転倒事故経験者が電動キックボード認可に思う、『縦回転の転倒』をするキックボードは速度厳禁の乗り物だという話
こういうニュースが入ったので、警告として短い無料記事を書こうと思います。
別に認可に反対ではないです。子どもも含め、多くの人が利用しているのは知っています。でも、2020年の1月にどえらい転倒をしていまだに傷跡が残る者として、キックボードのコケ方はちょっとヤバいということを書いておきたいのです。まぎらわしいですが、これは電動ではない、普通のキックボードで転んだ体験記です。
(電動でない普通の)キックボードを買ったのは、通勤に使おうかなと思ったからでした。たためば持ち運べるキックボードは、自転車のような駐輪場もいらず、すごく便利に思えたのです。実際買って乗ってみるととても軽快で楽しく、しばらくはあちこち乗り回していました。
しかしある時、何もないはずの舗装された道路をシャーと飛ばしていた時です。突然ズバーン!と両足払いをくらったように全身が前に飛び出し、アスファルトが目の前に迫っていました。とっさに膝と両手のひらを腕立てのように地面について支えたものの、すさまじい転倒エネルギーを止められず、顔面まで打ってしまいました。
血が止まらず、歯がぐらぐらしていて、病院へ行くと普通の診療が休みだったので救急に回されました。幸いコロナ前で救急はガラガラで、担当の先生はヒマだったのか診療しながら「あーキックボードね、あれ車輪が小さくて、頭から行くからあぶねーんだよ、柔道の投げ技と一緒だから」と、この記事のアイキャッチのようなメモを書いて説明してくれました。
とてもシンプルです。小さな車輪は、小さな障害物で簡単に止まってしまうのです。キックボードの場合、自転車なら乗り越えられるような突起があの小さな前輪の半径を超えた瞬間、すべての前進エネルギーが完全に止まります。止まるだけではない、足元の前輪を軸にしてコンパスのように前に回転する力に変わるのです。
先生が言うように、柔道の技にかかったように、頭から回転して地面に叩きつけられることになります。先生が言うには、自転車は横に転倒し、前に一回転することなどまずない。だが、キックボードは小さな障害物で「縦回転の転倒」が起きるので危険なのだということでした。
だからと言ってキックボードの認可を取り消せとか、禁止しろとは思いません。ゆっくりと、歩くような速度で乗ればすごく便利で安全な乗り物です。認可の「時速6キロ以下」というのは全く正しいと言えるでしょう。セグウェイみたいな速度で乗ればなんの問題もない乗り物です。こんなことはキックボードに乗る人にとっては常識かもしれません。(追記 電動キックボードの前輪はもう少し大きいという情報も記事を書いたあとにもらいました。もしかしたら電動の方が安全なのかも?これはわかりません)
ただ、お子さんにキックボードを買ってあげる親御さんは、この「縦回転の転倒」の危険さをよく子どもに説明して、友達と競争して速度を出したり、そしてこれは子どもがやってしまいがちですが「下り坂を走り降りたり」絶対にしないように言い聞かせてください。
僕が転倒したのは真冬の寒い時期だったので、厚着が幸いしました。幸い後遺症もありませんでした。でもその時に負った傷のあとは、今でもまだ残っています。
というわけで無料警告記事でした。もしよかったら月額マガジンも読んでみてください。てへっ。