あの日の少年が頷くかどうか

いつまでも声を重ねてせめて
あの日の少年が頷くかどうか
いつかの未来を手繰り寄せて

僕らは今ここにいる

XIIX『スプレー』


XIIXが8月24日に、SKY-HIと東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんを迎え、コラボシングル第2弾である『スプレー』という曲を配信リリースした。
上の歌詞はその一部です。

上記の言葉がどうしても心に引っかかってしまって、書いているのですが、この記事は個人的な話になってしまうので、純粋な歌の感想や深掘りとか、MVの話とかを期待している人は先に謝っときます、すいません。

まあでも少し関係ある話をすると
UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介が「このバンドに自分の歌を作りたいという気持ちが不要ならいらない。」とバッサリ切り捨てボーカル&ギターというバンドの核に徹している過程で、どうしても溢れてしまった音楽欲や愛に、命を吹き込むべく結成されたのがXIIXというバンドであると。

だからなのか、XIIXの歌達は仄暗さというか、斎藤宏介の闇の部分、負の側面が垣間見えるような気がしてなりません。

もちろんこの『スプレー』という歌も、
自分達の歩んできた道が正しいのかどうかはわからないが、しっかり抱きしめて肯定しているような感じがして、少し切ないけど力強い歌だなと思いました。


そして最初に抜粋した歌詞の
「あの日の少年が頷くかどうか」
という部分を聞いたときにまっさきに思い出したのは、中学・高校生の頃の自分です。

あの時の自分はやりたいことが無く、意思表示もうまく出来ず、周りに流されている無気力な少年でした。

自分が好きなものをはっきりと好きと言えないのが凄く寂しかった気がします。

例えば、妹がいたんで少女漫画とかアニメとか一緒に観て普通に好きだったんですけど、ある日友人らと話してる時に「少女漫画見てる男子とかありえねーわ」とか言ってて、モヤモヤしながら同意したりしてました。

まあ現在は、数年前から「別に僕が好きなんだから、あなた関係ないですよね??」モードになっているので、平気なんですが。

斎藤さん達みたいに音楽や何か表現するものはやっていないので、この歌のように、今鳴らしている音を過去の自分が「いいじゃん」と頷くかどうかとは違うかもしれませんが、
今の自分をあの日の自分が見た時に「未来ではちゃんと好きって言えたんだな。」って、自分を少しでも肯定できたなら幸いだなと思いました。


最後に少し関係ないことを言うと、
これから始まるツアー『SANITY』で「スプレー」を披露する時、前後でも無くていいので近くに「Regulus」があったら号泣します。
なんか聴いた時にこの2曲似てるなって思ったんで。


それでは歌って、読んで、旅をして。


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