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スイス連邦公衆衛生局は新型コロナワクチンの推奨を停止したが、 弱者・妊婦には接種を推奨

【解説】

スイスの連邦公衆衛生局は、以下に書かれている理由により、原則、ワクチン接種の推奨を取りやめました。

血清価データ(2022年6月/7月)によると、スイス国民の98%以上がSARS-CoV-2に対する抗体を持っていることが判明しています。免疫状況、現在流行しているウイルス変異体、2023年春・夏に予想されるウイルス循環量の低さから、2023年春・夏に危険因子のない人がCovid-19で重症化するリスクは非常に低いと想定されます。

このため、Covid-19に対するワクチン接種の推奨は、「原則」として策定していません。

血清の抗体検査で 98%の人が、自然感染またはワクチン由来の抗体を持っているということです。
日本では調査が行われていませんが、同様に100%近い抗体保有率であると考えられます。

ここで、「原則」という言葉が使われていますが、例外(接種を推奨)についても記述されています。
例外は、以下のように説明されています。

16歳以上の特定危険人物(BGP)に対して、個々のケースにおけるそれぞれの疫学的状況において主治医が医学的に必要と判断し、一時的に重症化に対する予防効果が期待できる場合に限り、ワクチン接種を推奨します。

特定危険人物の詳細は、以下のPDFに書かれています。
A 65歳以上の方
B 16歳以上の方で、以下のリストによる慢性疾患をお持ちの方。
下のリスト(高血圧症、循環器系疾患、心臓弁膜症、心不全、糖尿病、慢性肺・呼吸器疾患、免疫力を低下させる病気、癌、肥満)
C 16歳以上のトリソミー21(ダウン症候群)の人
D 妊娠中の方

健康な人だけが接種対象から外れたようです。
見方によっては、接種後に重症化・死亡してもワクチンが原因と断定しにくい人だけを接種対象としているようにも見えます。

妊婦さんへの推奨については、曖昧な記述がされています。
ダウン症の人も対象になっています。ダウン症の人がオミクロンで重症化しやすいという情報は見たことがありません。

個人的には、優生学的な接種対象の選択で悪意を感じます。


ワクチン接種の責任について

ワクチンを、政府の推奨対象でない人に接種した場合、損害に対する政府保証の対象から外れるということです。

「予防接種の損害に対する総連による補償は、予防接種が当局によって推
奨または命令された場合にのみ考慮される(第 64 条 EpG 参照)」

この場合、責任の所在については、
・ 推奨されていないのに接種した医師の責任
・ 同意書にサインした接種者の自己責任
の2つが考えられます。

抗体保有率が98%で、接種の意味がなく、リスクの方が遥かに高いことを周知することが重要です。

スイス政府の方針は、薬害がバレないようにしつつ、接種を継続するための小細工に見えます。

日本の抗体保有率を調査・発表するよう求めるべきです。

解説、ここまで。


以下、記事の翻訳。

コビッド19のワクチン戦略

Covid 19ワクチン戦略は、連邦予防接種問題委員会(FCIA)と連邦公衆衛生局(FOPH)により開発・更新されました。この戦略は、ワクチン接種の目標を定め、スイスにおけるCovid 19のワクチン接種推奨の基礎を形成しています。

ワクチン接種の推奨

ワクチン接種の推奨は、FOPHと協力してEKIFが作成します。Swissmedicがワクチンの認可を行うと同時に、EKIFは臨床試験の結果やその他の利用可能な証拠に基づいて、ワクチン接種の推奨事項を作成します。

ワクチン接種の推奨には、最新の科学的知見が含まれ、現在の疫学的状況も考慮されます。その結果、推奨事項の一部が製造販売承認から逸脱する場合があります(適応外使用(PDF、1MB、2015.03.23))。詳細は対応する文書に記載されています。

接種勧告には、接種対象者や接種スケジュールに関する具体的な情報に加え、ワクチンの有効性や安全性に関する情報、接種の実施に関する重要な情報などが記載されています。

2023年春夏におけるコビッド19のワクチン接種の推奨事項

Corona Immunitas社の血清価データ(2022年6月/7月)によると、スイス国民の98%以上がSARS-CoV-2に対する抗体を持っていることが判明しています。免疫状況、現在流行しているウイルス変異体、2023年春・夏に予想されるウイルス循環量の低さから、2023年春・夏に危険因子のない人がCovid-19で重症化するリスクは非常に低いと想定されます。

このため、Covid-19に対するワクチン接種の推奨は、原則として策定していません。

FOPHとEKIFは、16歳以上の特定危険人物(BGP)に対して、個々のケースにおけるそれぞれの疫学的状況において主治医が医学的に必要と判断し、一時的に重症化に対する予防効果が期待できる場合に限り、ワクチン接種を推奨します。

SARS-CoV-2の波が出現した場合、BGPにはCovid-19に対するワクチン接種が推奨されます。この場合、FOPHとEKIFはそれに応じて推奨を更新することになります。

この勧告は、すでに受けたワクチンの種類や回数、経験したSARS-CoV-2感染の回数に関係なく適用されます。

ワクチン接種は、二価のmRNAワクチンまたはNuvaxovid®が優先的に推奨されます。これらのワクチンは、一価のmRNAワクチンと同様に、一般的に重症感染症の予防に適しており、推奨されています。最後のCovid-19ワクチン接種または既知のSARS-CoV-2感染から最低6ヶ月の間隔を空ける必要がある。

慢性疾患や特定の条件により重症化するリスクが高い人のグループに関する情報は、文書「Categories of persons particularly at risk」(PDF、266 kB、15.08.2022)で確認できます。

5歳以上のワクチン未接種の重症免疫不全者には、異なるワクチン接種推奨状況が適用されます。

推奨状況とその例外の詳細については、コビッド19の接種推奨の付録1(PDF、292 kB、2023.03.31)をご覧ください。

推奨される予防接種は、対象者の方は無料で受けることができます。推奨されていないが、旅行などの目的で実施される予防接種は、有料で受けることができます。このような予防接種は、コンフェデレーション側の補助的な責任なしに実施されます。このようなCovid-19の予防接種については、承認に基づく予防接種スケジュールを適用することができます。旅行目的の予防接種の詳細については、healthtravel.chを参照してください。


ファクトシート Covid-19ワクチン接種

Covid-19の予防接種に関するファクトシートには、予防接種の対象者、効果、予防接種行為などに関する情報が掲載されています。コビッド19の予防接種に関する重要な情報がひと目でわかるようになっています。


医療関係者向けFAQ

コビッド19のワクチン接種に関するFAQでは、特に効果、対象者、ワクチン接種の副反応、費用、ロジスティックスに関するさらに詳細な情報を提供しています。FAQには継続的に新しい質問が追加され、既存の質問も更新されています。


予防接種法に関する書類

ここでは、ワクチン接種行為に役立つ各種資料を掲載しています。
コビッド19の接種に関するチェックリスト

チェックリストには、ワクチン接種の全過程における手順と重要な具体的情報が示されています。

翻訳、ここまで。


タイトル「スイス、コビド接種推奨をすべて撤回」
この記事は正確ではありませんでした。
「すべて撤回」ではありません。

上の記事の翻訳PDF。


参考情報

以上