見出し画像

一度に伝えられる量には限度がある。

こんばんは。金子燿大です。

今日は、自分自身もこれまで気づいていなかったけど意識しないと抜け落ちてしまう相手に伝えられる量についてです。


1.熱量の大きさ=伝わる量ではない

仕事だったらプレゼンやテキストでの連絡。
プライベートだったらSNS上の発信など、誰かに何かを伝えるって事が頻繁に多くなってると思います。

僕自身も仕事で伝え方について考えることが多くなり、伝えられる量についてもう少し考えられた方が良いなぁと最近はよく思ってます。

例えば、Instagramなどのストーリー。
あの短い発信尺の中に、"この秒数では読みきれないよ?"という、とんでもない文字量を詰め込む人がいたりします。(それを悪い事とは言ってないです)

発信者はおそらく、楽しかった・嬉しかった・興奮した気持ちを一人でも多くの人にシェアしたいという熱量の高さから文章量が増えたと察します。(僕もそういうことあるし)

しかし、そのストーリーを観る側の僕らは、その人と特別な関係(恋人・家族・親友・お世話になってる人・一方的に興味があるなど)でない限り、他の発信の中のひとつくらいにしか思わない。

となった時に、こちらが伝えたい事が相手に伝わってないという事が起きているんじゃないかなぁと思います。

他にも、クラウドファンディングの説明文。挨拶文が自己紹介・経歴・きっかけ・想い・計画表、、、と言いたいことがそんなにあってはそもそも伝わらないのでは、、と思います。イベントの告知もこれに近いものがあると思います。僕自身経験があるので気持ちは死ぬほどわかるんですが、イベント告知の量もある程度限度があるよなぁと体感として感じています。

noteだって同じだと思います。
昔の自分がそうだったので、痛いほど分かるのですがnoteを書き出すと、色んな事を伝えたくなるんです。感覚で言うと、無限のキャンパスに言いたいことを詰め込みたくなる感覚です。
しかし、読み手はタイトルにある内容を知りたいだけでnoteを開いているのに、脱線脱線脱線ではもう何を書いてるnoteか見失ってしまいます。

言いたいこと全てを一度では伝えられない。
状況に合わせた適切な量がある事を知っておくこと
は相手に伝えるための大事な第一歩だと思います。

2.具体的にはどのくらいがいいのか

Yahoo!ニュースの見出し文字は大体13文字前後だそうです。

赤枠のところの見出しの文字数

スタジオジブリの鈴木プロデューサーが映画のコピーは30字以内が良いと何かの媒体で言っていたの覚えています。

任天堂のWiiのコンセプトである”お母さんに嫌われないゲーム機”を考えた、玉置さんが著書で言っていたのはコンセプトは母国語を含めた20字以内が良いと言っています。

とある会社でのプレゼンテーションを想定した、スライド一枚を見比べてみていただきたいです。

悪くはなさそう

メインタイトルで一枚
目次で一枚

繰り返しですが、状況によって伝わる適正量があるので一言でこれ!というのはないと思っています。しかし、こういった周りにある情報から、なんとなくの限度を探っていくのは結構有りなのかなぁと思っています。

情報や気持ちを伝えるというのは、発信者側が言葉を発したことを指すのではなく、相手に理解してもらえるところまでを指すと思うので、相手に伝わる適正量を見極めていく力が大切だなと思います。

3.想いは伝わるものだと思いすぎ

何事も発言者の熱い想いみたいなものは必ず伝わるものであるという謎の根拠があるから相違が起きてしまうのだと思っています。

少なくとも僕自身には経験があり、いい事をしている。かっこいい事をしている。唯一無二の事をしている。などと思い始めれば思い始めるほど相手の事を思いやる視野は狭くなっていました。そして、なぜ自分がこれをしているかを密着ドキュメンタリー並みに語り尽くしている人をよく見かけます。

誰しも熱っぽく話したくなる事もあるし、それ自体を否定してるわけではありません。状況に適した発信量がどうかを思いやることが大事で、あなたに届いてほしいと本気で思ったんです。というわずかな切れ端が感じ取られるような発信をまずは僕自身が心がけたい次第です。

4.まとめ

すれ違い側に5つも話されたら3つくらいは聞き逃すなんてことがよくあるように、一度に相手に伝わる情報量にはある程度の限度がありそうです。

チャットでのやり取り、プレゼンテーション、SNSでの発信、などなど気を使っていかないといけない状況は多そうです。
しかし、ニュースにプレゼンに、ポスターにコンセプトに世の中には、成功してきた人たちがある程度定量化してくれているものもありそうです。

そういったことを取り入れつつも、
これって自分なら読むかな?聞くかな?返事するかな?
っていう最低限僕は読む!聞く!返事する!まで考えているのかを今一度考えるきっかけを、毎日の仕事で気付かされました。

熱量で誤魔化さないっていうのも別軸で持っておくべきことなのかなと!
誰かの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?