スーパーダンガンロンパ2 感想 【ネタバレ有】

先日クリアした「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」の感想。
チャプターとキャラクターごとに分けて書いてみる。

ちなみに1作目は↓の実況配信で見たので自分ではまだプレイしてない。そのため知識も基本動画内のものしかない。
https://www.youtube.com/watch?v=K9lFy264cbM&t=3473s


チャプターごとの感想

チャプター1

初っ端だけあって怪しい人物が絞りやすく、裁判開始前のクロ予想が的中した。と言いつつ、カセットコンロを灯りに使う部分で花村自身の証言に邪魔されてタイムアップしたんだけど。
ただいきなりトリックスター枠が絡んでくるとは見抜けなかった。

何よりも狛枝凪斗が本性を現すシーンが強烈。苗木誠とは違ったトーンの「それは違うよ」にも思わずニヤリ。
妙に捜査に積極的で、裁判後半で正義感を顕にする七海もかっこかわいかった。

おしおきタイムが一番凄惨だった章でもある。溶岩ってすぐには死ねなさそうだなぁ…

チャプター2

あからさますぎる西園寺やアリバイ持ち、流石に犯人じゃないだろ枠(やはり捜査に積極的な七海とか関わりが薄すぎる田中とか)を整理していくとソニアか辺古山の二択だったので、後述の記憶もあり辺古山クロ予想、そして的中。3人目の目撃者が九頭竜なのも何となく分かったが、辺古山との関係やトリックはあまり見抜けず。
辺古山が隠れていた場所が分からず総当たりになってしまったのでみんなにボコボコに言われた。僕はとても傷つきました。

コイズミが妙に目立ち出したので被害者になるのは何となく想像がついてしまった。西園寺と仲良くする姿をもうちょっと見ていたかったよ…

昔見たおしおきシーン集の動画で“剣士っぽい娘”がいたのは朧げながら覚えていたのだが、九頭竜が巻き込まれるのまでは覚えていなかった。そのため新鮮な気持ちでおしおきシーンは見ることができた。

チャプター3

大まかなトリックは看破できていたので罪木が怪しい…とは思っていたが、流石に動機までは予想できず。ただ、ライブハウスの扉に付いていた謎の物質について「ヒモQみたいなので外からドラムスティックを引っ張ったんかなぁ」などというトンチキ推理でグミを選択してしまったのは今でも恥ずかしい。
映像の人物が澪田ではなく罪木だと証明するパートを一発で突破。日向の記憶だけが頼りである、という展開も相まって非常に気持ちよかった。

トイカメラを入手していたおかげで澪田、西園寺、七海によるライブイベントが発生。非常にニッコリしたのだが今回の犠牲者を考えるとあまりにあまりなフリである。

騒がしさが好きだった(のと生存予想していた)澪田、これからの成長(精神的な意味ダヨ)に期待していた西園寺、今まで検死で貢献してくれた罪木と好きだった女性陣が一気に退場。更に罪木の豹変のおかげで後味も非常に悪く、一番キツい章だった。

チャプター4

今回はトリック、犯人共にお手上げ。狛枝が言ってたし自殺なのかな?と思ったがそんなに単純な話ではなかった(部分的には自殺だったが)。
「破壊神暗黒四天王」の順番を思い出せず、全パニックトークアクションの中で一番苦戦した。制限時間ギリギリで何とか思い出したが、直後に日向が普通に「ハムスター」呼びしたのでズッコケた。自分の苦労は何だったんだ。

餓死がジワジワと迫る状況下の雰囲気が重苦しく、見てるだけのこっちまで辛かった。水は4日ほど飲まないと死ぬらしいのでかなり危なかったのではないかと思われる。

おしおきシーンは今までの中では一番救いがあった。というか破壊神暗黒四天王はあの後どうなったんだろう?

チャプター5

これは流石に狛枝の自殺でしょ!と自信満々だったが見事にしてやられた。毒を消化弾に混入させたのは予想できた(液体が絡むのがここくらいなので)がその意味や意図までは読めなかった。
「裏切り者に毒入り消化弾を投げてもらう」所まで遂行できているのは流石超高校級の幸運と言わざるを得ない。前章のロシアンルーレットになぞらえる展開も見事。

狛枝の狂気の思想の象徴のような犯行。おもしれー奴だとは思っていたがこの回で完全に好きになった。お前がナンバーワンだ。
でも七海ちゃんをクロに仕立て上げたのは許さない。

まさかのポイントゲッター2人が同時退場。死ぬにしても片方だけでしょと油断していたので結末に一番驚いたチャプター。残りの5人全員バニラなんだけど。

チャプター6

当たり前のように初っ端からコトダマが9個出てくるのには笑った。後半はイベント戦闘みたいなものだったので全体的な難易度は高くはなかった。

まさか主人公たちが超高校級の絶望とは思っていなかったのでリアルで声が出た。次々出てくる前作キャラたちにテンションも上がった。七海とのシンクロ「それは違うぞ!」もゲキアツ。

前作と違い死んだ仲間たちにも救いが残される展開だったのは意外。ほかの作品に出てきたりするんでしょうか。

キャラクターへ一言

日向創

主人公の人。苗木君よりやや気の強い性格。
才能が無いことにコンプレックスを抱いていて、そこに付け込まれて利用され、最終的には自分が消えるかの選択を迫られる。今回一番かわいそうだった人かもしれない。しかし最後の描写を見る限り、現実に帰ってきたあとも何とかやっていくでしょう。
最初は名前を直感的に読めなくて「ソーラーグラス」と呼んでいた。でも今なら言える。お前は日向創“ヒナタハジメ”だ。

狛枝凪斗

今作で一番好きなキャラ。そういう人は多そう。
「希望」に対する狂信的な思想と行動。1章のようにこちらを混乱させることもあれば、4章のように危険を顧みない操作で助けとなることもあったり、でも5章のようにやはりこちらを窮地に追い込んだり…。こういう場をかき乱す第三勢力的なキャラは大好き。でも病気にかかって死にかかったり像を立ててほしかったりと等身大の人間な面も垣間見せる。かわいい。

十神白夜(超高校級の詐欺師の人)

本物の十神白夜じゃないんだろうなとは思ってた。超高校級の詐欺師だけあって「色んな意味で丸くなった十神白夜」を完璧に演じられていた。
成りきりの一環とはいえ1章での行動は完全にリーダーの風格が備わっていた。親密イベントでの描写を見ても悪意塗れの人間というわけではないのが見て取れる。結構かわいい奴なのかもしれない。

田中眼蛇夢

最初は動物愛護×中二病という二つの属性のギャップ萌え。しかし最後にはいろんな生物を見てきたが故の生き様と最後までその態度を変えない気高さへと変貌する。中々見ない要素の組み合わせを上手く使ったキャラ。かっこいい。
しかし、超高校級の絶望時代はその愛すべき動物たちに手を出してたんじゃ…ととても嫌な想像ができるキャラでもある。

左右田和一

生存予想キャラ1。見事的中。
日向を疑うことも多々あったが、なんだかんだ一番身近な男友達キャラだった。推理パートでの活躍は少ないが、通信機を作ったりエレベーターを直したりとそのメカニックの才能を遺憾なく発揮してくれたいいひと。お前が生き残ってくれてよかったよ。

花村輝々

「こういうふざけたキャラはすぐには退場しないだろう」VS 「序盤から目立ちまくりでもう退場するんじゃんねぇかコイツ?」で後者が勝った人。「カセットコンロは灯りに使えない」の証言に惑わされたのは未だに根に持っている。
ストライクゾーンの広すぎる変態性は畏敬の念を抱かざるを得ない。

弐大猫丸

最初から最後まで漢だった。お前ほどの人間がなぜ超高校級の絶望なんかに…
メカになって帰ってきて早々に死ぬのは中々脚本の犠牲者感が強い。不埒。
叫ぶとザキラを思い出すからやめろ。

九頭竜冬彦

かわいい見た目で実は…と予想していたが普通にかわいい奴だった。流石にこの展開で生き残らないのは嘘だろ…と思っていたので生き残ってよかった。超高校級の妹ってどんなんだろうね。
実質クロだが、その後の議論では積極的だし切腹もしたし許してもいいと思う。

終里赤音

「おわり」という苗字が何かあるかと思ったら何もなかった娘。
見た目のわりに印象が薄い。要所要所で活躍はしているんだけども…
刀で高い壁を上る方法を知っていたりと意外なところで物知り。

七海千秋

絶対的メインヒロイン。みんな好きでしょ。僕も好き。
普段はぽやーっした雰囲気だけど、捜査や議論で正義感を発揮するギャップがかっこかわいい。でもスポットセレクトで手こずると結構詰めてくる。怖いよ…

ソニア・ネヴァーマインド

言動は奇天烈なことも多いが、基本的には優しい娘。生き残り組ということもあって癒し枠でもあった。あとよく賛成してた気がする。
だから左右田のことそんなに嫌わないであげて…

西園寺日寄子

今回のちびっ子枠。でも少ししたら大きくなってしまうらしい。今のうちにパパになっておこう。でもおにぃって呼ばれるのもいいよね。
ちびっ子は多分生き残らんでしょという予想と初っ端から見せる性格の悪さで「どこかで殺されるのかな…」と思ったら本当にそうなってしまった。かなしい。
小泉に爆速で懐いたり(本人曰く)飾り付けた小泉の写真でみんなを驚かせようとしたりと、根っこは人懐っこいんじゃないかと思ったり。

小泉真昼

女子の常識人枠。髪色以外は(良い意味で)やや地味な見た目でこのシリーズでは珍しい。2章で着々と死亡フラグを立てていくのが見てられなかった…
結婚するならこの人な気がする。中肉中背、いいね。

罪木蜜柑

お色気担当。でも親密イベントを見るとそういう目で見えなくなる。でもエロい。
検死という保険委員の範疇を超えた技能で捜査に尽力していてくれただけに疑うのは辛かった。
豹変した後の「彼女が着てた患者服が怪しいんですか?」の言い方が好き。

澪田唯吹

生存予想キャラ2。でも予想した直後に左右田と似たようなテンションで話し出したので「こりゃどっちか死ぬな…」と悟る。こっちが逝きました。
独特のテンションで振り回してくるタイプで結構好きだったり。実はこっちを少し気にかけてくれてるのもかわいい。
それだけに正気を失ったまま死んでしまう最期は悲しかった。

辺古山ペコ

メガネっ娘枠。笑顔が苦手らしいが、口角を上げた笑顔のグラフィックは確かに怖い。
キラキラちゃんを演じている時「変態殺人鬼というとこんな感じか…?」と頑張って演技したいたかと思うとかわいい。

ウサミ(モノミ)

中盤まで鬱陶しいだけだったが、終わってみるとちゃんと先生やってたんだなぁと申し訳ない気分に。「悪意のない悪みたいな感じだろうな」とか考えててごめんなさい。

不二咲千尋

前作レジェンドのアルターエゴ。前作からの生存確認ができてとても嬉しい。
余談だが、不二咲千尋のAIイラストはすごいえっちだと思う。完全にイケナイ事を教えられちゃったアルターエゴじゃん…

苗木誠

前作主人公。「隠ぺい工作を頑張らないと」なんてことを言えるくらい成長したらしい。賛成で新旧主人公のタッグが組めるのがゲキアツ。
でも11037は重いと思うよ。

霧切響子

出てきた時思わず「キャ~!」となってしまったレジェンド。スーツ姿もお似合いで。

十神白夜(本物)

同じく前作レジェンド。「絶望に染まったお前たちにも責任はあるんだ」と責任を問いただす損な、でも彼にしかできない役回り担当。

江ノ島盾子(モノクマ)

前作からのラスボス。いつでも自分が絶望する目を残すという設定上、隙ができてもおかしくなく、負けた時はちゃんとリアクションしながら負けてくれるいいラスボス。
でも彼女が話すとやたら抽象的で長いのでちょっと黙ってほしい(辛辣)。

他のよかったところ

賛成

これのおかげで他のキャラクターの貢献が印象に残りやすくなった上に、カットインによって仲間との共闘感も出ていたのでかなりいいシステムだと感じた。

アイランドモード

本編がシリアスなだけに平和なご褒美モードは嬉しい。親密イベントを効率的に進められるのもいい。
慣れると最初の二週間ほどでツール類が揃うので後はかなり快適。スイスイネジ、ハイパー手袋、らくらくスコップあたりから作り出すと楽。採集魂と掃除魂は48日目の朝までに使わないといけないんだね…(1敗)。

終わりに

「記憶が奪われている」「裏切者がいる」「一人だけ才能が分からない」など前作と共通する要素に別の答えが用意されているのに感心した。次回作の「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」ではどのような展開になるのか楽しみ。


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