TBS News 23の新規陽性者数のAI予測グラフを考察してみた
TBS News 23 を見ていたら、これから先の新規陽性者数をAIで予測したというグラフが紹介されていました。
このグラフの形状が、不思議な形をしていたので、このようになる理由を考察してみました。
まず、このグラフを作成した名古屋工業大学平田晃正教授の解説と、ナレーションによる補足説明を見てみます。
平田教授「第5波の時は急激にワクチンを打ったので、その効果が出てから急激に減少しました」
平田教授「今回はですね、集団免疫がですね基本的に感染による弱いものの積み重ねになる可能性が高いので、そういった意味では落ち方が鈍い可能性が有ります」
ナレーター「平田教授は、市中に無症状感染者が最大10倍いるとみていて、それらの集団免疫効果によって緩やかに減少していくと予測しているのです」
平田教授には申し訳ありませんが、全く意味不明です。これまで数百の論文や報道を見てきましたが、これほど理解しがたい文章に出会ったことはありません。
「第5波の時は急激にワクチンを打ったので、その効果が出てから急激に減少しました」
ワクチン接種は3月から11月までの間に多くの人が接種しています。
デルタ株の感染は、おおむね 7/15〜10/1 の期間です。
ワクチン接種期間内にデルタ株の感染期間はすっぽりと入っています。
それに、テレビに出ている全ての御用学者は、口を揃えて「第5波の収束理由は分からない」とのべています。
「今回はですね、集団免疫がですね基本的に感染による弱いものの積み重ねになる可能性が高いので、そういった意味では落ち方が鈍い可能性が有ります」
「集団免疫がですね基本的に感染による弱いものの積み重ね」ここで言う「もの」とは何でしょうか? 免疫の話をしているようなので、「もの」とは免疫のことを言っているとすれば、「感染による弱い免疫の積み重ね」と解釈できますが、自然感染の免疫と、ワクチンによる免疫を比較すれば自然感染の免疫のほうが良質な免疫(免疫が持続する)であることをご存じないようです。
「そういった意味では落ち方が鈍い可能性が有ります」これも理解に苦しみますが、先の文脈から無理やり理由付けすると、自然感染した人の免疫は弱いので同じ人が何度も感染するから落ち方が鈍いと言いたいのでしょうか?
通常の感染症の感染者数の推移は一定の法則に従って拡散と収束が起こります。ただし、そこにワクチンや厳格なロックダウンという外的要因が加われば、グラフの波形が変化することがあります。
以下のグラフは、日本の感染状況です。各感染の波はほぼ左右対称の三角形をしています。
平田教授のグラフを確認します。
緑色で囲った部分の新規感染者はどのような属性を持つ人たちなのでしょうか、なぜ新規感染者が減少しないのでしょうか? このグラフはAIが予測したとしています。計算したらフラットになる結果が出たから、後付けで上記のような理由を考えられたのだと思います。
イギリスのデルタ株感染にヒントがある
平田教授の言われるフラットになる理由は全く理解できませんが、このようなグラフにになる理由が別に考えられます。
以下は、イギリスのデルタ株流行時の感染者数グラフです。
デルタ株の流行は収束ぜずに、途中で増加に転じました。
その理由は明確になっていて、ワクチンの免疫切れによるブレークスルー感染が多発したことです。(下の棒グラフ)
ワクチンの免疫切れの人が次々と現れるため、擬似的に抗体を持たない人口が急増したのと同じことになり、感染者数のグラフは上昇に転じたと言うことです。
まとめ
News 23で報道されたグラフの説明は意味不明です。
しかし、同じようなグラフの波形が今後現れるなら、それはワクチンの免疫切れの方々のオミクロン株ブレークスルー感染です。
AIを悪用して都合の悪い事実を隠し、それっぽい説明をしている可能性があります。
先の記事に書いたように、ワクチン接種者で接種から6ヶ月経過した人は、ワクチン非接種者よりも感染しやすく、重症化しやすい事が分かっています。
3回目の接種で数カ月の時間稼ぎはできるかも知れませんが、4回目、5回目の接種も必要になると考えられます。
子どもにワクチンは必要ありません。
子どもを自己免疫疾患にさせたいですか?