自分証明行為




皮膚の内側が自身を否定する


幼い頃から度々全身が痒くて仕方がない夜がある

心配事を繰り返し考えて眠れない夜
否定的な気持ちに潰されそうな夜
行動できない自分に苛立ちを覚える夜

全ての私が そうでない と訴えるように
皮膚の内側から私が私を否定する
掻いても掻いても掻いても
皮膚を破り肉を裂き血が溢れようとも
痒くて許せなくて報われたくて
報われるに足らぬ自身を否定し続ける


私の奥底が許すまいと叫んでいるのだ

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