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初FND作品「ALIVE」について。

こんにちは、七草です。
2022/7/23に初となるfoundation(FND)を出品するので、作品について書いてみようと思います。
今回は初出品ということで、FNDの方向性を決めるところから書いていくので、少し長くなります。
途中強い言葉を発して不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。
それでも綺麗ごと抜きに、この作品については書いていこうと思いました。
よろしければお付き合いください。


作品ができるまで

2月
縁あってFNDの招待枠を頂いたのがこの頃。
とはいえまだまだ自分がFNDで通用するほどの知名度はないと思い、ゆくゆく出すためにどんな作品をFNDで展開していこうか考えるようになりました。

4月
新作793collectionの2作品をオークション形式でlistしたところ、有難くも2点ともお迎え頂く事ができました。
やはり私にとって793collectionは大事にしていきたいコレクション。
FNDでも展開していこうと決めました。
そして早速中旬頃から構成に入ります。
この時点で描こうと思っていたテーマは「舞」。
美しい日本舞踊を描いてみようと思い、資料集めなどを始めます。

5月
ラフをいくつか描いたところで違和感に気付きます。
「FNDのために見栄えする作品を描こうとしてないか?」
そこからしばらく筆を止めて、本当にこれでいいのか?これが描きたかったのか?この作品を出してこれから先もFNDで作品を出し続けていけるのか?相当の時間を自問自答に宛てました。
元々5月末に初FNDを出す予定だったので、この時点で予定が狂います。
でも私は描きたいと思える物しか描けない人間です。
感情が乗らない作品、見栄えだけの作品を描くことはできないと思いました。
一度頭を空っぽにして、本当に自分が描きたいもの・表現したいものを見つめ直します。
ちょうどその頃だったかは忘れましたが、定期的に訪れるNFTのいざこざやバトルなどを見ながら正直に私は思いました。
「うるせえ」
誰が正解かも誰がルールかも決まっていないこの世界で、必死で中心になろうとする人間、右も左も解らない新規参入さんにエビデンスもない上から目線のアドバイスをする人間、他人を潰して大物になってる気分の人間。
全部全部憎かったです。
何がわかる。
お前らに何がわかる。
沸々と湧き上がる怒りを抑えながら、作品に向き合います。
そしてこういう己の反抗心を鎮めるには音楽を聴くことにしているので、好きなアーティストのYouTubeを流しました。
これが今回のFNDと、これからの私のFNDのコンセプトに一番に繋がる出来事なので、後述します。
この時点でこれまでとは全く違うラフを1枚描き上げます。

6月
描き上げたラフでは完成まで漕ぎ着けるのが難しいと判断し、新しいラフを描き始めます。
より私の心境を描いたラフ。

暫定ですがこの作品を描きこんでいくことにしました。
余談ですが、タイムラプスを最後まで撮ろうと思っていましたがあまりにも容量が重すぎたのでラフまでしか残っていません。
さて、この時点でかなりの時間をFNDに費やしたので、同時並行していたODDの新作告知PV制作と、DOGGYの新作に取り掛かります。
なんとかODDの新作は出すことができましたが、ここで6月の悪天候に体調を崩す日が多く思うように作業が進まなくなります。
それでも日々応援してくださる方々に感謝の気持ちを込めて、また、今度こそ必ずFNDを出すという自戒を込めて793collectionからgiveawayをしました。
同時に遅々としてですがFNDの制作を進めます。
線画はどうするか?
色塗りはどうするか?
描いては消し、描いては消しを繰り返します。
コレクションに一貫性を持たせるため、OpenSeaでは塗りの方法などは統一しています。
FNDもそうするべきか?
でも描くものによってずいぶん雰囲気が変わるのなら、コンセプトは統一するけど、塗りは統一しなくても良いのでは?
そう思うと、今回は作品に合った塗りを試してみようという気持ちになりました。

7月
DOGGYの新作が完成したので、まずはこちらを出します。
いよいよFNDの仕上げに集中します。
毎日少しずつ調整を繰り返しながら自分が納得できる形に向かいます。
そうして完成したのが7/16。
ここから少し寝かして、改めて作品を確認。
当初はここから一部動かす作品にしようかと思っていましたが、くどくなると判断して静止画に決めました。
「完成」の言葉を飲み込むのに勇気がいりました。
それでもいつまでも出さないのも駄目だ、一歩踏み出そうと決意して告知を出しました。
震えが止まらなかったです。


作品の方向性を決めた出来事

昔から絵を描くときに音楽からインスピレーションを受けやすく、聴いている音楽をイメージして描くことが多かったです。
今回私が沸々とした怒りを抱え聴いた音楽が、浜崎あゆみでした。
昔からあゆの反骨精神が大好きで、音楽に直向きで、強く、何者にも媚びない姿に憧れていました。
新曲(と言っても去年)を知らなかったので聴いてみたところ、「ああ、もう、さすがだな」となりました。
その時に聴いたのがこちら。

見知らぬ人よ
君のジャッジに興味はない
結末はボクシダイだ

もうね、これなんです。
名も知らない誰かに左右される生き方なんてクソくらえなんです。
私は私のやりかたで生きていく。

NFTなんてまだまだ狭い世界で、なまじフォロワーが多い人間の発言が「絶対」のように捉えられる風潮が私は大嫌いです。
あとはエビデンスもない個人の感覚を大きな声で「こうしろ」と発言する人も。
そうした人たちに傷付く人を見るのが許せない。
何の権利があるんだよ。
SNSが情報源である以上、目に入るそういった内容に身動きが取れなくなる人がいることに気付いているのか。
「個人」が活躍するWEB3.0において、筆頭に立とうとするな。

私は私のやりかたで、生きてやる。


「ALIVE」について

先述の通り、怒りを抑えるどころか反骨精神バリバリに作品に取り掛かりました。
テーマは「ALIVE」
SNSで生きるということについて描くことにしました。
当初の没にしたラフはあゆのMVからインスピレーション受けすぎたので没。ここに自分の感情を乗せて描き上げるのは無理だと判断。
次に描き上げたのが、今回の作品になったラフ。

テレビやスマホは情報源。
そこに絡みつくコードが、無数の名も知らぬ声。
海の中で残骸と化した電子物に絡みついて身動きをとれ無くしていく。
スマホを真っ二つに割ったのは、その中でも「私は私で生きていく」という意志です。
画面全体を水の中にしたのは情報の海と掛けています。
魚は「自由」の象徴として描きました。水の中なので。

魅せるための作品というよりも、自分の描きたいテーマと感情に沿った作品です。
余談ですが、私は高校生の頃に「あなたの描く絵は水のようだ」と言われたことがあります。
未だにどういうことなのか模索中ですが、それ以来無意識に水をテーマにする作品が増えました。
きっとそういうことではないんでしょうが、水を描く事で自分の中でその答えをずっと探している気がします。
今回も無意識に水に寄せた作品になりました。


今後のFNDの方向性

OpenSeaの793collectionのコンセプトは「手で表情を描く」です。
FNDの793collectionもそのコンセプトを引き継いでいますが、OpenSeaとの決定的な違いは「テーマがあること」です。
OpenSeaの793collectionはポージングをメインにしています。
手で表情を描くポージングをこれからも描いていきます。
FNDの793collectionはテーマに沿って、手で表情を隠します。
明るいテーマを描くよりも、感情を揺さぶるようなテーマを描いていけたらなと思っています。



以上が今回の作品に対する備忘録です。
今回は初作品ということで、やはり思い入れも強い作品になりました。
既に次回何を描きたいかも決まっています。
FNDはそれほどハイペースで更新はしていきませんが、これからも「誰かに刺さればいい」をモットーに作品作りに取り掛かります。

ここまで読んでくださって有難うございました。
7/23(土)21:00 listします。
初めてのlistなのでちょっと手こずるかもしれないです。
手動listの緊張する点ですね…。

こんだけオラオラしててもやっぱり緊張はしますし不安ではあります。
一人でも多くの方に見ていただけたら、これ以上ないほどに有難いです。
どうぞよろしくお願いします!!

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