「まつげ美容液でまつげは伸びない」
まえがき
「まつげ美容液でまつげは伸びない」
口コミでは伸びると言われている「まつげ美容液」、実のところ伸びることは保証されていません。まつげに伸びてほしいと思って使っている私が突きつけられた事実を、少し詳しく調べてみました。
(美容皮膚科の回し者ではありません、まつげが短いことがコンプレックスの一般人です)
結論:「まつげが伸びる効果」はない。
調べたこと
・措置命令
まつげ美容液に「伸びる」という広告を打ったとある会社が消費者庁に措置命令を受けたことがあります。
ググると出てくるので社名は割愛しますが、「2週間で伸びる」という広告を出していた商品が消費者庁の捜査を受けて誇大広告(景品表示法違反)として処分を受けたそう。
そのためか、手元にあるまつげ美容液のパッケージにも「伸びる」という言葉は書かれていません。
あくまでもハリとコシを与える商品として売り出している様子。
口コミでは伸びると書かれていますが、あくまで個人の感想程度に思っておくことが良いでしょう。
・まつげ美容液がキケン?
まつ毛美容液による危害が急増! というタイトルの記事が国民生活センターから出ています。
それによると、まつげ美容液を使用して目の周りが腫れた、目のかゆみやまつげの抜け、角膜腫瘍の診断を受け手術した、という事例が発生しているよう。
2020年更新の記事ではありますが、2018年には281件もの危害件数(被害)が報告されている模様。
しかも、髪の毛に使う育毛剤として販売されているものがまつげ美容液として販売されていたこともあったそう。
おそらく今では少ないでしょうが、デリケートな目元に使うものですから危険性は確認して使いたいですよね。
・成分
手元にあるのはCEZANNEのまつげ美容液EXのみですが、検索をかけて様々なメーカー(主にプチプラ)のまつげ美容液の成分と価格を調べてみました。
どういった成分が入っているのか、その効果も合わせて調べてみたいと思います。(公式サイトより引用)
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頻出する成分
・グリセリン
・BG
・フェノキシエタノール
グリセリンとは:皮膚膜の分解によって生成する保湿剤。
甘い味がする。ヒアルロン酸Naと混ぜるとより一層水分保持力が高まる。
BGとは:保湿作用、防腐補助、溶剤として使われる刺激性の低い添加剤。水、もしくはエタノールと混ぜ合わせたり、植物エキスの抽出に用いたりする。
フェノキシエタノールとは:カビなどに対して優れた抗菌作用を持つ防腐剤。
刺激性は低く、安全性評価も高いものの配合量が決まっている成分である。
→つまり、大半のまつげ美容液は美容液以上の効能を持たないということでしょう。
その他の植物エキスは保湿作用を持ち、他の添加剤も一般的な化粧品に使われる成分となっています。
・本当に伸ばす方法
・グラッシュビスタ
・ラティース
・ルミガン
グラッシュビスタ→上まつげの長さ、太さ、濃さを改善する医療用医薬品。5mlで22000円。
ラティース→まつげの治療薬として世界で初めてアメリカのFDA(日本で言う厚生労働省)に認可された。2.5mlで8250円
ルミガン→まつげを伸ばし、太く、増やす効果のある育毛剤。FDAに認可されている。治療で8580~15200円ほど。
グラッシュビスタ以外は日本で認可されていないため、今のところ美容皮膚科に行くか個人輸入する必要があります。
高価な代わりに美容液よりも効果を実感できると思われるので、どうしても確実にまつ毛を伸ばしてみたい人は試してみてはいかがでしょうか。
・まとめ
→市販の美容液には「まつげを伸ばす効果」はない。
→美容液の成分は危険性が少ないが、気をつけて使用するべき。違和感があればすぐに病院へ。
→本当に伸ばしたいなら多少高価だが美容皮膚科で相談するとよい。
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