2024年2月24日＿かつお日記

オレは東京に来てから、しばらくはどうしていいのかわからなかった。

かーちゃんはそのころ、エッセンシャルワーカーっていう仕事していて、
帰ってくるのは23時ごろ。たまに、帰ってこない日もあるんだ。
どうしたんだろうって不安になったよ。だから、不安になってさみしくなって、ガブッて嚙んでみたりした。
だって、なんで帰ってきてくれないんだろうって、また大切な人を待つ毎日に戻りたくなかったから。
かーちゃんは血を流して、こらーっ！って言っていたけど、顔は笑っていた。なんでだろうね。

目をそらして、ごまかすオレ。

でもね、とーちゃんもかーちゃんも、噛みついても吠えても、
一緒に住んでくれた。ごはんもくれたし、散歩にも行った。
少しずつオレは、かんだりしなくても大丈夫なんだってわかってきたんだ。だから、とーちゃんかーちゃんのそれぞれの足の間に行って、顔をのせて昼寝をしたりして大丈夫かな？って確認したりしていたんだ。
大丈夫だったよ。

かーちゃん、ジーンズはごわごわするね

しごと、行かないでさ、
このままい昼寝しよーよぉ

とーちゃん映画見てる間は動かないから
このまま2時間は寝ていられるな。

ここにきて3か月くらいは、本当に不安だったんだ。だからね、いたずらもしたし、吠えたりもした。でもね、あの時間があったから、オレたち本当の家族になれた気がするんだ。

ここがオレのいる場所だって感じることができたんだ。
今も、ここにいるよ。ここがオレの家だからさ。

このころ、かーちゃん友だちから
こんなおやつをもらったね。
おいしかった。