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東京芸術劇場『真夏の夜の夢』

東京芸術劇場で、シェークスピアの戯曲を野田秀樹が『潤色』し(まあ脚本を書き直したわけである)、シルヴィウ・プルカレーテが演出した『真夏の夜の夢』を見て来た。昨年見た野田地図の『Q』がとても良かったのと、それから鈴木杏さんが見たかったので。

鈴木杏さんはやはり素晴らしかった。東京芸術劇場の規模でマイクを使わない舞台はけっこう役者の声量の差が出てしまうのだが、鈴木杏さんの声は超高性能アンプを使っているかのようにビリビリ響いた。身ごなしも猫のようにしなやかで軽く、バレリーナのようであった。

先日『殺意ストリップショウ』と言う独り舞台がNHKBSで放送されこれも素晴らしかった。『ジュブナイル』という昔の日本映画を見ると12歳かそこらの鈴木杏さんが出ているのだが、このころからめちゃくちゃ芝居が上手い。そして今もさらに素晴らしい女優になっている。

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