逃げるは恥だが役に立つ 〜ガンバレ人類!〜

遅ればせながらお正月スペシャルの逃げ恥を観た。放送前は楽しみで仕方がなかったはずなのに、リアタイできずネットの感想を薄目で覗いてみたら、これは観るのに気力が必要かもしれないと。ゆっくり観れる週末まで待ってやっと視聴。

見終わった今も胸がきゅうとなっている。妊娠から出産までの不安とすれ違いの時の2人を思うと苦しくなって、娘の成長に立ち会えない平匡さんを思って切なくなって、パートナーが側にいない不安を抱えながらも子育てに奮闘するみくりの強さに目頭が熱くなって…。
特に妊娠中はみくりと平匡、それぞれがいっぱいいっぱいで、見ていてしんどかった。ずっと胸が締め付けられていたような気がする。平匡さんが辛いと言って涙を零したのを見たとき、それ程追い込まれていたんだよねってなんだか自分も辛くなってしまった。もし自分の周りにそういう人がいたら、パートナーに余裕がない時には、どんな言葉をかけ、どう行動するだろう。結構しんどかったけれど平匡さんが最後に「もう焦りません」と言った光に救われそうな気がした。

それでも、こんな状況でもいろいろな波瀾万丈の日々でも津崎家なら家族で話し合って周りの人と助け合って乗り越えていけるだろうな。令和の理想の家族像になってほしい。みくりや平匡さんが疑問を感じてたようなことがスッキリして、みんなが生きやすい時代にしたいな。

妊娠・出産・育児の家族の物語が軸だったけど、コロナ禍の生活、登場人物それぞれのレギュラー回後の話もあり、本当に盛りだくさんだった。

ゆりちゃん。頑張れなかった、怠け者なのかもって。本当いつも刺さること言いますよね。
沼田さんのミーティングの時の話、スカッとしたなあ。灰崎さん柔軟なのか転がされやすいのか…まあいい方に向かえればばいいか。
風間さんの、付き合って車の免許取ったけれど別れてしまって次の子と付き合って別れてしまって…って進む力の強さを羨んでしまう。
梅原くんもやっさんもそれぞれの道で幸せを探して生きている。山さんもコロナ禍でバーの経営大変だけど頑張っている。
日野さんはなんだかんだ言って雰囲気をパッと明るくさせる力があるからすごいよなあ。

切なくて苦しくてコロナに振り回されて何もかも投げ出したくて希望をなくしそうになるけれど、みんな強く生きてた。そのことがきっとドラマ逃げ恥がくれた希望だと思う。いろいろな状況の登場人物や問題提起をしてくれたから、広く ー例えば病気を患っている人やマジョリティではない人にも、受け取り方は人それぞれあれどー 届けることはできたと思うし、個人的には良い話だったと思う。予想通りやっぱり観るのに気力は必要だったけれど。

それから、平匡さんが表情豊かになってる気がして嬉しくなってしまった。ハグの幸せはレギュラー回から引き続きキュンポイント。しかし「写真送らなくていい」は言葉足らずというか、平匡さんなりの優しさには違いないだろうけれど、みくりの性格上その言葉はマイナスに働くことはそろそろわかってあげて…!ちゃんと食べてますっていいながらカップ麺だった場面も切なかった…。

逃げ恥いいドラマだなあ。
最後の恋ダンスは新しいバージョンで嬉しくなった。視聴後の胸が締め付けられてる状態ではない時にもう一度観たい。元気になれる気がするし、なぜか学生時代の楽しかったときを思い出す。

キャスト、スタッフの皆さんコロナ禍の中、希望を届けてくれてありがとう。

ガンバレ人類!

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