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ジャパンC(GⅠ)Pythonを用いた勝率予測

結果が確定したので無料公開。

強い。
本当に強い。
アーモンドアイが強いことは分かっていた。
でも、こんな結果で勝つことになるとは。

秋になってからキセキが川田騎手とともに走るようになり、先行策にでるようになった。毎日王冠と天皇賞・秋はともに3着であったが、今後も期待できそうな内容であった。
そして迎えた今回のジャパンC。先行し、1000m59.9。第4コーナーを回り最後の直線3ハロンになっても衰えることなく先頭。
アーモンドアイがいる中、直線で差すなんて難しいから先行するのは当然。完璧な騎乗だったしレース展開。
でも、残り300mとなったところでルメール騎手がアーモンドアイに鞭を打つ。
すると、「ようやくか」と言わんばかりにアーモンドアイが加速。みるみるうちにキセキを抜き去り1馬身以上も差をつけて勝利。表示されたタイムは2.20.6のレコード。今までの日本記録を1.5秒更新。世界レコードだ。
キセキがどれだけ頑張って、最後までペースを落とさず高速で逃げても、「甘い!」と声が聞こえてくるほどのスピードで捉えるアーモンドアイ。ウオッカと並ぶ最強牝馬かと思われていたが、ウオッカを凌駕する最強牝馬かもしれない。
キセキは完璧だった。今回のレースでキセキに文句つける人はいないだろう。それでも、なんともなく上回ってくるアーモンドアイだ。
強い馬の競馬はこうなるんだな。2018年GⅠで一番感動したレースとなった。
スワーヴリチャードやシュヴァルグランがキセキと3馬身以上離れているから遅いように思われるがそれでもレコード。
ミッキースワロー、サトノダイヤモンドもレコードタイムだったのだ。
7着ハッピーグリンは地方競馬の星・オグリキャップのタイムでゴールしていることも感動か。
オグリの時代から比べても高速化してるし、単純比較はできないが、キセキの圧倒的持久力とアーモンドアイの圧倒的強さによってこのレコードなのだろう。

自分はちゃんと3連単3連複馬単馬連いろいろとアーモンドアイから流していたので当てて収支はちゃんと+となったが、まぁ、3連単当てたにしてはしょっぱかった……(馬単で2着3,9で多点買いしてたものが来なかったからそこでのマイナスがちょっと大きかったため。前走前々走キセキ3着だからまた3着かもなぁって思ってたから)
でも、このレースが見れて、ちゃっかり収支も酒代にはなるくらいあったのでうれしかった。
2018年ジャパンCは、今後も語り継がれる名レースとなった。

以上、今回のレースの総評


以下、予測部分。

ジャパンC。
昔は海外馬もよく出走し、スペシャルウィークvsモンジューのような、日本総大将vs海外馬といったレースで皆を熱狂させた。

近年は海外馬の出走は少なくなったが、ここ10年で目立つのは牝馬の活躍だろう。
2009年の最強牝馬ウオッカから、2011年ブエナビスタ。2012年2013の、三冠牝馬かつ3歳馬で制し2連勝したジェンティルドンナ。2015年のショウナンパンドラ
2008年~2017年の10年間で牝馬は5度勝利している。(2010年は降着によりブエナビスタ2着)

そして、今回のジャパンCにはジェンティルドンナ以来の三冠牝馬。64年ぶりにダービーを制したウオッカにも並ぶとされている、現役最強馬アーモンドアイが出走する。
ウオッカもジェンティルドンナも共にJRA史上最多タイのGⅠ7勝。ブエナビスタも6勝している。その名馬たちに並び、追い越そうとしている存在なのだ。
そんなアーモンドアイが1枠1番。これは神のいたずらか?

今回行われるジャパンCは14頭で出走。
障害絶対王者。現在障害+平地で11連勝しているオジュウチョウサンが出走するかとされていたが回避。その後、天皇賞秋を制し現役古馬最強と目されているレイデオロが回避。ミッキーロケットと回避。マカヒキも回避。と、オジュウチョウサンは別にしてもGⅠ馬3頭が回避した。
それでもカプリを含めGⅠ馬は7頭いるのだが。

そんなジャパンCを、毎度のごとく勝率計算をしてみたので紹介したいと思う。

ジャパンC2018年11月25日 芝2400m
枠番-馬番-馬名-勝率-推奨オッズの順で記載

期待勝率
1-1.アーモンドアイ 25.998% 3.8倍以上
2-2.ハッピーグリン 1.115% 89.6倍以上
3-3.サトノダイヤモンド 10.467% 9.6倍以上
3-4.サトノクラウン 3.626% 27.6倍以上
4-5.ミッキースワロー 4.547% 22.0倍以上
4-6.サンダリングブルー 7.187% 13.9倍以上
5-7.サウンズオブアース 1.772% 56.4倍以上
5-8.キセキ 9.978% 10.0倍以上
6-9.シュヴァルグラン 11.157% 9.0倍以上
6-10.ガンコ 4.347% 23.0倍以上
7-11.スワーヴリチャード 10.074% 9.9倍以上
7-12.カプリ 3.531% 28.3倍以上
8-13.ノーブルマーズ 2.271% 44.0倍以上
8-14.ウインテンダネス 3.929% 25.5倍以上
勝率(降順)
1-1.アーモンドアイ 25.998% 3.8倍以上
6-9.シュヴァルグラン 11.157% 9.0倍以上
3-3.サトノダイヤモンド 10.467% 9.6倍以上
7-11.スワーヴリチャード 10.074% 9.9倍以上
5-8.キセキ 9.978% 10.0倍以上
4-6.サンダリングブルー 7.187% 13.9倍以上
4-5.ミッキースワロー 4.547% 22.0倍以上
6-10.ガンコ 4.347% 23.0倍以上
8-14.ウインテンダネス 3.929% 25.5倍以上
3-4.サトノクラウン 3.626% 27.6倍以上
7-12.カプリ 3.531% 28.3倍以上
8-13.ノーブルマーズ 2.271% 44.0倍以上
5-7.サウンズオブアース 1.772% 56.4倍以上
2-2.ハッピーグリン 1.115% 89.6倍以上
複勝勝率
1-1.アーモンドアイ 77.995% 1.3倍以上
6-9.シュヴァルグラン 47.623% 2.1倍以上
3-3.サトノダイヤモンド 31.699% 3.2倍以上
7-11.スワーヴリチャード 30.52% 3.3倍以上
5-8.キセキ 27.24% 3.7倍以上
4-6.サンダリングブルー 21.712% 4.6倍以上
4-5.ミッキースワロー 16.081% 6.2倍以上
6-10.ガンコ 12.822% 7.8倍以上
8-14.ウインテンダネス 11.901% 8.4倍以上
3-4.サトノクラウン 11.085% 9.0倍以上
7-12.カプリ 9.428% 10.6倍以上
8-13.ノーブルマーズ 7.574% 13.2倍以上
5-7.サウンズオブアース 5.159% 19.4倍以上
2-2.ハッピーグリン 3.346% 29.9倍以上

ワイド推奨オッズ

馬単推奨オッズ

馬連推奨オッズ

印を付けると、

◎1-1.アーモンドアイ 
〇6-9.シュヴァルグラン 
▲3-3.サトノダイヤモンド 
△7-11.スワーヴリチャード 
×5-8.キセキ 
☆4-6.サンダリングブルー 

となる。
勝率予想では約26%となっているが、正直ここに示されてる数字以上にアーモンドアイが勝つ。(AHPの特性上そこまで圧倒的な数値はでなくなっており、複勝計算時に移動平均法などを用いており、複勝確率が100%を超えないように調整されたりしている。だから、複勝のオッズ1.3倍がかなり目安としてはいいかも。リターンは8割だからオッズが1.0-1.1ならちょい買うの控えるけど、1.2-1.3や1.3-1.4とかなら絶対買い。)
そして、大本命アーモンドアイに続くのは去年ジャパンCを制したシュヴァルグラン。そしてサトノダイヤモンド。スワーヴリチャード。キセキと続くが、この4頭の期待勝率を見てもらってもわかる通り拮抗している。
穴となるとはサンダリングブルーか。海外馬だが……さすがにこのメンツ相手に1着はないだろうが、馬券に絡む可能性は高そうだ。宝塚記念のワーザーのように、人気薄の海外馬。注意が必要。

1枠1番1人気のアーモンドアイ。斤量が3歳牝馬のため53kgとなり、だいたいの相手と比べ-4kg.
そして、3歳牝馬でジャパンCを制したのは先輩三冠牝馬であるジェンティルドンナ。
そのジェンティルドンナの時にはオルフェーヴルがいたのだ。
今回は、あのオルフェーヴルなんかいない。キタサンブラックもいない。現役古馬最強のレイデオロもいない。
アーモンドアイが、負ける要素は、スタート後にみんなに抑え込まれてしまって馬群から抜け出せないという場合以外考えられない。
それも、ルメール騎手を封じ込める必要性があるのだ。
どうやれば、そんなことが出来ようか。
3枠のサトノ2頭が封じ込めにかかるのか?そんなことしたらスワーヴリチャードやキセキがかっさらってしまい、サトノダイヤモンドの復活GⅠが出来なくなってしまう。
それに、強い馬ってのは封じ込めたってこじ開けてくるものだ。古馬牡馬がたくさんいる中、アーモンドアイがこじ開けることが出来たのならば。世紀末の覇者テイエムオペラオーの有馬記念。勝ちすぎて勝ちすぎて、全頭が敵になった有馬記念。テイエムオペラオーが進む道なんてなかった。そんな中でも、世紀末の覇者は間隙を見つけ突き進む。そのようなテイエムオペラオーと並び、超えることが出来るレースになるのかもしれない。


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