わたしの暮らす場所
転勤がきっかけでしたが、このタイミングで「この地に引っ越したこと」は神様からのプレゼントだと思っています。
2020年2月。
息子はまだお腹の中にいました。
人事異動公表日。
私は何度も公表ページの更新ボタンを押していました。(仕事しなさい)
そして夫の名前を見つけました。
夫は新たな地で、新たな部署で働くことに。
私たちは新たな地で、親になる。
一気に新しいことがたくさん降ってきて、「これは面白いことが始まりそう」と思ったし、同時に「救われた」感覚がありました。
郊外のファミリータウンで育った私は、都会の利便性に憧れて社会人になる年に、駅のすぐ近くでひとり暮らし。
ビルが立ち並び、可愛いお店がたくさん。
毎月のお給料をお洒落なランチや休日のショッピングに使うことが楽しくて仕方なかったときもありました。
だけどいつしか、都会の忙しなさ、人の多さ、整理できないほどの情報に疲れきっていました。
新しい地は、自然が溢れている。
歩いて海を見に行くことができる。
駅は無人駅だし、近くのコンビニまで1キロ以上歩く。
整備されていない道に向日葵が咲いている。
「そもそも賃貸の物件がないよ」と言われていた引越もスムーズに新しい2LDKのメゾネットが偶然空いていて、トントン引越準備が進みました。
新しい地で、まっさらな状態で、子育てができる気がしました。
その予感は的中し、今の自分はとても肩の力を抜いているなと感じます。
空の模様や空気のにおいを感じる余裕があります。
名前も知らないすれ違っただけの方と「おはようございます」が当たり前になっていて自分でも驚きます。
時が経つのは早いもので、もうこの地で暮らしはじめて1年が経とうとしています。
この地とのご縁に感謝しています。
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