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風冠の者、ケストラルを作って遊んでみた

蠍の神の信徒諸君、ごきげんよう。久しぶりです、私だ。
今回は新セット「ブルームバロウ」で登場した《風冠の者、ケストラル》のデッキを作って遊んでみたので、その感想をここに書き記していく。

今回は採用カードの解説をする予定だ。

想定レベルは無限コンボもあるので、6~7くらい。
それではレッツラゴー!!


・デッキリスト

こちらが今回のデッキリスト。クリーチャーの枚数が40枚って書いてあるね、うん、馬鹿だね!!

鳥カードはたくさんあるからね。
あれやこれや詰め込んだらこうなってた。

実はクリーチャーよりもエンチャントやアーティファクトのほうが採用したいカードがいっぱいあって、
クリーチャーは適当にEDHRECやらMTGwikiで調べて、手元にあったり強いと思ったのを詰め込んだだけ。

サポートカードも結構豊富だから、いつも以上に採用するカードをめちゃくちゃ悩んだ。
悩みに悩んで組んだ結果がこのリスト。

ではとりあえず、採用カードを100枚解説していく。

統率者


【1】冠の者、ケストラル
今回の主役。ブルームバロウのカードリストを見てアンテナがびびっと反応したカード。
自分がコントロールしている鳥クリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えるたび、3つのモードから1つを選ぶ。

・あなたの手札から墓地にある鳥クリーチャーを1枚最終カウンターが1個乗った状態で戦場に出してもよい。
・あなたがコントロールしている鳥の上にそれぞれ、+1/+1カウンターを1個置く。
・カードを1枚引く。

これらのモードが戦闘ダメージを与えるたびに誘発するので、クリーチャーを展開、鳥のサイズアップ、ドローを自分の状況に合わせて使える。

しかも同じ能力を何度も選んでいい。
つまり、3体の鳥でダメージを与えたから3ドローができる。実質0マナでアンリコ以上の動きができる!!これはパワー9以上と言っても過言ではない!!


クリーチャー呪文

【2~5】1マナ域の鳥

お手軽召喚できる鳥。妨害能力があったり、《マネドリ》みたいにトリッキーな動きができる鳥がいる。《マネドリ》で《エスパーの歩哨》をコピーして、対戦相手により重い徴税をかけるのは楽しい。

【6~8】マナ軽減の鳥

実質マナクリ。
《嵐景学院の使い魔》は飛行クリーチャーのマナを少なくできないが、白の呪文を軽減できるから、白い全除去や白を絡んでいる鳥なら軽く召喚できる。

【9~10】防衛の鳥

統率者や他のクリーチャーを防衛する鳥。《エシオル》は3マナ多く払えば単体除去が通ってしまうが、4マナの《剣を鍬に》とか普通に考えて誰もやりたくないだろう。《羽信隊の随員》はインスタントタイミングで防衛できるため、対戦相手の不意打ちが出来て気持ちがいい。

【11~14】妨害の鳥

対戦相手の妨害に命をかけている鳥。《歓喜する空賢者》は自分の飛行持ちクリーチャーが全て護法②を持つ。イかれてやがる…。
《エイヴンの阻む者》は緑相手だとすぐに唱えなおされる可能性があるが、 最近流行りの衝動的ドローに徴税かけられるのは強いと思う。

【15~16】ドローする鳥

条件付きだけどドローが出来る鳥。基本的にドローは《ケストラル》の能力でやるから、《帳簿裂き》は対戦相手の行動制限をしながら勝手にデカくなる鳥。戦場にいるとめちゃくちゃ嫌がられる。楽しい。

【17~20】飛行ロード

鳥を強くするロード達。《カンジー》や《エイヴンの兵士長》は少々重いカードだが、《ケストラル》の能力で無料で手札や墓地から出せる。《空猫の君主》は4マナ必要だが、トークンを作れるからやることがない時にいい仕事をする。

【21~24】縁の下の力鳥

いぶし銀な鳥達。《コクマルガラスの救済者》の能力は中々発動がしないが、パワーが3と一般的な鳥の中ではパワフルなのでライフを削るにはいい仕事をする。《偵察の鷹》は条件付きで基本の平地限定だが、ランパンできる。土地を伸ばすカラーではないこのデッキには重要なカードだ。

【25~27】アタッカーな鳥

《ケストラル》と共に対戦相手を殴る鳥。《オジュタイの竜語り、イーシャイ》は対戦相手が呪文を唱えれば唱えるほど大きくなるし、《空鮫。シャーブラズ》は《ケストラル》や《帳簿裂き》のドローでライフ回復とサイズアップ、《司令官、イーシャ》はプロテクション(クリーチャー)持ちだから、対戦相手の飛行ブロッカーを無視できる。

【28~29】地味に強い鳥

《ヨーリオン》って意外なことに鳥だった。ブリンクすれば、最終カウンターは帰ってきたときに無くなっているから、デメリットを帳消しにできる。《百舌部隊》は二段攻撃と警戒も持っているから、攻守ともに優秀な鳥。100枚買っても困らないぞ。

【30~31】鳥のオタクカード

《北方の大鷲》は1マナで平地サイクルが出来る。ただし手札や墓地から《ケストラル》の能力で戦場に出しても、登場時効果は意味がないので、土地事故防止用のカード。
《切望の孔雀》は防御プレイヤーのクリーチャーを1体使嗾できる鳥。青単体で使嗾するなんて珍しいと思って採用。

【32~34】嫌がらせクリーチャー

統率者プレイヤーなら親の顔より見た《エスパーの歩哨》。1ターン目に出すと軽犯罪らしい。
《豪の大魔術師》は飛行を持たないクリーチャーで攻撃が出来なくなるので、対戦相手がどんなにデカい生き物がコントロールしていようとただのでくの坊にすることができる。
《ラヴィニア》は踏み倒しとかいうズルを防止するカード。ちゃんとマナを払って呪文を唱えようね。え、お前は踏み倒すだろって?私はいいんだよ。

【35~36】トークン生成クリーチャー

鳥クリーチャーを生成するカード。条件的には《エメリアの天使》のほうが簡単に生成できる。《つぶやく神秘家》は呪文を打ち消しながらトークンを作れるが、あまりそういう場面はない。

【37~39】コンボクリーチャー

このデッキ唯一のコンボ要素。後述する《時間のねじれ》と合わせれば無限ターン・無限コンバットができる。《ブレイゴ》と《変位エルドラージ》は一応ブリンク能力があるので、最終カウンターを取り除く要素もあるし、《古術師》で全除去をもう一度手札に戻したりできる。

【40~41】サポートクリーチャー

《うろつく玉座》は言わずもがな最強のサポートカード。《徴募裂き》や《ケストラル》の能力が倍になる。普通に考えて馬鹿である。ツヨスンギ。
《天空の刃、セファラ》は飛行持ちが破壊不能になるので、無敵の鳥軍団で全てを蹂躙するぞ。


インスタント呪文

【42~45】除去呪文

基本的に追放するカードで構成。《共に逃走》はイラストが可愛いのが出たのと、バウンスへの耐性は中々付与しづらいと思い採用。

【46~49】打ち消し呪文

打ち消しは4種。《ドビンの拒否権》は青白なら必ず入れている。
《拒絶の閃光》はピッチ呪文として有能だし、青い鳥を生け贄コストにしても、《ケストラル》の能力で戦場に復活できるから、実質タダで打ち消しになる。

【50~51】防衛呪文

《堅忍な閃光》は先述した《拒絶の閃光》と同じ理由で採用。ライフも変動しなくなるのもピンポイントで刺さる場面がある。
《薄暮の休戦》はカードを1枚贈呈するだけでクリーチャーを全て守れる激強カード。盤面的に土地が詰まったプレイヤーや控え目なプレイヤーに贈呈すれば、政治的な動きもできる。あと2マナなのが偉い。持っているなら必ず入れよう。それくらいオススメ。

【52~53】ちょっと癖が強い万能呪文

どちらもモードを選んで状況に応じた使い分けができる。《アゾリウスの魔除け》はデッキトップへのバウンスが強いし、《二重視》は少し重たいが、呪文をコピーしたり強力なクリーチャーのコピーを作れる。


ソーサリー呪文

【54~55】トークン生成呪文

激重トークン生成呪文。重たいが《金切るときの声》はフラッシュバックで2回唱えられるし、《渡り鳥の経路》は基本土地サイクリングを持っているので、土地事故防止ができる。これだけ土地事故防止カード入れているのに事故るのは内緒♡

【56~57】季節サイクル呪文

ブルームバロウで出た季節サイクル呪文。正直どれもめちゃくちゃ強いが、中でも《機織りの季節》がお気に入りだ。どのモードも強いし、全除去+2ドローとかできる。
《引きこもりの季節》《巣ごもりの季節》もリアニメイト、除去、壁クリーチャー生成と選べるものが盛り沢山すぎる。黒季節ばかりみんな見てるけど、青も白も強いんだぞ!!

【58~59】全除去呪文

《矢来を上げよ》は指定したクリーチャー・タイプ以外を全バウンスできるので、対戦相手の盤面だけを空っぽにできる。例え人間が飛んでいようと、天使やドラゴンやデーモンが飛んでいようと、鳥以外に人権はない。みんな手札に帰れ。

【60】追加ターン呪文

先述した無限コンボの重要パーツ。最悪コンボしなくても、追加ターンでタイマンになった対戦相手を空から殴りきるために使ってもいいかもしれない。ま、対戦で引いたことないけど。


エンチャント呪文

【61~62】

飛行デッキに使いたいエンチャント呪文はめちゃくちゃあるが、今回はこの2枚を採用した。
《つぶやきの呪文》はブルームバロウ統率者デッキ収録のロード能力とトークン生成能力がある優秀な1枚。これにはとても助けられた。あと警戒が付くんですよ奥さん。これが地味に偉い。
《重力の変容》は飛行持ちは+2/+0修正、飛行を持たないクリーチャーは−2/−0修正を受けるエンチャント。地面を這いつくばっているものは、重力に縛られたままでいろということだ。エムラクールも描かれているし、多分そういうこと。


アーティファクト呪文

【63~69】マナファクト

マナ軽減やマナ加速をするもののみ採用。重ためのスペルが多いので、メダリオンや《ウルザの保育器》はとても大事になってくる。


土地

【70~74】2色出る土地

《神聖なる泉》が無いって?うるせー、こちとら余っているカードをメインで組んだんだ。仕方ないだろ。

【75~76】フェッチランド

《溢れかえる岸辺》も《寓話の小道》も安い今のうちに買っておこうな。もう少ししたら高くなるぞ。

【77~81】部族向け多色土地

《魂の洞窟》だけ高いが、他の土地は比較的にリーズナブルな価格で買える。どれもアンタップインで使いやすい。

【82~83】単色で有能土地

《神秘の聖域》は言わずもがなだが、《立藤村》は後続の鳥を探すのに《ケストラル》がいない盤面の時に便利。

【84】オタク土地

今回のオタク土地。《海辺の安息所》だ。無色1マナを出せるほかに、
白青マナ支払いタップで、鳥を生け贄にするとドローできる。
鳥トークンでブロック後に生け贄にして1ドローしたり、
除去呪文の対象になった鳥クリーチャーを生け贄に1ドローできる。
オンスロート初出のまだ再録されていない土地カードなので、気になったのなら今すぐ買おう!!

【85~100】基本土地

基本の島が8枚、基本の平地が8枚。合計16枚採用している。
全てブルームバロウの四季イラストで統一していて、春夏秋冬それぞれ2枚ずつ。
ちなみに今回の基本土地なら夏の島が一番好きだ。夏の島のフォイルがたくさん欲しい。この朝焼けなのか夕焼けなのか、薄明るい池の畔とか最高なイラストだと思う。


・対戦後の感想

このデッキで先日2戦ほど対戦した。
1ターン目に《エスパーの歩哨》を2回したり、続けて《帳簿裂き》を出して対戦相手の行動阻害したのは楽しかった。ここで軽犯罪と言われたけど。

《風冠の者、ケストラル》の能力は基本的にドローばかりを使って、+1/+1カウンターを乗せることはほとんどなかった。鳥クリーチャーが横並びすることも少なかったしね。

個人的には《帳簿裂き》と《空鮫、シャーブラズ》が並んだ盤面が強かった。お互いの能力が誘発して勝手に成長していくから、今後も盤面に揃えたい組み合わせだと思った。

この組合せは脳汁出るくらい好き

あとは思っていたとおり、《機織りの季節》は強かった。
土地が無さ過ぎて6マナ5ドローのモードをしたが、この勿体ない動きをしてみたかったから満足。

オタク鳥クリーチャーの《切望の孔雀》が今回使えなかったから、いつか使ってみたい。攻撃して、対戦相手の強いクリーチャーを対象に使嗾して度肝を抜きたい。

これは個人的な感想だが、《風冠の者、ケストラル》はロードクリーチャーやエンチャント、アーティファクトはそこまで入れなくても対戦相手にダメージを与えれば鳥はデカくなるし、勝手にデカくなる鳥もいるからロード系のカードは控え目でいいと思う。

総合的にこの《風冠の者、ケストラル》は使って楽しいデッキだ。白青らしい妨害があり、白青らしくないサイズアップで空から殴る。
鳥が人を襲う映画、「THE BIRDS」をイメージして作ったかいがあった。

もちろん改善点も発覚したので、次は改善点をまとめていこう。


・改善点

①無限コンボは不要

無限ターン&無限コンバットで対戦相手を倒すつもりでいたが、ぶっちゃけ要らないと感じた。
《時間のねじれ》はあってもいいと思うが、如何せん土地を探せる白のカードや軽量の鳥クリーチャーを追加したビートダウンよりの構築にしたほうが良さそうだと思った。

②土地の改善

基本土地16枚は流石に多い。こだわりを半分にして、アンタップインできる多色土地やフェッチランド、占術ランドや諜報ランドのようなデッキトップを確認できる土地がほしい。

③マナファクトの改善

《空色のダイアモンド》《乳白色のダイアモンド》を採用しているが、ここもタリスマンや印鑑サイクルのほうがいいかもしれない。余っている《秘儀の印鑑》や《統率の宝球》に差し替えたほうが絶対強い。

④トークン戦術について

トークンとシナジーのあるカードが何枚かあるが、ぶっちゃけトークンに寄せなくていいと思う。
今の構築だと、トークンに寄せているともいえず、中途半端な感じになっている。《金きるときの声》や《つぶやく神秘家》など、重め呪文やあまり誘発しない能力持ちは入れ替えたほうがいいだろう。
トークンは《つぶやきの呪文》と《エメリアの天使》でどうにかなると思う。

⑤打ち消し呪文について

マナの色拘束が強い打ち消し呪文が多いから、ここを《断れない提案》のような軽めの打ち消しに変えたほうがいい。
ただし《白鳥の歌》や《大梟の小夜曲》のように打ち消しても飛行クリーチャーを与える呪文は、対戦相手に飛行ブロッカーを与えてしまうのでノーだ。こちらの攻撃を塞がれては困る。強いのは確かなんだけど。

⑥全除去について

囲んだ卓にもよるだろうが、全除去がもう1枚あると引ける確率があっていいなと思った。ここで全除去が欲しい!と思える場面が多々あったので、《告別》《矢来を上げよ》に次いで全除去が欲しいところ。
候補的にはモードを選べる《質素な命令》か打ち消されない《至高の評決》、破壊不能もなかったことにできる《太陽降下》や《涙の氾濫》くらいだろうか。


さいごに

このデッキは楽しい。
対戦相手が「上からの攻撃止められない」「ちょっと鳥デカくなるの早すぎません?」「エスパーの歩哨うざいなー」みたいなことしか言わない。
これはこれで気持ちいいし、上から殴っていくのも楽しい。

ここからちょっとした裏話になるんだが、
ケストラルのイラストはこれがいい!と思ったらまさかのレイズドフォイルで、泣く泣く発売当日に晴れる屋の通販で買った。

その翌日、人生で初めてコレクターブースターを箱買いして開封したら、ケストラルのレイズドフォイルが出た。
ここまで来ると、ケストラルに愛され祝福されているようにしか思えない。

白青のデッキはケストラルを擦り続け、強い鳥が出る度に喜ぶ体になりそうだ。

あと今回初めてちゃんと100枚紹介してみた。
もしこのほうが良いというのなら、今後もこの形でデッキ紹介をしたいと思う。

今度は《マネドリ》で《エスパーの歩哨》をコピーして、法外な追加コスト要求する盤面とか作りたいな。

それではみんなも好きな同族やブルームバロウの統率者で遊んでいこう。
では、また未来で。


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