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