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ちょっとした戯れ言を

今回の騒動で、世の中には芸術換金業者がたくさんいることを知った。彼らはいわゆる芸術作品をせっせと拵えて、付加価値という幻想と熱狂をたんまりと塗りたくったそれを売り歩く、ある種の商人たちだ。

芸術換金業は、パチンコにとても似ている。パチンコ屋さんで上手く玉を入れると、たくさんの玉がもらえる。たくさんの玉を店員さんに渡すと、見るからに平凡な、どこにでもあるような素敵な景品がもらえる。

すると、その素敵な景品を、法外なほどの高値で欲しがっているお店がパチンコ屋さんの近所にたまたまあって、そこにその素敵な景品を持っていくと、不思議なことにたくさんのお金がもらえる。

芸術活動とはパチンコ屋さんでの楽しい玉入れであり、芸術作品とは上手に玉入れをするともらえる、素敵な景品なのだ。

芸術はいまや換金の対象となっているのだから、芸術換金業者とパチンコを楽しむ人たちに違いなどあるはずがない。


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