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上田ちまきの人気記事

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上田ちまきの(比較的)スキの多かった記事をまとめています。お酒のつまみにどうぞ。
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2021年1月の記事一覧

noteコンテストで初入賞しちゃった話

キタ、コレ。 なんとなんとなんと!!!! 先日開催された「#やさしさにふれて」コンテストで入賞しちゃった!! 受賞の連絡いただいたときは、はー!マジでー!すごー!と、どこか他人事で。 と言うのも、ヨッシャ賞獲ったるで!と気合を入れて書いたものでもなんでもなくて。ずいぶん前に書いていた下書きの中から、あ、これ、テーマに合ってそうだなと思ったものを引っ張り出してきて、すこし書き直して、もうほーんとに、気軽な気持ちで。ふわっふわな、綿毛みたいに吹けば飛ぶような気持ちで投稿した

小児科で男性医師に「お母さんは女性だからわからない」と言われた話

息子が生まれたばかりの頃、「男の子の育児」という本は、「女の子の育児」という本よりよく売れるという話を聞いた。 なぜなら、母親はみんな女性だから。 自分は「女」だから「男」の考えることがわからない、育て方がわからないと思う母親たちに「男の子の育児」と題した本が売れる、というのがそのからくりなのだとか。 そのときは、そんなものかな?と思った。 男の子だからわからないとか、女の子だからわかるとか、そんなことってあるのかな。自分とは違う個体である以上、男の子も女の子も同じよう

わたしと夫、息子に「はやく」と言った方が負け

わたし、やっぱり天才かな。 すんごいいいこと思いついちゃったよ。 「息子に『はやく』って言ったほうが、負けな」 わたしの突然の言葉に、夫は妙な顔をする。 「負けって何だよ」 「負けは負けだよ。夫とわたし、息子に『はやく』って言ったほうが負け」 「いいよ。オレも最近、息子に『はやく』って言いすぎかもって気にしてたから」 さすが、わが夫。飲み込みがはやい。 要は、息子をいかに急かさずに生活をまわすかということにチャレンジしてみようと。時間に追われて焦ったり、待ちきるだ

忘れてしまった孤独に、ありがとう

探し物をしていたら、産前産後にずっと使っていたノートがでてきた。 メモ代わりにしたり、日記をつけたり。 とにかく何でも自由に書きつけてきたノートだ。 そう言えばずっと使っていなかったな、と思って、パラパラとページをめくる。 息子が生まれた日、 わたしは「母になりました。どうぞよろしく」と書いている。 はしゃいじゃってるよね。あとから読むとほんとこっ恥ずかしい。 だれに向けて書いてんだよって。出産でアドレナリン出過ぎだろって。 たった5年前のことなのに、何を書いていた

タモリに傾倒していく息子

みんな、『タモリ倶楽部』は見てるかな? わたしは流行に敏感なタチなので。毎週、タモリ倶楽部を視聴して、いまのトレンドは何かな?って勉強してるんだけど。 タモリ倶楽部には、「タモリ電車クラブ」というのがあって、不定期に鉄道オタクのタレントたちが集合して、大好きな鉄道ロケに出かけたり、鉄道愛を熱く語っておおはしゃぎする。 んで、ちょっとこの「タモリ電車クラブ」を録画して息子に観せたことがあって。 子鉄でもある息子は真剣に見入ったり、ハハハと笑いながら観てたんだけど。 それ

「男の子」と「女の子」って何が違うの?

息子も仲良しの女の子2人が保育園でケンカをしたらしい。 いつもいっしょにおままごとをしたり、お絵描きをしたりする2人が言い合いするのを見て、息子もなにか思うところがあったのか「◯◯ちゃんと××ちゃんがケンカしちゃったんだよねー」と話してくれた。 「◯◯ちゃんはね、自分のこと『ぼく』って言うんだけど、××ちゃんはね、『女の子は自分のこと、わたしって言うんだよ!』って怒ったの」 あー、不毛。どちらも全然わるくない。 それはもう文化の違いだから。どれだけモメたって平行線のやつだ

きみがそれをできるようになったのは、大きくなったからじゃない、がんばったからだ。

保育園で、息子が竹馬にのれるようになった。 うれしそうに報告をしてくれながら、息子が言った。 「がんばったから乗れるようになったんだよ!」 その言葉が、何よりもうれしかった。 息子自身が、自分のがんばりを認めてくれたことがうれしかった。 ・ 息子はまだ4歳の頃、はじめて自転車に乗れるようになった。 できた!できた!とおおはしゃぎするわたしに、息子は言った。 「大きくなったからだね」 この言葉に、わたしはドキリとした。 「違うよ、息子ががんばったからだよ!がんば

お母さんの料理よりも、保育園の給食のほうがおいしい

今朝は、七草粥を食べた。 わが家の朝食準備はいつも夫の担当なのだけれど、今朝はわたしにお任せくださいつって。炊飯器のタイマー予約で炊いておいたほっかほかのおかゆに、フリーズドライの「春の七草」を豪快にザザザーっと入れて、まぜまぜして。ほうら、「七草粥」できましたよーって。 こんな感じで手間暇惜しんで用意した、朝食。 一応、味噌汁と香の物は用意して。あと、夫にたまごやきを焼いてもらって。 完璧じゃね!?今朝のわたしと、朝ごはんさん。 息子も「おいしいねえ」と言いながら食

子どもの気持ちを理解してやることが大切だと思っていたけど、だから何だっつーの。

保育園から帰って30分、息子は明日のお支度もせずに、歌い踊っている。 はじめのうちは気持ちよさそうに歌っているので、好きにさせておくかと思ったのだけれど、いやいや、いい加減、そのリビングに放ったままになっているリュックを片付けなさいよと思ったので、声をかけることにした。 キッチンで夕食の準備をしながら、息子の名前を呼ぶ。 息子は笑顔のまま、わたしのほうに体を向けて、両手を広げた。 「わかってるよ!お母さんの気持ち、わかってるよ!」 「わかってるの?」 「うん、すご