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2024年2月16日_かつお日記

タマシイ犬になって今日で3日か。
フワフワと歩くのにも慣れてきたな。
かーちゃんさー、そんなにジロジロ見ないでくれよ。
しかもずっとセンコウくれちゃうからさ、オレ、けむたいんだけどなぁ。
とーちゃんかーちゃんが、まつりアニキを見送ったのが2020年9月8日。あのころはかーちゃんはシフト勤務の仕事をしていて、アニキは7日にかーちゃんが仕事から帰ってくるのを待っていたように8日に日付が変わってからお空にいってしまったんだって。アニキにセンコウ手向けながらそんな話をしていたの、聞いたことある。

まつりアニキ 
目が見えなかったんだって。
今は不便なく暮らせているといいな。会って確認しなくちゃ。

そのちょっと前2020年の確か7月のおわりごろ、オレはお世話になったホゴダンタイに預けられたんだ。
いつまで待っても大好きな人は、迎えに来てくれなかった。
何が何だかわからないけど、おなかが空けばごはんももらえるし他のわんこもいたから、毎日過ごしていたよ。
でもね、後からきた、わかいふわふわした毛のわんこはすぐにいなくなったりしてさ、なんでだろうね。
ホゴダンタイってところは、かーちゃんがよく見ているスマホやPCでオレたちの新しい家族を探してくれていると後から知ったよ。そこには「飼い主様のご事情で飼えなくなりました」って書いてあったんだって。しかもさ、その時に一緒に乗せてくれた写真がさ、オレの魅力が伝わらない感じなんだよね。オレ今でも、もっといい写真があったと思ってるんだ。
そんな写真だったからか、みんな卒業わんこがいっぱいいる中、残留わんこになっていたんだ。
ごはんももらえるし、暑さもしのげるし、たくさんのわんこと一緒にお散歩にも行けるけど・・・前の生活のような、こころが満たされることがないんだよ。
オレの心臓にシュヨウができてしまったように、きっとどうすることもできない、なにかがあるんだろうなって今になってわかったよ。
とーちゃんかーちゃんはまつりアニキがタマシイ犬になったあと、ずっとずっとつらかったみたいよ。
まつりアニキが虹の橋を渡ったころ、やっぱりまたわんことの暮らしをしたいと、オレをパソコンでみつけてくれたんだって。
運命の出会いだね。
かーちゃんはいつも「うちに来てくれてありがとう」って言ってくれるけど、オレは「見つけてくれてありがとう」って思ってるんだ。
とーちゃんがドウブツホゴタンダイに連絡してくれて、向こうからたくさんいろいろ書かなくちゃいけないアンケートと写真審査っていうのがあって、みごととーちゃんかーちゃんはOKとなったんだって。
アンケートには、オレを生活させる場所があるのか?とかね、マンションでペットOKとわかる書類をみせて?とかね、ネンシュウっていうの?オレを食わせていけるのかのショウメイとかね、わんこと一緒に住んだことがあるか?とかね、それはそれは細かくこたえなくちゃいけなかったみたいよ。オレもへんなヤツと生活するのはごめんだから、必要なことなんだね。
書類のやり取りや電話ではなしたりして、オレは京都から東京に行くことになったんだ。でもそれを知ったのは、とーちゃんかーちゃんが迎えに来てくれて、初めて京都の駅で出会ったときのこと。とーちゃんかーちゃんがそんなにいろいろしてくれていたなんて、後から知ったんだよ。
そのころのオレは、いつまでこの暮らしが続くんだろうってちょっとかなしい気持ちになることがあった。やっぱり大好きな人のそばに居て、オレをしっかり見守ってほしいから。
あの生活を思い出していたら、辛くなってきたよ。

おしっこシートの上とか、おしりのあな丸出しとかじゃなくて
もっとオレのカッコよさ伝えてほしかったぜ

オレんちのさ、お気に入りの茶色いソファーで休もうかな。かあちゃんがパソコンやってる横に寝そべって。
もう苦しくないから、ぐっすり眠れるよ。

この場所、この毛布、大のお気に入りさ。

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