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NHK 「あさイチ」 が報じた 「ワクチン後遺症」 についてファクトチェックしてみた

2/21 に NHK の「あさイチ」で 「新型コロナワクチン3回目接種 効果は? 副反応は?」というタイトルの放送が有りました。
当初予定されていた時間より約1時間短い放送でした。(国会中継のため)
この放送の中で、「ワクチン後遺症」について解説する場面がありました。

2/28 8:55 まで NHK Plus で視聴できます。

最初に伝えておきたいことは、この放送は良かったと言うことです。
ワクチン後遺症についての報道は、試験的な予防接種を受ける人にとって重要であり、国民の知る権利でもあります。
あさイチスタッフはこの放送をするために相当な苦労があったと思います。

しかし、内容を精査してみると、「良かった点」「重要な情報を報じなかった点」「誤情報を発信した点」の3点があったと思います。
ここでは、これらの項目について解説したいと思います。

良かった点

・「ワクチン後遺症」というワードを放送したこと
・心筋炎・心膜炎の比較的重い症例を紹介したこと
・後遺症の申請の煩雑さと1年にも及ぶ手続きの欠陥を報じたこと
・3回目接種の発症予防効果は2.5ヶ月で低下してくると紹介したこと

重要な情報を報じなかった点

時間的な制約があったと思いますが、列挙しておきます。

・ワクチン後遺症について「心筋炎・心膜炎」だけを取り上げた
・心筋炎・心膜炎は基本的に軽症とし、多くの死亡事例があることを隠した
・副反応である、記憶障害、ギランバレー症候群、肺高血圧症、肝臓障害、不正出血、流産、失明、失聴、自己免疫疾患について触れなかった
・ワクチン接種後の死亡者数1444名、重篤6349名を取り上げなかった
・3回目接種しても6ヶ月後には免疫低下が起こり4回目接種が必要になる

嘘くさい情報

・現在の流行が「小児→家族」と説明していた(順天堂大学伊藤澄信)

(科学)5歳児へのワクチン接種の誘導ではないか?

誤情報

【誤情報1】
オミクロンに対する3回目接種で予防効果が高まるのは間違いない(川崎医科大学中野貴司教授)

(科学)3回目接種率が高いイスラエルでは、オミクロン感染に備えて4回目接種を開始したが、以前に増して感染者、死亡者が増加している。
「重症患者の70-80%はワクチン
3回接種者」というイスラエルのコロナ病棟責任者の証言がある。

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【誤情報2】
ワクチンを接種すると後遺症のリスクが下がるという研究が次々と発表されている

(科学)新型コロナの後遺症が確認されているのは、デルタ株が出る前まで(E484Kまで)がほとんどです。デルタ株、オミクロン株で後遺症が出ること自体まれです。
それよりも、ワクチン接種による「ワクチン後遺症」の発生件数の方が遥かに多いことは明らかです。しかも症状は遥かに深刻です。


【誤情報3】
心筋炎・心膜炎を1週間から10日ほどで回復すると説明していた

(科学)胸痛を感じるほどの心筋炎は症状が進んだ症例とされています。
この場合、炎症を起こした心筋細胞は死んでしまい、再生されることはありません。痛みが消えても心臓は一生傷を負ったままです。

以下、日本心臓財団のHPより

心筋細胞は他の臓器と違って再生しない細胞です。炎症によって心筋細胞が壊される範囲が広がると心臓のダメージが急速に拡大されます。心筋炎による臨床症状は、心筋が壊れるといった器質的障害と重い炎症による機能的心臓ポンプ力の低下という二つの障害が重複して起こり、心臓ポンプ作用の極度の低下や心停止といって心臓がまったく動かなくなることがあります。


【誤情報4】
コロナに感染した方が、ワクチンによる心筋炎よりも発症頻度が高く症状が重くなる(川崎医科大学中野貴司教授)

(科学)厚労省が以前発表した捏造データに基づく発言と思います。
SNSで捏造認定されたグラフです。国内834名は、計算の条件が全く異なっており、実際の症例件数は4件しかありませんでした。分母が小さいのに100万人あたりに換算して834名という数字をでっち上げました。

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まとめ

メディアは、ワクチン接種を進めることだけを目的とした報道を行っています。そのためには手段を選ばず、都合の悪い情報は無視し、ワクチンの効果を高く見せるためのデータは真偽を確認せずに利用しています。

しかし、NHKの今後の報道には期待したいと思います。

参考記事

以上