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新型コロナにまつわる箴言

※写真はアメリカの作家、カート・ヴォネガット・ジュニア。

・基準とは、我々から思考能力を奪い去る罠である。

・自粛によって、いかなる芸術活動も阻害されてはいない。「芸術換金事業」ができなくなっただけだ。

・真っ暗な闇夜のなかでは、人々は偽りの夜明けに過ぎないものを、さも本物の夜明けであるように思い込もうとして、暗示を自らにかける。

・危機の渦中にあってさえ、我々は「救済されるもの」と「救済されるべきではないもの」に選別される。

・月の裏側にいる人たちに、光が届くことは決してない。

・我々は自分の命を危険に晒してでも、他人に決められたレールに戻ろうと懸命になるのだ。

・お行儀よくしていれば、かつてお行儀よくしてご褒美をもらった者からご褒美がもらえる。組織はそのようにして成り立っている。

・「手段」だったはずのものが、いつのまにか「目的」にすり替えられている。

・我々は、我々の考えがだれから与えられたか知らずに、あたかも独自の考えがあるような顔をしている。

・人間はウイルスを憎んでいるようだが、ウイルスは本能のままに振舞っているに過ぎない。

・不完全なものを不完全であるとそのまま受け入れられずに、完全なものであると盲信し、取り扱おうとするのは人間の弱さである。

・この国で評価を得ることは極めて簡単だ。「なにかやっているふり」をしていればいいのだから。しかしこの事実は、誠実な者にとっては耐えがたい苦痛であり、地獄であろう。

・規律化された人間は、自由に耐えられない。

・ヒューマニズムは、自己過信からの脱却をその始まりとする。

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