私の【強み】
採用面接の担当として面接に参加していると、よくもまあここまで規格通りの子たちが量産されているもんだ、と思ってしまう。
おそらく大手就職サイトなどの指導が大学側にもあるのだろうが、「ガクチカ」の内容まで一緒なもので、正直、食傷気味になる。
大手企業相手ならばそれで『規格通りにふるまえる子』が一旦必要になるのだろうが。
そんな子たちに「個性」だとかなんだとかを求めるのは甚だ残酷な気もする。
話はさておき。
想定質問の中には【あなたの強みはなんですか?】という質問があると思う。
大変明るく前向きに、短所だか長所だかわからないことを回答するのも、セオリーなのだろう。
翻って我が身を考えたとき、はて、私の強みはなんだろう?
私の仕事スタイルは、【そこそこフットワークの軽いブルドーザ】というのがイメージ。
細やかな作業、気配りの行き届いたようなことは苦手だが、大トラブルになった時、【とにかく行くぞ】という陣頭指揮とパワープレイが得意。
ようは【怠け者の節句働き】みたいなもんだ。
さて、そのタイプの私が、【強み】とはなんだろう・・。
と思ったとき、ふと、今見ているゲーム実況を思い出し、
『なるほど、私の強みは【拘りがない】ことだな』
と思い至った。
だからトラブルの時も最善最速最安を目指して動けるし、そのタイミングで【でも絶対にこうしたいんです】のようなこだわりはない。
目的は何なのか、それが明確であれば、目的を遂行するのが仕事であって、そのプロセスに価値を見出すかは個別の判断だろう。
少なくとも、トラブルの時は、トラブルの解消が最善に来るはずで、唯一の価値だろうから。
あ、もちろん、法令遵守、安全第一、その他【絶対に譲らない】ポイントはあるが、妙なこだわりとプライドがないのが良いところだろう。
私の軽い頭で良ければなんぼでも頭も下げに行くしねぇ。挨拶はタダだし。
謝ったら負け、絶対にすみませんを言わないというメンドクセーやつもいるけど、「それで下がる【価値】ってなんだろうwww」とか思ってしまうので私は大体性格が悪い。
そもそも「こだわる」は「ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。拘泥 (こうでい) する。」(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%93%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%8B/)とのことなので、あまり良い意味ではない。
固執や妄執は大体の場合、視野を狭めるもんだよなあなどと思ったりした。
なので【私の仕事上の強みは拘りがないことです】と言いたいところだけど、アウトプットしようとすると、まあ、あんまりいい意味に聞こえないもんだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?